スイスに何日か滞在して、オーストリアのウィーンに行きます。

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スイス一人旅①~チューリッヒ編~
スイス一人旅②~バーゼル編~


なぜオーストリアに?

なぜオーストリアに行きたかったかというとこのサイトのタイトルでもある「リバタリアン(リバータリアン)」「リバタリアニズム」の起源に触れたかったからです。

今でさえリバータリアニズムはアメリカの自由を最大限重んじる保守思想ですが、元々はオーストリアのウィーン学派は古典派自由主義者(クラシック・リベラル)のことを言います。

これは今でもアメリカのハーバード大学を筆頭とするリベラル・アーツのアイビーリーグ大学群で「オーストリア学派」と呼ばれる一大学閥です。

特に経済学者のハイエクとミーゼスが有名です。
このオーストリア学派のウィーン大学の出身者には、精神医学のフロイト、哲学者ウィトゲンシュタイン、数学者ゲーデル、物理学シュレディンガーやボルツマン、音楽のブルックナー、美術のクリムトがいます。元は同じ思想系列です。

ÖBBのレールジェット・エクスプレス(railjet xpress:RJX)でスイスからオーストリアへ

午前中に数本だけ出ている国境鉄道のRJX(RailsJET)に乗ります。ウィーンも停車するブダペスト行きに乗りました。

乗り方は前記事で説明しました。
スイスからオーストリアへ電車で行く方法

8時間ほどの旅になります。私の人生の中では過去最高の長さの電車の旅でした。

車内は温かくスーツケースを置くスペースもあります。トイレも清潔でした。
食堂車もありますが割高なためか、サンドイッチ等を持ち込んで座席で食べている人が多かったです。

景色がまさにヨーロッパらしいイメージの景色でした。

山脈を通る鉄道なので、トンネルごとに気候が大きく変わり、景色も大きく変わります。

平原→吹雪の雪山→平原→住宅街→山脈・・という繰り返しで見ていて飽きなかったです。

日没。街に沈む夕日が綺麗すぎました。

夕日が沈むというか誰か大魔法でも使ったのではないかというほどの輝きでした。

日が暮れてくると妙に寂しくなりました。

なぜ大自然の日没をみて終末感を感じるのだろうと自答したら、
人もいない街灯もない明かりもない知らない場所で一人、暗黒世界に取り残されたら、即、死に直結する生命の危機を感じるからだと気付きました。
日中は大自然の雄大さに感動するのに夜はそれが恐怖となって、逆に人のいる街が恋しくなりました。

幼少期の、夏祭りのある日の夜のような微妙な高揚感と、日が暮れて友だちの家から帰宅する時の焦燥感と孤独感の合わさったような気持ちが想起されました。


ウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof)に到着

ウィーンに到着するまで車内でも案内が常に出ているので分かりやすいです。

ただRJXはウィーン中央駅の一つ前の駅のウィーン・マッツラインスドルファー・プラッツ駅(Wien Matzleinsdorfer Platz)にも停車するので「ウィーン(Wien)」という地名だけで判断して下り間違えそうになっている人を何人か見ました。気をつけるポイントでした。

午前中に乗ったのに到着時には夕方6時半で真っ暗でした。

ウィーン中央駅に到着。
事前に予習していった通りに切符を買ってホテルに向かおうと思いきや、
自動券売機が事前に予習していった画面と全く異なり、混乱しました。

また案内板もドイツ語でしか表示されていないので、電車や地下鉄のアイコンを見て乗り場を探していきました。
インフォメーションの人に聞いたり、道中3人くらいの人に道を聞いてお世話になりました。
ありがとうございます。

ウィーン中央駅は案内看板のアイコンで見て移動したが良いです。

番号だと地上電車と地下鉄の絵が似ていて混乱します。

U1から4というのは基本は地下の階層を指す数字です。地下鉄に乗るには下へ降りることです。

逆に到着駅から出たい場合は改札をでたら、他の改札をくぐらない範囲で出口を探すことが大切です。

今後、迷う人が出ないように、改めて私がまとめさせて頂きました↓

オーストリアのウィーンの地下鉄とトラム乗り放題チケットを買う方法(2020年版)

シュテファン大聖堂(ローマ皇帝・ハプスブルク家の墓)

夜中の7時でしたが、ホテルのあるウィーン西駅に向かうのも早く感じたので、一度、食料調達も含めてウィーン中心地のシュテファン大聖堂へ行くことにしました。

最寄駅はシュテファンスプラッツ(Stephansplatz)駅になります。

オーストリアのウィーンはヨーロッパの中でも治安が良いことに定評があり、夜に出歩いていてもそんなに問題ないです。

オーストリア・ウィーンのハプスブルク家の家紋は黒鷹です。
イギリス・ロンドンのロスチャイルド家の家紋にも真ん中が黒鷲があります。
これはハプスブルク家が男爵位を授けたからです。
今はシティオブロンドンのNWロスチャイルド銀行が世界の中心ですが、立場上はオーストリア・ウィーンのハプスブルク家の方が上です。

ヨーロッパで「皇帝」を名乗って良いのはオーストリア(旧神聖ローマ帝国)のウィーンのハプスブルク家だけ。
イギリスのロンドン・シティのナット・ロスチャイルド当主も、フランスのパリ家のアレクサンドル・ギー・ロスチャイルド当主も皇帝下の「国王」レベルです。ハプスブルク家に任命する叙任権があります。

