今までどれだけ頑張ってきても、日本の就職活動は100%「運」で決まってしまいます。

就職活動でつまずき、当初はまた頑張るが、採用されることはありません。
面接→不採用の繰り返しで、年単位で時間が過ぎます。

次には「今まで何してたんだ」と怠けていたように誤解されます。

過去へ過去へと後悔を促されます。

何年も繰り返されると、やる気もなくなり、自分にも社会にも諦め果てるのです。

私がそうでした。

例えば、このようなニュースを見ると他人事ではないと感じます。

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男性は20代の頃、東京で会社を起こし、広告関係の仕事に携わった。当初は順調だったものの、大きなプロジェクトの重圧に耐えられず、結婚を考えた女性とも破局。
身も心も疲れ切って、31歳で故郷に戻った。
それからは定職に就かず、自宅で過ごす日々。知人の勧めで病院に行くと「不安神経症」と診断され、向精神薬を服用するようになった。

両親がいなくなった後、男性は次第に「自分ではい上がるしかない」と思うようになった。思い切って市役所に相談に行き、生活保護の受給手続きをした。向精神薬の服用を断ち、仕事探しも始めた。現在は生活保護を受けず、派遣社員として働きながら、洋服や食料品の輸入販売にも携わっている。

結果的に、両親と離れたことが自立のきっかけになった

(中略)

「親子が同居したままだと、親は子を手放さず、子は親の目を気にして主体的に動けなくなる。共依存の関係が引きこもりの長期化を招く」と、支援に当たるスタッフは話す。

 もちろん、大分の男性のように、親が離れることによって必ず良い方向に向かうとは限らない。引きこもりとなるきっかけは不登校や受験での失敗、就職難、人間関係のトラブル、病気などさまざま。一人きりで支援を求めることができず、困窮したり、自暴自棄になったりすることもある。

専門家や支援者の指摘に共通するのは、頭ごなしに怒ることの危険性だ。

精神科医の斎藤環・筑波大教授によると、元農林水産事務次官が息子を殺害した疑いが持たれている事件などを受け、心配した家族が引きこもりの子を怒ってしまうと、子も不安になり、反発するという。斎藤教授は「インターネット上では、元次官について『よくやった』といった心ない言葉が飛び交う。それを引きこもりの人が見れば、非常に痛い言葉だと感じる。感情が暴発すれば、親子間の新たな事件につながりかねない」と警鐘を鳴らす。

引きこもり18年、去った老親 「市役所に相談を」メモ残し 西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/518126/?page=2

国立大学であっても、理系文系関係なく、私も同僚友人や先輩を見ていて、凄まじく優秀で人柄も良いのに全く就職はできません。

自意識過剰で大手会社を狙っているわけでもありません。

しかし逆に中堅以下の、小さい会社でも煙たがられて採用されないのです。

次第に日本の会社はどこに目をつけてるのか疑問になってきます。

なぜ面接官・人事は頭が悪いのか~根強い差別意識~

10以上の病院に不採用された看護師が学んだこと

一度、社会から雇用のつまはじきにされた経験のある人だと、就職の制度自体に問題あると気付きます。

一括採用と正規雇用・終身雇用が長期失業者を生みます。

正規の「席」があるので、その席に「運良く」座らせてもらえないと、なぜか的外れに過去を後悔させられるのがつらいです。

後悔する時に、合理的な理由があればまだわかります。

しかし就職活動の場合「運」しかありません。

なので後悔しようがないのです。

あなたは何も悪くはないのです。

しかし自分や周りが必死に、重箱の隅をつつくように、悪い部分のあら探そうとしてしまう。。

これが非合理ゆえに「理不尽」となるのでストレスになるのです。

例えば、

採用されれば、「○○さんは普段は悪いけど、○○なところが認められたんだね」
不採用にされれば、「○○さんは普段は良いけど、○○なところがダメだったんだね」

・・と。

これは「バーナム効果」と呼ばれます。

「人類の誰にでも当てはまること」を言えばそれが正しいように錯覚するのです。

占いや血液性格並などで使われますが、説明理由として何の合理性もないのです。

しかし周囲がそうやって合理的に説明つけようとする頭の悪さ。

これが理不尽となってストレスになります。