自閉症スペクトラム症でコミュニケーションがすれ違いやすい時

心理学・精神医学

私も幼少期から知的障がい者施設で知的障がい者の人たちと育ち、今も自閉症の友人と話していてコミュニケーションでのすれ違いやすい時がよくあります。

自閉症スペクトラム図

重度な自閉症スペクトラム傾向だと、分野の部屋をくっきり分けすぎて固着します。

最初のインプットのみが真理になるので、それ以降に情報の上書き更新アップデートがされません。

この「過去への固着」がコミュニケーションでのエラーが起きやすいです。

分野での横断縦断ができない

例えば「Aさんは初めて見た時は赤い服を着ている」と最初にインプットされると、Aさんが青い服を着ていたら、認識に上がってこずにパニックを起こしてしまいます。

日常生活でもそうですが、勉強や学問でも、

例えば、
「栄養学のビタミンは生化学とは無関係なので人体とも関係ないので別。」
「学校で習わなかったので間違い」

と分野の横断や縦断ができない人が多々います。

同じくビタミンは栄養学と生化学でも同じなのだけど、分野が分けられているので別の存在として認識されてしまう。

よくあるのが
「法律に殺人は罪として書いてあるだけ。だから実際に殺人は起こったことがない。現実と法律は関係ない。」
意味不明なことになってしまうのです。
そして被害者の人の気持ちを逆なでしてしまうことがあります。

テレビのリモコンのチャンネル

昔は「金剛界曼荼羅」と例えられましたが、今は「テレビのリモコンのチャンネル」で例えるのが良いです。

見ているチャンネルが違うので、多くの場合でコミュニケーションでのすれ違いが起こります。

それを自分や周囲の人が理解してあげることが大切です。

自閉症スペクトラム症(アスペルガー/ADHD)の自分の世界観とは?

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