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オーストリア一人旅①~ウィーン編~
オーストリア一人旅②~ウィーン編~


カイザーグルフト(皇帝の墓)

カプツィーナ教会の地下納骨所のカイザーグルフト。
ローマ皇帝であるハプスブルク家
心臓はアウグスティーナ教会
それ以外の内臓はウィーン中心部のシュテファン大聖堂。
そして内臓以外の肉体や骨はカイザーグルフトに保管されています。

中でもマリア・テレジアの棺桶が圧倒的に大きいです。

マリア・テレジアは神聖ローマ帝国のローマ皇帝カール6世の娘で、18世紀のオーストリア大公です。(実質的に女帝とも呼ばれる)
戦争をやりまくり20代前半にして16人も世継ぎを産んだやり手でハプスブルク家の中のビッグ・マムです。

お墓を追悼するというよりは、棺桶の装飾が凄すぎて美術品としての価値があります。

キリスト教の教えでは、死後、この世で最後の審判が起こって、キリスト教徒はこの世で復活することになっています。
なので火葬にせずに土葬にします。
(ちなみにゲームやホラー映画に出てくるゾンビを殺していい、という理屈は、キリスト教的には最後の審判の前に蘇っているので、生前もキリスト教徒ではなかった=異端=殺していい、という宗教的理由があります。)

しかしこれほど鈍重な棺桶に入れられては復活しても棺桶から出られなさそうです。

モーツァルト広場

ウィーンはモーツァルトの出身地・活動した場所でもあります。
今でもウィーン楽団等で音楽が有名なのはそのためです。

今はドレミファソラシドを普通に使っていますが、これはキリスト教会が平均律で決めたものです。
実は宗教的な教えです。
本当はこの世の音にそんな基準はありません。
本来の音のことを純正律と言います。
宗教的な平均律に徹底的に反対します。モーツァルトもこのことをよく分かって作曲しているからすごいのです。

落ち着く雰囲気。

ちなみにベートーヴェンも第九の中で歓喜の歌という当時最大タブーだった「民衆の合唱」を盛り込んで、増税で民衆を苦しめるキリスト教会と公然と戦いました。
のちにオーストリア学派のクリムトもベートーヴェン・フリーズという作品を描いて讃えました。
しかし裸体の美術は倫理的に良くないと社会(キリスト教会)から消されたのです。かつてイタリアのミケランジェロも同じ目に合っています。

ウィーンはハプスブルク、モーツァルト、クリムトで主な観光資源を持っています。


オーストリアのスーパー

オーストリアの中心街のシュテンファン大聖堂付近にBillaというスーパーがあります。
お土産を買うのに安いのでちょうどいいです。混雑していると店員さんがため息をつきながらキレ気味に対応しています。

お寿司もありました。いたるところに日本料理屋もあります。人気を感じさせます。(ほとんどサケ)

どこもパンを充実させています。どこでも間違いなく安定の美味しさです。

オーストリアのクリスマスマーケット

ウィーン中心街ではクリスマスマーケットをやっていました。

ここでもスイスと同じくグリューワインらしきもの。

スイスと同じくアルコールが強いのかなと思ったら、子どもも飲んでいるのをみて同じものではないことを理解。
どうやらアップルりんごのコンポートが投入されているよう。

価格には4ユーロと書いていたのですが、買ったら8ユーロ。
器を持ち帰ると8ユーロ。
飲んでから返すと4ユーロ分は返金してくれます。(もらってこればよかった)

ホテルのデポジットのシステムに似てるなぁと感じました。
(ホテルにチェックイン時に一時的にお金を預け、チェックアウト時にまた返金される。要するに返金式のコインロッカーのようなもの)

露天屋台で売っていたマロンとポテトのセット。
ダイレクトに栗とじゃがいもに塩を降ってあるだけですが温かくていかにもドイツっぽくて素朴でした。
炭水化物同士で食べ合わせに中々しんどさはありました。


オットー・ワーグナーのデザインした郵便局

オットー・ワーグナーはクリムトと同じくウィーン分離派の一人です。
オーストリアを代表する建築家です。
当初は歴史主義に反してアール・ヌーヴォーから出発し、この郵便局で近代建築の純粋な空間表現を大成させました。

シェーンブルン宮殿

シェーンブルン宮殿は簡単に言うとローマ皇帝・ハプスブルク家の家です。

クリスマスマーケットの時期でたくさんの屋台・露天商が出ていました。

360°オーストリア・ウィーンのシェーンブルン宮殿1 360 ° Schonbrunn Palace in Vienna, Austria 1

シェーンブルン宮殿の周辺は有料トイレしかありません。
しかしシェーンブルン宮殿の入って左にあるResidence Cafe andでは入口に入ってすぐ左にトイレがあったので無料で利用させて頂きました。


シェーンブルン宮殿近くで夕食

Restaurant Schönbrunner Stöckl Dinnertheater

いかにもっぽい現地の料理。美味しい。20ユーロくらいだったと思います。(うろ覚え)
店員さんおすすめ。
巨大なチキンにテリヤキソースとジャムとその他ドレッシングのようなソースがかかっていました。
色んな味で楽しめるよという感じです。

正直、口にあうかと言われれば微妙な味でした。美味しいですが不味くもなくという感じです。
シュニッツェルも扱っているようなので、食べた経験のない方はここで食べてもいいかも。

量が多すぎてわずかに残しましたが、サービスが丁寧なお店でした。
食事後に「対応はどうでしたか?」と聞いてきました。
カードで支払ってもチップを1ユーロ分(好みで任意)入力するのは新鮮でした。

