イタリア旅行3【ピサ編】~ピサの斜塔の堕天使~

日々の研究日記

前回:
イタリア旅行2【ベネチア編】~ヴェネツィアのゴンドラの秘密~

ベネチアからピサへ向かいます。車で5時間ほどです。

イタリアの田舎っぽい景色。山に古城や教会があって、ワイン用のぶどう畑が広がる。山脈的なのはほとんどない。ひたすらに平野。

やはり教会は山の上に建てるのです。
所有の抽象化させる前、時間がない時代、数字がない時代は、教会の鐘の音が響く範囲がキリスト教会の領地。
だから高い場所に作る。都市部は教会を大きくするのです。

また余談ですが、イタリアではガイドさえも禁止されています。
したら捕まって入国禁止の罰則があります。
イタリア専属のガイドを使わせたいからです。
だから各国の旅行会社もガイドは雇えない。観光地に入る手前で案内を済ませて、現地では無言で付き添うことになります。
そしてイタリアは宿泊税に観光税、食品には特定のものに4〜10%の付加価値税がつきます。
国民からの増税だと反発が大きいので観光客から金を取り、働かずに暮らすのです。

働いてる者から8%(今度10%)一律で取っている日本よりここはマシに見えます。

それどころか日本はすでに福祉国家スウェーデンをもしのぐ大重税国家です。
自動車持つにも自動車税、移動するにもガソリン税、運輸するにも貨物税、買い物しても消費税、家にも固定資産税、住むにも住民税、働いても所得税、プレゼントに贈与税、死んでも相続税、印刷にも印刷税、呼吸しても炭素税、免許には免許税、会社には世界一の法人税…。

本来働かなくてもいいほど世界一お金があります。

国民に実感がないのは納めた税金が「戻って来てない」からです。
医療福祉にも返されずに過労させられているのです。

日本人は働きながらそれに気づかないまま、日本国はホイホイと米国債を買い、アメリカの戦争やデリバティブギャンブルの損失穴埋めのためにお金を貢ぐアメリカの属国の奴隷でしかないのです。

少しでも銀行や金融に興味があれば分かる当たり前の事実に気づかなければなりません。

さて、ピサに着きました。
現地では「ピザ」と発音します。食べる「ピザ(pizza:piazza 伊)」と同じです。
元々「広場」という意味で、英語のPlace(広場)の語源です。

手前から洗礼堂、ピサの大聖堂(ドゥオモ)、ピサの斜塔(鐘楼)の3つが主にあります。
すべて13世紀頃の建造物でロマネスク様式です。
もちろんすべてが世界遺産です。

奥には納骨堂もあります。

「キリスト教の一生」を現していると言われています。
(誕生(洗礼)→信仰→学問→墓地)

ここの石がミケランジェロがダビデ像で使った石とも同じようです。

ピサ大聖堂(ドゥオモ)の内部の様子

見どころは13世紀初頭の後陣の半円蓋。驚くべきことにモザイクの装飾です。
描いてあるようですが四角のガラスをはめ込んで描かれています。

残念ながら工事中で全体像は見ることはできませんでした。↓

動画

それでも内部は荘厳です。

天井もきんきらりんです。

ピサの斜塔に上ります。
最近どんどん倒れていって復旧されたばかりで、しばらく上れない時期もありました(2008年頃)。
今は定員10名程度の一回に入れる人数の入場制限がかかっています。