雰囲気360°動画(再生後クリックで動かせます)
360 ° St Stephen’s Cathedral in Vienna, Austria 360°オーストリア・ウィーンのシュテファン大聖堂

昔ハプスブルク家が壊滅したのはオーストリアのウィーンに引きこもってお山の大将で俺TUEEと最強自慢してたら、外からイスラム教のオスマン帝国が最新のスマホ持って攻めてきたので自己愛バブルが崩壊したのです。

この教会がハプスブルク家のお墓でもあるのは、
ハプスブルク家の遺体は代々、
・心臓はアウグスティーナ教会、
・それ以外の内臓はウィーン中心部のシュテファン大聖堂。
・内臓以外の肉体や骨はカプツィーナ教会の地下納骨所のカイザーグルフト。
にバラバラにして埋葬しているからです。

内部

内部の動画

夜のイルミネーションが綺麗でした。

動画(再生後クリックで動かせます)
360 ° St Stephen’s Cathedral in Vienna, Austria
360°オーストリア・ウィーンのシュテファン大聖堂


ホテルザッハーで本家ザッハトルテとウインナーコーヒー

ホテルザッハーと言うところで発祥のザッハトルテ(Sachertorte)とウインナーコーヒー(ウィーンが語源)を頂きました。

やや柑橘味ケーキに粗目がかったチョコレートがシュワッと溶ける神のような逸品。

いつもは大行列ですが、夜だと並ばずノータイムで食べれます。

ウインナーコーヒー(Wien coffee)はウインナーが入っているわけではなくオーストリアのウィーンが発祥だから。しかしウィーンが発明したものではない。当時、世界最強で最先端だったアラブ・イランのオスマントルコ帝国が攻めてきた時(ウィーン包囲)の「食べ残し」をパクって発祥にした。

オスマン帝国発祥のウィーンのウインナーコーヒーは、三重県発祥の名古屋の天むす、日本発祥のナポリタンスパゲティみたいなパクって定着した類のもの。

ウィーンのホテルザッハー。内装がガラス細工で繊細。綺麗。あと店員がイケメンすぎました。

雰囲気の動画

あまり知られていないようですが、ザッハトルテは並んで食べなくてもお持ち帰りもできます。
分かりにくいですが、右のカーテンのところがお持ち帰り用のおみやげ屋の入り口です。

ザッハトルテはチョコレートで分厚くコーティングしてあるため日持ちしやすいです。数週間は持ちます。
またホテルザッハーも形が崩れないように固い木箱に入れてくれているので安心です。

楽天で輸入お取り寄せも可能です。めちゃくちゃ美味しいので是非おすすめします!↓

シュニッツェルを食べる

オーストリアの名物料理といえばシュニッツェル(Schnitzel)です。
シュニッツェルとは広く押し伸ばしたカツレツです。

フィグルミュラー・ヴォルツァイレ(Figlmüller)のシュニッツェル(Schnitzel)を食べようとしたが22:00にしても大行列。さすがウィーン1位店。予約なしでは無理だろう。

即無理と判断して近くのCafé Diglasで夕食しました。
ここも二番手並だが相当に美味しいです。軽く塩をふりかけて食べます。
味としてはモスチキンに近い気がしました。レモンもあってとてもあっさりで食べやすいのですが、後半は少し胸焼けしてきます。

その他、食事の候補にしていた場所。(参考)
Der Ringsmuth・・予約いるかも(日曜定休日)
ステーキ(Grammelknödel als auch der Zwiebelrostbraten)
ウィンナー・シュニッツェル Wiener Schnitzel
が美味しい。
L’Osteria・・イタリア料理
Böhmerwald・・チェコ料理

Reinthaler’s Beisl・・シュニッツェル、オーストリア料理。
Café Diglas・・アイスカイザーシュマレン(Ice Kaiserschmarren)が美味しい。
Wiener Rathauskeller ウィンナー・ラートハウスケラー・・庁舎だが接客良し。


ホテルへ

ウィーンの西駅の近くのホテルIBIS(イビス)で泊まりました。
Hotel ibis Wien Mariahilf(オレンジの建物)のイビス ウィーン マリアヒルフです。

西駅から徒歩10分ほど離れていますが、サービスも良く、無料Wi-Fiが使い放題なので安心でした。

ただ
・コンセントがJ型でCプラグの充電コンセントが対応しておりませんでした。C型で無理やり差し込んで充電しました。
・またお湯がぬるま湯(時間帯によるが)しか出なかったです。冷蔵庫もなくタオル以外のアメニティはないので事前準備必須かなと感じます。
・ウィーン西駅は少し治安が悪い印象がありました。駅前でたむろする人や、道端で謎の声掛け等。

男性であったり、誰かと行く分には問題ないでしょう。
西駅まで行けば、他のエリアへのアクセスは悪くないです。

西駅付近の美味しいお店
Mariahilferbräu・・地元民がよくいるスペアリブ

朝焼けのキレイな景色

ここでオーストリアのウィーンをぶらぶらと過ごしていました。

続き
オーストリア一人旅②~ウィーン編~ウィーン大学、クリムト、美術館めぐり