NHKの動画で「布のマスクでも不織布のマスクでも、ある程度飛沫の拡散を防げることが、飛沫を可視化した実験で確認」という動画が出ていました。

◎布マスクと不織布マスクの違い

・布マスク・・俗に言うガーゼマスク。マスクの中にガーゼが織り込まれています。戦前に使われていた古典的なものです。2020年の新型コ口ナウイルスの流行で国民全員に「アベノマスク」と言われて届けられました。

・不織布マスク・・繊維を織らず様々な方法で結合させたもの。不織布を重ねたりフィルターを使用して目の細かくしています。

さて、この動画がツッコミどころ満載です。


NHKの布のマスクで防げるという動画

どこがおかしいかというと、これはウィルスの感染を見ていないのです。
単純に「マスクを付けて唾液がどこまで飛ぶか」しかありません。

どこがおかしいのか?

具体的には

・「ある程度」という目視だけで実際に数値がない。
・布マスクは「呼気時で(息を吐く時)」「飛沫時で」「前方のみ」の時に減るという、もはや「超限定的」。
・呼気(息を出す時)のみで、感染として吸気(息を吸う時)が比較されていない。
・ウィルスなので飛沫感染ではなく、水分を帯びていないウィルス本体の飛沫核感染(ひまつ”かく”かんせん)で見ないといけない。


「飛沫核感染」の「吸気」で見ないと意味ない

当たり前ですが、感染は「息を出す時」(呼気)ではなく、「息を吸う時」(吸気)に罹(かか)ります。

息を吐き出して感染するわけではなく、息を吸って→ウィルスが咽頭に付着することで罹(かか)ります。

そしてウイルス本体は飛散する水分だけではなく、本体である「核」から罹(かか)ります。

これは飛沫感染に対して、ウイルス本体である「飛沫核感染」と呼ばれています。

この時点で

「あれ?肝心の吸気時は?飛沫感染ウィルスだから飛沫核。飛沫”核”感染の吸気時でなんで比較しないの?」

と医療従事者どころか、初学生(医療系学部の一年生)でもおかしさに気づけます。

「卵の黄身」がアレルギーの人に対して「卵をカラごと飲み込めば問題ない」と言っているのと同じです。
「本体」を見ていないのです。

医師の仲では

「布マスクは、花粉でさえ貫通して俺を苦しめるのに、もっと小さいウイルス核が布マスクで防げるわけないだろ。」と言われています。

NHKの検証動画は、医師会やアメリカの保健省にさえも「布マスクはダメ」と言われて当然だったことを証明しているようなものです。

しっかりした不織布マスク・サージカルマスクを使いましょう

知恵のある人はしっかりとしたフィルターの入ったマスクを使用しましょう。

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