SWOT分析は悪口の言い合いになるだけで悪影響

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私が立ち会った場面で、組織で上司が部下の集団に「SWOT分析しろ!」と言っていることがあった。

そして「お前らは自分の弱点も分からないのか!聖人か!そんなわけないだろ!お前らが全部悪いんだろ!弱点を言い合え!」と恫喝を始めていた。

私は上司のあまりのひどさと頭の悪さにめまいがした。

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SWOT分析とは、70年代にスタンフォード大学のアルバート・ハンフリーによって作られた分析法である。

目標達成に、
貢献する組織(個人)の「強み」、
障害となる組織(個人)の「弱み」、
貢献する外部の「機会」、
目標達成の障害となる外部の「脅威」
の四次元マトリクスで構成される。

目標を明確化し、その目標を達成するために組織や個人の要因分析して、変化に対応した経営の最適活用を図る経営戦略の一つである。

簡単に言うと、集団で個人や組織の
「長所」
「短所」
「直すための外の機会」
「外から来る障害」
を挙げることで今後改善していこうとするものだ。

これが日本の組織だと「悪口の言い合い」になってしまう。

なぜか。

「トップダウン型(上の指示を最優先で従う)」
「和を重んじる」

の日本人の気質のためである。

例えば、今回の事例で言えば、

上司は「自分はSWOT分析の外」にいて、自分は無関係と「自分を棚上げ」している。



強いて言えば、この組織の「弱点」は、この理解の足らない上司である。



トップを重んじて和を重んじる組織にとって、

「自分は関係ないと棚上げして人のせいにしている上司が弱点です。」

とは言えないのだ。

同僚の「短所」なんかを弱点として論(あげつら)ったところで悪口の言い合いになるだけ。何の改善もない。



「上の立場」にいるものからは「お前のここが悪い、あそこが悪い」と平気で上から目線で言えるだろうが、同僚という同じ立場から言えるわけもない。

言えば「お前のその態度が弱点だ」と言われるのがオチである。

そして「いやそのお前の態度こそが」という悪口の言い合いになるだけなのだ。

もしやるならブレインストーミング&KJ法のように匿名性にして、問題を集積して抽象化する必要がある。

何よりも間違っていたのが、「目標が明確化していない」という点だ。

組織が同じ目標で、同じ場面を共有していないのに「弱み」と言われても出てくるわけもない。

上昇志向の前提でなければ、単純に「悪いところの粗探し」にしかならず、
まして人前でやれば公開処刑になるだけで悪影響を及ぼす。



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記事を書いた人



時田憲一(ときたけんいち)こと時ニール(tokeyneale)です(・ω・)ノ
とある国立大学の教育学部/心理発達科学。心理学者・認定カウンセラー。動機付け理論・自己愛・対人関係が主な研究領域。数理統計データサイエンティスト。
ねこ好き・本好き・禅好き・PC好き。

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