ニュースを見ているとネガティブな気分になってしまうことがありますね。

そもそも見なければネガティブな気分にはなりません。しかし実は「見ないようにしよう!」とすると逆効果です。

なぜかというと「見ない」ようにすると「見たい」という衝動が強化されてストレスが溜まるからです。

見てもネガティブになる、見なくてもネガティブになる・・

どうすればいいの?

結論から言うと
・能動的に見る
・ニュースに触れる時間を短くする
・自分がその場にいたらどう行動するかを考える

この3つを守りましょう。


「ネガティブ情報を断とう」が良くないワケ

ニュースは基本的にネガティブな情報を主として流します。
人間はネガティブな情報に反応しやすく、ネガティブな方が記憶に残って拡散力も高いからです。
情報を流すマスコミ側からすれば儲かる話なのです。

しかし「ネガティブ情報を断ちましょう」「知らないフリ」というのが良いわけではありません。
自己啓発をすると「シロクマ実験」と同じになります。
「シロクマ実験」とは「シロクマを思い浮かべないでください」というと思い浮かべてしまうという心理実験のことです。

心理的には「見るな!」と言われると見たくなってしまいます。

そして「見ない」という抑圧は、外の世界に「投影」されます。
それが外の攻撃性に向かうか、内なる攻撃性に向くか、いずれにしてもストレスになります。

ニュースを見る時の条件

重要なのは、
・「能動的」に(自分の意志で)情報を見にいく。
・ニュースに触れる「時間」を短くする。

です。

テレビやラジオでは情報が一方的に流れてきているので、こちらは受け身の受動的になります。
自分の意志で選択することができません。
テレビやラジオのニュースは見ないようにすることが大切です。


おすすめのネット情報源

おすすめはインターネットの新聞社のニュースサイトを読むことです。
Twitterで新聞社をフォローしておくと良いでしょう。

おすすめは
・ロイター通信
・ブルームバーグ(Bloomberg)
・Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)
・共同通信社
・時事通信社

です。

通信社は、その国のことを「海外向け」に発信しています。
なので偏った情報を極力削減して事実だけを書いています。

灰汁(アク)を取った情報を仕入れることができます。

どこで情報を得れば良いか?~騙されないための日本のメディア図~

ニュースの時間を短くする

能動的にニュースを選択できるようになったら、次はニュースで触れる「時間」を短くしていきます。

ネガティブ情報を追っていくとどんどん気が滅入ってしまいます。

おすすめは、最大でも昼に30分、夜に30分程度です。食事の前後が良いです。

それ以上の時間、SNSやニュースに触れてはいけません。

また朝にニュースを見るのもやめましょう。
朝の起床後すぐにネガティブ情報に触れると、一日の気分が最悪になるからです。

日本国内で起こったことは日本時間の夜には集約されていますし、アメリカを中心とした海外の出来事は日本時間の昼には集約されます。

緊急事態でもない限り、出来事が起こっている最中に情報を追う必要はありません。


パスからゴールへ繋げるイメージが大切

これが最も大切です。
「そもそも何のためにニュースを見るのか?」です。

例えば、近所で火事が起こったとして、それを見てSNSで書き込んだり、友人に画像を送る程度では何の生産性もありません。
単なる野次馬です。

「自分がしたいこと」がない、「自分のゴールのイメージ」がないと、炎に群がる虫で終わります。

自分だったらどうするか?
という視点を持つことが大切です。

例えば、何かを話す時は「同じテーブルの上に問題を出し合うイメージ」を持つことで。
客観的に問題が外に出されて整理されます。

ニュース等の情報も同じです。

客観的にサッカーのゲームをしているイメージが大切です。
ゲームでサッカーをプレイしているような感覚です。

どんなネガティブなパスが来ても、ゴールへシュートするのを意識します。

ゴールの場所を知らないとパス貰って迷走してしまうのです。

不安を煽るな!←受け取り手次第

ニュースのことを書くと「不安を煽るな」系の批判を受けることがあります。

これは受け取り手の問題です。突き詰めるとキリがありません。

例えば、地震速報が入ってそれをリツイートしたら「不安を煽るな」と返答が来たとしても、それはあなたのせいではありません。

2011年の3.11の東日本大震災のときも「余震に気をつけてください」と書き込んだら「不安を煽るな!」と返答が来ることがありました。

単に警告の意図だったのに、受け取り手の不安感が強いので「不安を煽っている」と勘違いされているのです。

受け取り手の問題です。突き詰めるとキリがありません。

パスが回ってきた時に、自分の得点となるゴールへシュートに迎えるかどうかが大切です。

そもそもゴールがどこにあるか分かっていないと、ボールを顔面に食らって意気消沈するだけになります。


あなたのゴールはどこにあるの?

例えば、中東で爆発ニュースがあったとします。
これをネガティブ気分で終わるのではなく「支援国が中東で勢力を強めるだろうな」とか「戦争になれば不安でドル高に向かうかもな」と想定して、関連銘柄に投資したり外貨預金を移動することが大切です。

私の場合、安定した資産運用をしたいのでニュースから国際情勢を考えて自分の利益のために動きます。

そしてその情報が共有できるように動きます。

ここで「中東人はけしからん」と人種差別にシュートしても何の建設的なものはありません。

建設的な形に変換できる力を持とう

私は「なぜ時田さんは錬金術的な思考を持っているの」と最近聞かれました・

逆に何が違うのか?と話していたらこの「自分のゴールのイメージが出来ているか」の違いでした。

本意・不本意関わらず、サッカーでパスをもらった時、それが処理できずにコートで迷走してしまう、建設的な形に変換できないのがストレスになるのです。

内容のポジティブやネガティブ関わらず、そのパスを受け取ってポジティブな投資に繋げる方法を知らないと、ひたすらネガティブニュースのサンドバッグになって疲労していくだけになります。