土日だとオーストリアのウィーンの飲食店は多くが閉まっている中、やっていてくれたので助かりました。

グーグル翻訳カメラでドイツ語メニューを読んでいたら店のライトで文字が踊りました。

シェーンブルン宮殿のコンサートが20時からだったので、しばらくここで時間を潰していました。

事前にトイレも借りさせてもらうと良いでしょう。

シェーンブルン宮殿のコンサート会場の入り方

シェーンブルン宮殿のコンサート会場の入り口が難しかったので今後迷わぬ人が出ないように書きます。

先にまとまるとこのような感じです。
・シェーンブルン宮殿そのものへのチケット売り場(17:00で閉まる)・・シェーンブルン宮殿正面門入って左側にある黄色い建物
・シェーンブルン宮殿のコンサート会場への入り口受付・・シェーンブルン宮殿正面門に入らず、左にあるドアの入り口

地図でいうと左下の①のKONZERTE(コンサート)と言う場所です。

シェーンブルン宮殿の正面入口に入ってしまうと、コンサート会場の入り口には辿り着けません。

コンサート会場はシェーンブルン宮殿のオランジェリーという場所。
正面入口の入る前の左側、屋根のある入口がコンサート会場の入り口、チケット交換所になります。

この入り口を入り、正面突き当りを右に行きます。

奥の右側にチケット交換所があります。事前に買っている人はここで交換します。
ちなみにここでトイレも無料利用できます。


シェーンブルン宮殿でのコンサート

席はA-C席まであり、A席は一番前になりますが、C席で十分です。どの席でも席の高さや座り心地が変わるわけではありません。
自由席なので真ん中あたりの見やすい席に座りましょう。

コンサート中は撮影禁止です。撮影していると注意されます。(画像は休憩時間)

ウィーンのシェーンブルン宮殿劇場管弦楽団の伝統的なクラシック音楽とバレエやオペラ等。
すべて同時に楽しめるのでお得です。
ドイツ語が分からなくても伝わる演目になっております。

生演奏なのに音響良すぎて立体音響録音かと疑いました。退屈に感じず楽しめます。

シェーンブルン宮殿にてパーティー。

ウィーン国際空港へ

ウィーン国際空港へ行く手順に関しては前記事で書きました。

オーストリアのウィーン国際空港から出国する方法


帰りのカタール航空

帰国の手順に関しては前記事で書きました。

前記事
カタールのドーハ・ハマド国際空港から日本へ帰国する方法

イラン南西部からイラクやトルコの国境線にあるザクロス山脈、イラン北部のアルボルズ山脈、トルコのトロス山脈。
このあたり富士山級の3000-4000mの山々が6~7コ連なってくる。
普通に雲海の上に顔出てるのでびっくりします。

サウジアラビア・石油王のドバイからか金の装飾品が多数売られているドーハ・ハマド国際空港。

あまり美味しくなかった帰国時のカタール航空の機内食。
ドーハ→チューリッヒやウィーンやウィーン→ドーハは美味しかったのに、
ドーハ→日本への便の食事はなぜか美味しくないです。
無理に日本食にしようとしているのが余計に美味しくないのです。

チキンの卵あえとご飯(親子丼)

エビのソースヌードル(やきそば)

ビーフ系を選べば美味しいです。しかしビーフ系以外だと、あまり美味しくなくなるカタールの機内食。
親子丼は味気なく、やきそばは酢とソースで麺を和えたような味で、すっぱめで微妙でした。

日本食を無理にアレンジするとこうなるのかと気付く。
こういう体験もまた旅の面白さの一つです。

座席の腰の部分の枕は痛み軽減に良いと感じました。

中東の飛行機の中で見たアニメが、ジハードよりボーグバトルしそうな作画でじわじわきました。

イスラム五行の「巡礼(ハッジ)」では、男は白い布一枚を巻き、女は顔だけ出して頭から黒い布で覆う。
肌の色や、人種や、地位や、貧富の差すべて関係なくアッラーの前で平等にするため。
ネット上で例えると、全員匿名の無機質アバターにされる。
そして聖地メッカのカーバ神殿に向かって礼拝する。

空から見るドーハやドバイの光景は綺麗でした。(ただ都市部だけが明るいのが目立つ…)

アジア圏入ると緑があって安心する感ある

帰国して成田空港に夕方18時頃、そこからスカイライナーで上野駅で19時頃、そして東京駅から20:50頃発の新幹線で名古屋駅まで帰りました。

私がヨーロッパに行ったのはこれで人生4回目で7カ国目。
フランス、イタリア、ドイツ語圏内で一人で行動できる程度には自信がつきました。

行き詰まった時は、別の環境に身を置き、別の言語で考えて、新規的に行動化する。

消耗して負荷はかかるけど建設的な達成感として解消にはなります。

ただ時差ぼけがすごいです。
-8時間だったのでほぼ昼夜逆転です。

日中変な時間に意識が遠のく。夜に覚醒しました。

ガソリンが切れた車のようにスイッチが切れたように体が動かなくなり、天井だけを見つめ続けました。

まとめ
スイス一人旅①~チューリッヒ編~ おすすめの店、クリスマスマーケット
スイス一人旅②~バーゼル編~ BIS、クリスマスマーケット
オーストリア一人旅①~ウィーン編~ シュテンファン大聖堂とウィーンでおすすめの店
オーストリア一人旅②~ウィーン編~ウィーン大学、クリムト、美術館めぐり
オーストリア一人旅③~ウィーン編~ クリスマスマーケット、シェーンブルン宮殿でコンサート会場へ入る方法

昼夜逆転を治す、時差ボケは最大の学び~経度時差で地球を感じると時間の概念が消える~

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