今更ながら今年の。答えは2か4だけど、多角的に可能性があって不適切問題だろう。

出題者の実体験自慢の主観で「自分の判断は正しかった」と過去問に刻みたい故に回答が吟味されてない。

変形性股関節症の術後すぐなら「禁止しましょう」であり、術後に一定期間が経っているのなら「負担のない体位を教えます」の補助的な対応だろう。

しかし問題文に術後どれだけ経ったかの記述はない。いずれも不適切。

第113回看護師国家試験に「70代の性行為についてアドバイスをする」問題が出てきた話

問題なのは回答の選択肢で出題者が高齢者を見下しながら「遊んでいる」邪悪さが垣間見えることだ。

「潤滑剤を使いましょう」「同年代の人に聞きましょう」などエイジズム(年齢を理由にした偏見や差別)があるのでこれは論外なのだが、そもそも不適切問題を作っておいて、ほかの選択肢も倫理的にも不適切なのである。

私は大学でTOEIC作ってた教授に数理統計理論的に適切なテストの作り方を教わっていたので、
出題者が「私の体験が正解です」と自己承認欲求を満たすような主観だけの幼稚なテストの作り方を見ると吐きそうになる。