中は吹き抜けです。

ガリレオ・ガリレイの実験に対して異端審問の弾圧があり、ローマ法王が侘びの公式声明を塔の頂上でしたのも有名です。

動画

正直、違った意味で上るのがつらいです。
普通に疲れるのではなく、斜めに傾いているので重心が左にずれていって関節が痛くなってバランスを取るので疲れるのです。

登りきると他の観光客から謎の祝福を受けました。

私もあとから来た観光客を祝福しました。

ピサの街が一望できる良い景色です。

鐘にメディチ家の家紋があるのは明らかにお金を出したスポンサーだったからです。

ピサの斜塔の傾いている反対側の方角に堕天使の像があります。

Igor Mitorajの「Angelo caduto(Fallen Angel:堕天使)」(2012年)。

もっと面白いのはピサの斜塔の頂上から見ると堕天使の落ちた先に「メディチ家の家紋」があることです。

上から見てこれに一人で気付いてしまったとき鳥肌が立ちました。

メディチ家の栄枯盛衰そのものの象徴であり、明らかに意図した方向に作られているのです。

Igor Mitorajの「Angelo caduto(Fallen Angel:堕天使)」。

これはとても素晴らしいです。

2012年作にしてもよく作らせてもらえたなと思います。

ネットで調べてもまだ誰にも言及されてなかったので少し解説します。

この天使はもうすぐ倒れる予定の「ピサの斜塔の傾きの反対側」に堕天しています。

逆光で分かりにくいですが、脳が取れていて、羽の中に人の頭が入っています。

簡単に言うと、
「天使なんてものを作り出してすみませんでした。」
「キリスト教の権威付けのために三位一体で精霊天使なんて訳の分からんものを作ってすみませんでした。」
「重力に逆らって飛ぼうとしても落ちました。脳みそも空っぽで羽も人の作ったハリボテでした。」
「学問(サイエンス)に敗北しました。文字通りの堕天です。」
・・という意味です。

キリスト教の宗教に対して学問(サイエンス)が勝ったことを風刺しているのです。
とても気に入りました。

リベラルアーツまとめ~正しい学問体系を知ろう~

背後。
脳がないのと、羽に人がいる。天使は重力に逆らって飛べなかったハリボテでしたという意味。

最初はFF7のリバース・セフィロスを倒した時のパクリかと思いましたが、もっと深い意味があったのです。

参考文献 ファイナルファンタジー7 ラスボス戦 リバース・セフィロス

Ristorante Il turista Pisaというレストランでランチです。

中庭がとても美しかったです。
レモンの木のアクセントがいいですね。

トイレでは1ユーロと書かれていますが、食事していく人は別に払わなくてもいいです。

ラザニア
チーズがミルフィーユ状に重層的に重ねてある。濃いミートパスタでこねてある感じ。
口当たりが良い。

鶏肉の醤油焼きみたいなもの。(名前は忘れました)
ササミを焼き鳥にしたような味でした。野菜も塩味が絶妙で美味しい。

デザート

ピサの斜塔のすぐ下にあるコーヒーが美味しいとの人気のCafe DUOMOでエスプレッソを飲みました。2.20ユーロほどでした。

現地の人はアフタヌーンティーになると少量のエスプレッソをぐいっと軽く飲んでくつろぐのがイタリア人らしいです。

ヨーロッパのオープンカフェでコーヒーを飲むのがちょっとした夢だったので叶ってよかったです。

そしてピサからまたフィレンツェのホテルへ向かいます。

夕食のスープ
美味しいです。ただ日本でも食べられる味だとは思います。

ローストポーク
正直、固くて量があります。不味くはないですがちょっとつらいです。

ホテル(Delta Florence:デルタ・フローレンス)の部屋。

ホテル近所のスーパーでお土産の買い物。

海外旅行いくときはいつもスーパーがありがたいです。
庶民的な価格で提供してくれているので大量に買うことができます。
空港で買うお土産はお金が余ったらでいいのです。

カゴがこんなキャリーの形でした。

何よりもイタリアでお得感あると言ったらハムです。
空港の規制で日本には持ち帰れないものなので、現地で食べるしかありません。
特に黒字に王冠マークのパルマ産のハムがおすすめです。

イタリアで朝から母をたずねて三千里やってた。そういえばマルコはイタリアの少年だった。

朝食
イタリアのクロワッサンは相当に美味しいです。想像を超えています。

日本のお菓子やご飯のように極めきっています。いろんな味があります。

主にクロワッサンと果実系のジュースがすごく美味しくなっています。
あとは正直、不味くはないですが美味しくもないです。

次はいよいよフィレンツェです。

イタリア旅行4【フィレンツェ編その1】~アカデミア美術館の巨大ダビデ像~
https://libpsy.com/italy-trip4/5479/

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