自閉症アスペルガー症の友人と話していて「自己愛性人格障害と自閉症アスペルガーと、これに年功序列が加わると最悪に悪くなる」「悪事が年功序列の公の皮かぶって正当化されてしまうからだ」と言っていました。

彼は消極的な性格の自閉症アスペルガーで、積極的な性格の自閉症アスペルガーや自己愛性パーソナリティ障害に対してひどく嫌悪感を持っていました。

私は毎回彼に懐疑的に共感はしつつも、どういうことを語ろうとしているかはまとめておきます。

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自己愛性パーソナリティ障害と、積極的な性格の自閉症スペクトラム障害アスペルガー。

これらの性格気質を持つ人は、外から見ている分には支配的で決断力があるように見えるので魅力的には見えます。
しかし実際に家庭や学校や職場で、この人の下で働く・学ぶとなると、わがまますぎるパワハラと理不尽で地獄になります。

理不尽と感じるのは、自己愛性アスペルガーである彼・彼女らの感情的なわがままが先立って、根拠がなにもないからです。
しかもそれを強要されてしまうことにあります。

具体的には①~③の段階で非合理的なことを行い、学校や職場環境を悪くさせます。


①こだわりから「自分ルール」を作ってしまう

例えばある事例では、厨房で皿洗いしている自己愛性のアスペルガーのAさんがいました。

Aさんはこだわりで洗ったカップを色分けして並べていました。

特にカップはその後に乾燥機に入れて、ランダムにお客様にお出しします。
よって洗う段階でカップを色分けして並べる意味はありません。

しかしこだわりで同じ色に並べていました。

洗浄の業務が遅くはなりますが、別に一人でやっている分には問題はありません。

問題はこの次です。

②他人を幼児的操作する

「早くみんなでカップを色ごとに並べて!早くして!ンモーどうしてそんなこともできないの!」

とAさんは怒鳴り散らすようになりました。

自己愛性アスペルガーの場合、すぐ感情的にキレるという行動を取ります。
脳の言語野が未発達のこともありますが、理性も育っていないので、脳が感情的な側頭葉に直結してスパークしてしまうのです。
簡単に言えばパニック障害に近いような状態になります。

アスペルガーの場合、「カップは色がそろって並んでいるもの」という先行イメージに目に見える環境を合わせようとします。
これに自己愛性パーソナリティ障害の「私こそが全知全能」「私以外の人間は下」という無根拠の万能感と見下しが加わります。

すると他人を「幼児的操作」するようになります。

「幼児的」という由来は、万能感による命令が幼児期が抜けきらないまま、発達段階を達成できないまま大人になっているので「幼児的操作」と呼びます。

自分で並べようとはしません。

自己愛性の特性により「他人がすべて悪い」という発想になるので、コップが色に並んでいないのも、皿が割れようともすべて他人が悪いとなるのです。


③年功序列でそれが伝統として受け継がれてしまう

Aさんが新人ならまだ先輩に注意されて終わりでした。
しかし理性が育っていないAさんにとって注意されて腹が立ったというだけで、なぜ自分が注意されているのかの理由が分からないのです。
個人で業務が遅れることもそうですが、業務が遅れる無駄なやり方に周りの職員も「巻き込んでいる」からです。

これを固めてしまったのが日本の「年功序列」という悪しき慣習です。

「先輩のほうが無条件で偉い」とするものです。

3年後、その厨房は全員が先輩であるAさんの気を遣い、コップの色を並べるようになっていました。

コップの色が並んでいないとAさんが名指しでキレるので全員は戦々恐々としていました。
「コップの色をそろえる意味なんてないだろうに・・」と内心思いながらAさんはさんに怒鳴られ続け、一人、また一人と新人が職場を辞めていきました。

業務的なことで怒られるならまだしも、業務とは無関係なことを強要されているからです。

Aさんは
「トイレのドアは開いているもの!早く全部の扉を開けてきて!そんなこともわからないのか!」
「この私はお客さんより上なんだから、1回の挨拶では足りない!3回は挨拶すること!」

と自己中心的に自分ルールを作り出していきました。

そのルールのすべてが無駄であり、周りの職員を不快にさせ、業務を遅らせる諸悪の根源でした。

しかしAさんが年功序列で守られてくると「きっとAさんの言うことにも意味があって、みんなのことを思ってやってくれてるんだ」という脅迫に負けた「本物の偽善者」が出てきてしまいます。

このAさんをかばう偽善者は、自分の保身か出世のためか、いずれにしても優しすぎる良識人のはずなのです。

それが「窃盗は社会に窃盗を知ってもらうためにやった良いことなんだ」「この厳しさは優しさの裏返しなんだよね」と犯罪者の肩を持つようになってしまうのです。

このような心理的に弱い偽善者にAさんは固められて「Aさんはすごい人なんだ」と新興宗教の教祖のように持ち上げられていました。


結果、職場では理不尽なパワーハラスメントが横行して地獄と化していました。

対処法

自己愛性パーソナリティ障害や積極的な性格の自閉症アスペルガーをそのままにしておくと、この①~③の順番で遅かれ早かれ必ず環境を悪くさせます。

その環境の中にいるとパワーハラスメントのような職権濫用罪、強要罪、脅迫罪、不法行為、安全配慮義務違反等々が起こっても感覚が麻痺してしまうのです。

私の場合、そのまま録音して厚生労働省と労働基準監督署と裁判所へ突き出してやりました。

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理不尽な環境に対するのは理性しかありません。
人は非合理的なことを受ければ受けるほど合理的であろうとします。その原動力が人を突き動かすのです。

理性の最上級は憲法・法律です。日本は法治国家のはずなのです。

自己愛の連中が口先で社会を語ろうとも一人称を複数形に言い換えているだけ。中身は無根拠です。
無自覚だろうが自覚していようが、加害者の髪の毛をつかんで白日の下に晒し出して「本当の社会」を自覚してもらわないと犠牲者が増えて困るのです。
赤信号を止まれというルールを知らないまま道路に出ているようなものなのです。

実際に他人を好き勝手に追い込むと、その後どういうことが起こるのかをその身をもって味わってもらうことこそが本当の正義です。

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