2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の追加ゲストがきまりました。

俳優の長谷川博己さん主演で、2020年に放送されるNHKの大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の新たな出演者が8月7日、発表された。風間俊介さん、尾野真千子さん、向井理さん、伊吹吾郎さんが出演する。

 風間さんは徳川幕府の創始者・徳川家康役、尾野さんは旅芸人の女座長の娘・伊呂波太夫(いろはだゆう)役、向井さんは室町幕府第13代将軍・足利義輝役、伊吹さんは東海最強の戦国大名である今川義元の軍師・太原雪斎(たいげん・せっさい)役で出演。伊呂波太夫は、架空の人物となる。

私が気になったのは尾野真千子さんが演じる「伊呂波太夫」です。

「伊呂波太夫は、架空の人物」と書かれています。


脚本の逃げ道としての「伊呂波太夫」

「架空の人物」は設定が盛りやすいので「脚本の逃げ道」として用意されていると思われます。

歴史小説でありがちですが、史実と整合性の合わないところに「架空の人物」を出して「その人のせい」にしておきます。

良くいえば全体としてまとまりますが、
悪くいえば史実をごまかして煙に巻けるのです。

「伊呂波太夫」は「地獄太夫」

例えば、2020年大河ドラマ「麒麟がくる」の場合、尾野真千子の役は旅芸人の女座長の娘・伊呂波太夫とあります。

芸人と書いてるが「太夫」とあるので「遊女」のことです。

元ネタは室町時代の「地獄太夫」でしょう。

安土桃山以降なら出雲阿国を出すところですが、それ以前の歌舞伎的な存在として描くのでしょう。


「伊呂波太夫」で本能寺の変を煙に巻く

「麒麟がくる」に関して、この伊呂波太夫という架空の人物をトリックスターとして敵味方問わず機能させてきます。

脚本を引っ掻き回して「本能寺の変」というオチまで一枚噛む形にするでしょう。

その煙に巻く逃げ腰な感じが現時点で伝わってしまうのが少し残念です。

本能寺の変の少し後までやる「麒麟がくる」

「麒麟がくる」でこの時点での風間俊介(徳川家康)の公表は「後半での本能寺の変の脚本」があるからです。

だから本能寺の変後に細川ガラシャまで行くか不明なのです。

風間俊介自身、ジャニーズの希少な俳優枠です。

あとは生田斗真くらいしか知りません。

NHK大河に取り込まれると最低でも半年間は他のドラマに出れなくなります。

今の「監察医 朝顔」以降はそのままやるのでしょう。