レバノンのベイルート爆発はミサイルやドローン攻撃か?
という話が出回っています。
画像や動画も出回っているので、そうだったのか!と思う人も多いです。
結論から言うと、
レバノンのベイルート爆発は、硫酸アンモニウム単体爆発で確定です。
なぜかというと他の火薬の攻撃の可能性だと「最後の赤い煙は逆に出ない」からです。
ベイルート爆発でミサイルやドローン攻撃を疑っている人は、
爆弾テロ(火薬)ならなぜ赤い煙が出ているの?
ということに目が向いていません。
ドローン攻撃やミサイル攻撃のコラージュ画像が出回る
ドローンやミサイルのコラージュ画像や動画が流行り
「それが本当ならどんだけ多重攻撃されたんだ…」と逆にツッコミどころ満載になってしまいました。
もし1枚だけの画像や動画だけなら信じられたかもしれませんが、爆発の様子は様々なスマホで多角的に撮影されたものが多数投稿されています。
もし本当にドローン攻撃やミサイル攻撃なら、他の投稿者のスマホ動画にも全てドローンやミサイルが写り込んでいないとおかしいのです。
レバノンはロシアの属国
レバノンは構造的に興味深い国です。
レバノンはロシアの属国です。
最も経済支援している国がロシアだからです。
一方で今のレバノンの親イラン政権と対立るのはイスラエルです。
しかしイスラエルは旧ソ連のロシア系ユダヤ人が多数派です。
ロシアの傘下なのに、反イスラエル(反ロシア系ユダヤ人)の国家という構造的な矛盾を抱えています。
なぜアメリカはレバノンはイスラエルからの攻撃だと言わないのか
ドローン攻撃やミサイル攻撃の投稿者を見ると「イスラエルからの攻撃だ!」と書かれています。
ドローン攻撃やミサイル攻撃のコラージュ画像を出回らせている人たちが主張としているように、仮にもしイラン寄り政権であるレバノンを攻撃するとしたら対立国イスラエルになります。
イスラエルはユダヤ人の国家です。アメリカ資本家の親にあたります。
アメリカが「イスラエルが攻撃した!」なんて言えません。アメリカのトランプ大統領も意見を引っ込めました。
「イスラエルがレバノンを攻撃」ということにすると、ロシアとイスラエルを同時にアメリカは敵に回すことになります。
親の2人を同時に敵に回します。
いつもならこじつけて戦争理由を作るアメリカも意見を引っ込め、普通の事故と落ち着けて消極的なのです。
完全にロシアの属国になるレバノン
レバノンは2020年に経済破綻(default)しました。
その直後に、食料庫を失い、コロナで観光も失い、頼みの綱の貿易港も失ったのです。
トップがイラン系なのでアメリカ(日本)のIMFからも資金を出し渋られています。
IMF拠出とは「日本人から増税してカネだせ」ということです。(※1)
レバノンはロシアの属国でトップがイラン系。アメリカの属国の日本とはナワバリが違うのでIMFが困難。
これからレバノン直接統治に動けるのは、長年支援してきたロシアと中国だけです。