ひきこもり自立支援を売る暴力団特殊詐欺に引っかからない方法

心理学・精神医学

ひきこもり自立という綺麗事をビジネスにして、暴力団特殊詐欺みたいな危険な組織があります。

48歳の死。ひきこもり自立ビジネスで研修費用910万円。夫と建てた自宅を売却、親類からも借金。センターの指示で職員らが家に来ることは内緒に。「わーっ」という泣き声

業者に託したひきこもりの息子 やせ細り、一人息絶えた 2021年1月4日 9時05分
https://www.asahi.com/articles/ASP133R7TNDXUUPI007.html

ひきこもり人口は政令指定都市レベルの多数派。あなた一人ではない。

すでにひきこもり人口は政令指定都市レベルの多数派です。
独居高齢者もひきこもりにカウントすればもっといるでしょう。

ひきこもり問題について、当事者が一人で部屋にいるのでこの世で一人だけ孤立しているように思われていますが、
支援者側から社会全体を見れば、驚くほどひきこもりの人はいます。

「悩んでいるのは自分だけではない」「家族以外にも頼れる人はいる」ということに気づければ妙な特殊詐欺にもひっかからずに済みます。

まず相談するのは市町村役場の福祉課

例えば、市町村役場の福祉課など行政機関に繋げば職業訓練受講給付金(求職者支援制度)で月に10万円をもらいながら技術を身につけることもできます。
そこから就労斡旋につながることもあります。

もし働くことが難しければ、働かせる必要など全くありません。

精神障害者保健福祉手帳や療育手帳から障害年金の申請、
金銭的に余裕がなければ世帯を書類上だけでも別にすれば生活保護申請も可能なはずなのです。

(ただこの特殊詐欺の事例の場合、無粋ながら900万円あるのなら働かなくても少しずつ切り崩すか株の配当でもいけそうです)

「他人にどう見られるか」という社会の価値観が主体になると死にたくなる

数年前にあった農水省官僚のひきこもり息子殺しのように、お金はあるのに世間的にひきこもるという現象に耐えられない人が多々います。

この世には「シャンデリアで首吊り」や「億万長者のダンボール葬」もあるのです。

川崎市・児童20人無差別殺傷事件と練馬区・官僚息子殺人事件は表裏一体の関係

違うのは「ものの捉え方」です。

「私が何をしたいか」ではなく、「社会からどう見られるか」という視点で選択・意思決定をしてしまうので、その価値観から外れたと感じたときに絶望してしまうのです。

価値観は移り変わるがそれを固定しようとしまう神経症

一人称を「私は」から「社会は」「常識は」「世間は」と複数形に言い換えることを「過度の一般化」と心理学では言います。
どんどん自分から価値観が外れていく、精神病の初期の神経症的な傾向にみられます。

背カンの価値観は行雲流水、色即是空に移り変わります。

昔は親元から離れたら親不孝だったのに、昭和後期から親元から離れることが自立美徳みたいに変わったように。

例えば、昭和初期まで都会へ働きに出ていく丁稚奉公は、家族の末っ子で口減らしみたいな側面がありました。

しかし高度経済成長以降は自立美徳と言い換えられて、なぜかアメリカ的な宗教の自立の価値観が今も洗脳されたように残っているのです。

このように時代によって価値観は移り変わるのに、それに囚われてはいけません。

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