「芸術は爆発だ!」2022年からNHKが円谷プロと海洋堂と合作でタローマン(TAROMAN)という怪しげな特撮ヒーローを放送しています。とてもおもしろいので気になったら見てください。YouTubeで無料配信されています。TAROMAN全話無料配信

NHK名古屋放送センターのタローマン展。円谷プロと海洋堂の合作。ミニチュアの特撮技術がすごいですね。

タローマンは愛知県の若い太陽の塔(写真左奥の山に建ってるやつ)から生成された。
本来は1967年のウルトラセブンと1971年の帰ってきたウルトラマンのの間に、1970年にウルトラマンが恋くて本来はこれがやりたかったのでしょう。

さてそれに乗じてNHKで特集が放送されており、気になったことがいくつかありました。

結論から書くと、
「太陽の塔」(大阪)は「若い太陽の塔」(愛知)と合体する
ということです。

東海 ドまんなか!「TAROMAN、東海に現る ~岡本太郎式東海旅~」
https://plus.nhk.jp/watch/st/230_g1_2023021746478

愛知県犬山市、常滑市、名古屋市、岐阜県岐阜市、美濃加茂市


・太陽の塔内部の生命の樹は41m
・若い太陽の塔は26m
・タローマンは若い太陽の塔から生まれた
・犬山市モンキーパークのヒヒの小屋に建てて移転した
・岐阜市のメモリアルセンターの未来を拓く塔(21m)から岐阜城をレーザーで照射する計画があった

これらの情報から、あれ?と気づきました。

「太陽の塔」(大阪)と「若い太陽の塔」(愛知)の大きさです。


「太陽の塔」(大阪)は「若い太陽の塔」(愛知)と顔の高さが同じ

●太陽の塔(大阪府吹田市):全長70m
太陽の塔の内部の生命の樹:41m
腕の先の頂点(大屋根上端):36m
腕までのエレベーターの高さ(顔の位置やや上):30m

●若い太陽の塔(愛知県犬山市):26m(顔の位置)

「若い太陽の塔」は「太陽の塔」に顔の位置までぴったりでスッポリ入る縮尺なのではないでしょうか。

「太陽の塔」(大阪)」の正面の顔は「若い太陽の塔」(愛知)の黄金の顔のぴったり3倍

大阪の「太陽の塔」の黄金の顔(直径10.6m)
愛知県の「若い太陽の塔」の黄金の顔(直径4m)
黄金の顔の部分はサイズは違う。

しかし正面の胴体部の「太陽の顔」は直径12m。

やはり愛知県の「若い太陽の塔」の黄金の顔の大きさを3倍に引き伸ばしている。

つまり「太陽の塔」(大阪)」の外郭の中に「若い太陽の塔」(愛知)がスポッと合体できてしまうのです。


太陽の塔の内部が48年間も非公開だった理由

太陽の塔の内部が公開されたのが2018年で、それまで48年間も秘仏のように扱われていました。

作品の損傷による落下のリスクもあるが、万博で欧米の「創造論」に反してしまったからだろうと個人的に思っています。

大阪万博の「太陽の塔の内部」の画像を見ていて何で一般公開がされなかったのか理由を察しました。

造形が「創造論に反するから」である。国際万博において「人は神が創造した」として進化論を支持しない欧米含むキリスト教の多数派から顰蹙(ひんしゅく)をかうのを恐れたのです。

太陽の塔の内部は、下から上に行くに従って生物がバクテリアや魚~恐竜・マンモスへと造形物が大きくなっていきます。

表向きは安全上危ないという理由。しかし一番頂点にサルとクロマニョン人を創作してしまっているのです。

日本人感覚だと別に良いですが、欧米人の宗教観だと激昂してしまいます。

太陽の塔の内部の生命の樹のオブジェは、下から上に向かって、順に魚からクロマニョン人まで向かってしまう。1970年、国際社会に出すものとして創造論者には訝しく思えたのではなかろうか。

岡本太郎が「若い太陽の塔」(愛知)から「太陽の塔」(大阪)」へ込めた物語

「若い太陽の塔(愛知県)」

ここから地底に原始的なアニミズムの呪物的な「地底の太陽」(顔の大きさ直径3m)、創造論に逆らって上へ人類進化し、その秘仏を隠すために白い外殻で覆った。

しかし表にも裏にもデカい顔ができてしまった。

これが大人の「太陽の塔(大阪)」なのです。