「約束したのに裏切られた」という話をよく聞きます。
よくよく聞くと約束には様々なタイプがあります。
約束を破る→自覚のない=発達障害 他人のせいにする=人格障害
同じ待ち合わせの「約束」をしてもADHD/アスペルガーだと、他のことに気を取られて忘れて遅れるのです。
確かに苛立ちはしますが「これは相手がこういう奴だ」と想定しておけば「悪気はなかったんだ」と感じて許容できる範囲です。
一方で自己愛性人格障害だと、自分から約束しておいて「俺と約束したお前が悪い」と「お前のせいだ」と他人のせいにするように言い出すので、本気で腹が立つことがあります。
基本的には約束しないこと
発達障害にしろ、人格障害にしろ「約束を破られることは想定内」です。
絶対にしないようにした方がいいです。
100%裏切られます。(正確には、お互いに「あいつは裏切り者だ!」と感じさせます。)
お金の貸し借りなんてもってのほかです。
もし相手が約束を破って、自分の非を認めなかったり、あなたのせいにしてきたらもう関係を切っていいです。
罪悪感など感じる必要はありません。
それくらいスパっと切らないと相手も自覚しません。
こちらにも不快な気分が残ります。
もし本当に重要な約束であれば、口約束ではなく書面での約束にしましょう。
友人の発達障害アスペルガーとの約束話
私は知的障がい者施設で育ったため、幼い時から知的障害者や発達障害者の友人が多いです。
なので「可哀想なので配慮しましょう」という同情よりは、「障害者について知っていて当然な社会であるべきなので、お互い距離感を持ちましょう」と同じ目線で考えています。
それは友人にも同じです。
先日も「時田さん、○○店へラーメン食べに行きましょう!先に行っててください!」と発達障害の友人に誘われ、私は彼に約束の時間を聞かないままノリで快諾してしまいました。
そして私がラーメン屋で待つこと1時間。「あーしまった。そういう奴だったあいつは…」という反省をしました。
発達障害でADHDの彼は自分で約束したことをしっかり忘れていたのです。
「そういう奴だった」と知らないと激昂することになっていたでしょう。
人格障害者は自分の非を認めない
発達障害なら許せる面があります。
しかし自己愛性の性格の人だと、一方的に向こうから嘆願して約束させておいて遅刻して待たせた挙句
「約束を受けた方が悪いじゃん。そんなんで怒ってちゃ、お前は社会に出てやっていけないよ。」と逆に説教してきます。
天も仰ぎ見るレベルの非常識さと上から目線なので、どうしようもないです。
あなたの「そうか、私も悪かったかもな…」というありもしない罪悪感を利用して、心理行動操作しようとしてきます。
次はあなたに関係ないことまであなたのせいにしてきます。
このような人と出会ったら速攻で縁を切ってください。人生の長時間単位で無駄な悩みに巻き込まれます。
「自分時間」という自己中な時間がある人格障害
自己愛性人格障害だけでなく境界性人格障害でも「自分時間」があります。
現実の時間で待ち合わせをしても、まずその約束は破られます。
善悪と白黒の二分法だけのIQ低い世界に生きてるからです。
「私の遅刻が悪いんじゃなくて、私の時間を考えなかったあなたが悪いよね?早く謝って。」と説教が始まります。だから嫌われるのです。
これと比較すれば、発達障害の悪意のなく純粋で無垢な「必死さが伝わる言い訳」の方がまだ可愛らしく感じます。
普通の人なら、10回も約束して毎度毎度、約束を破られていてはもう絶交するでしょう。
私の場合、発達障害の友人が多いのは、私がそれを想定して許容しているからです。
この「距離感」が大切です。
もっと酷いケースがあるからです。
わざと約束しておいて破る人格障害の操作性
「約束しておいて破る」というのは一種の人格障害的な「操作性」です。
「相手を怒らせて操作してやる」という「ママが構ってくれないから、皿を割ってでも、悪いことしてでも振り向かせてやる」という幼児性に起因します。
その公然とした稚拙さに、自分が理性で抑圧している愛着欲求を投影するので腹が立つのです。
悪しき行動的操作(幼児的操作)~前時代的な減点式の賞罰教育で職場で人が育たないワケ~
軽度な患者ほどしんどいワケ
よく病院や施設の職員に聞けば「軽度の患者ほど大変だ」と言います。
軽度とは、
知的障がい者の軽度(療育手帳区分B1B2中軽度)、
精神障害者の軽度(神経症・人格障害)、
認知症・要介護認定(介護度2以下)
それは健常者に近いからです。
狡猾な罠にハメてきたり、罵詈雑言がひどかったり、似た部分(投影)を感じやすいからです。
病気でも障害でも重度ほど職場で援助する側はありがたい面もあります。なすがままだからです。
医療現場で血や糞便の汚物が嫌とかそんな理由はありません。
「この人なら不自由だからしょうがないよね」という同情の念が入るからです。
一方で中度や軽度で、首から上が健常に近いと、殺したいくらいに腹が立つことがあるという話はよく聞きます。
医療現場なら割り切れますが、在宅での介護殺人や高齢者虐待が起こりやすいのはむしろこちらです。