他人に「甘えるな」という人はよくいます。

しかしこれは多くの場合、誤用です。

正しい定義をみてみましょう。

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「甘え」は、「わがままで自分勝手に振る舞うこと」という意味ではなく、「周りの人に好かれて依存できるようにしたいという、日本人特有の感情」であって愛着形成で重要な概念です。
否定的な意味で使われてはいけません。肯定的な意味で使われる言葉なのです。

「甘えるな!」と他人に言うのは、それを言う人自体が、自分の言うことに強制的に依存させようとしている「甘え」なのです。
つまり、使い方が完全に間違っています。
自分一人で自分に向かって「甘えるな!」なら、まだ分かりますが、他人に対して「甘えるな!」と言う(欲求)する時点で、それは「甘え」になります。

「甘え」と「空気」の心理学

このように実はものすごく良い意味なのです。


【まとめ】
◎「甘え」は、周りの好意をアテにしたいという感情。
◎愛着形成で重要なこと。
◎肯定的な意味で使われる言葉。
◎「甘えるな!」と他人に言うと自己矛盾する。
◎甘えるなと言う人自体が甘えていることになる。

このように正しい意味で正しく使わないと、自分へのブーメランとなって跳ね返ってくるのです。

「悪い意味」に誤用される言葉の共通点~他力本願、甘え、破天荒~