なぜ「芸術は爆発だ」の岡本太郎作品を破壊してはいけないのか?

心理学・精神医学

愛知県の岡本太郎展で太陽の塔が破壊。私も先日、並列してやっていたタローマン展へ行ってきました。びっくりです。

愛知県美術館で開かれている「展覧会岡本太郎」で展示されていた美術品が来館者に殴られて破損し名古屋市の会社員が器物損壊の疑いで警察に逮捕されました。

岡本太郎展の作品破損容疑で会社員逮捕 容疑を否認 02月24日 21時19分
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20230224/3000027814.html

「いや、岡本太郎は芸術は爆発だと言ってるから本人の作品を破壊しても良いはずだ!」と勘違いする人も多いです。

なぜ芸術への破壊行為がいけないのでしょうか?

なぜ「芸術は爆発だ」の岡本太郎作品を破壊してはいけないのか?

一言で言えば
「芸術の自由は他人も持っているのに侵害してはいけない」からです。

これは憲法の自由と全く同じです。

例えば、
「なぜ殺人はいけないの?」
と聞かれたとき、正確には法律では禁止されておらず、殺人をした場合の罰則が書かれています。
なので道徳的や倫理的なこと云々を並べ立てることになってしまって、余計に説得力が薄れるわけです。

しかし一言で言えば「相手にもあなたを殺人する自由があるから。あなたもそれを奪うことはいけない。」のです。

これが「他人の自由権を侵害しない」「公共の自由に反しない限り」という意味です。

自由権には自分自身や創作物を財産として所有する所有権もあります。

自分の自由権は自分以外も同じように持っているのに、
「この世で自分だけ自由だ」と舞い上がって、他人の自由権まで侵害してはいけないことが分からなかったのでしょうな。脱中心化

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