これからすべての本質的なことを語ります。
人間の本質は「縁」である
人間は「縁(えん)」(繋がり)の中で生きています。
想像してみてください。
あなたがこの世界に一人ぼっちでいたとしたら、あなたはどうやって自分を自分と認識しますか?
鏡があったとしても、その鏡に映る姿を自分だと確信できますか?
おそらく無理でしょう。
「誰か他人がいて、その人が”あなたです”。」とあなたのことを言うから、あなたはあなたと自覚しているのです。
また想像してみてください。
あなたは今、振り向かないまま、あなたの頭のうしろに見える景色を説明できますか?
おそらく無理でしょう。
説明したとしても確実な保証がどこにあるでしょうか。
仮にあなたの前に誰か他人がいて、その人が”あなたの頭のうしろはこうなっている”と言われて初めて、うしろの風景が分かるはずです。
このように人間は「他者を介して初めて自分を認識」して生きています。
これは過去記事で、
「自我」と「自己」の違いとは?(アイデンティティとパーソナリティの違い)
心理学における自我(自分の思う自分)、自己(他人を介した自分)でも書きました。
「縁」は「空」である
「じゃあ目の前に出して見せてよ」と言われても出せません。
あるようでないもの。
有と無の上位の概念。
仏教ではこれを「空(くう)」と呼びます。
「縁」とは「空」のことです。
「人間」という日本語が良くできている
日本語はうまくできており、「人(ヒト)」というと学術的な個体を指すのに対して、「人間」というと「人同士の間」と書きます。
この「間」とは何?
と言われても分かりません。
それが「空(くう)」なのです。
人間同士の繋がりがなくなると鬱になる
このように人間は「他者を介して初めて自分を認識」して生きています。
なので、どんな人も最低でも月1回くらいは、自分のことを無条件で認めてくれる親しい知人友人家族と話さないと鬱ります。
無連帯の状態を「アノミー状態」と言いますが、これが悩みの原因なのです。