投影同一化/投影同一視の違い

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投影とは、自己の悪い面を認めたくないとき、他の人間にその悪い面を押し付けてしまうような心の働きです。
(悪い面を強調することが多いですが、良い投影もあります。)

そして自分も他人と同じように投影してしまうことを「投影同一化(projective identification)と言います。

ここまでのことは以下の記事でも書きました。↓
他人を軽視したいが軽視できない葛藤

「投影同一視」というのは古い呼称です。今はクライン派の概念で投影同一化と呼びます。

例えば、患者にアグレッション(攻撃性)があったとしてこれを治療者に向けます。すると治療者の方がこれに反応して、結果的に患者と同じ感情を治療者も持ってしまうこと、患者も治療者が自分と同じ感情を持っているように見えてしまうことです。

「どうせあんたには分からない」「嫌な思いをさせてどうするつもりだ」「あんたにかかって私は悪化した」など言われて治療者は腹が立ちます。
しかし、それは患者が治療者にアグレッションを投影しているからなのです。

特に境界性人格障害者(ボーダー)などの人格障害圏において投影同一化はよく起こります。

自己愛性人格障害においてもよくあるのですが、「愛してる」だの「好きだ」などとガンガンぶつけてきます。

そして必ず裏切ります。

相手をおだてまくって落とす、おだてて落とす、ということを繰り返します。そうやって相手を自分の思ったように「操作」しようとします。

その「おだて」によって、モテたり好かれたりするのことがあるのですが、やられた方は人一倍傷つきます。

このことは経験のある人ならよく分かると思います。

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記事を書いた人



時田憲一(ときたけんいち)こと時ニール(tokeyneale)です(・ω・)ノ
とある国立大学の教育学部/心理発達科学。心理学者・認定カウンセラー。動機付け理論・自己愛・対人関係が主な研究領域。数理統計データサイエンティスト。
ねこ好き・本好き・禅好き・PC好き。

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