カウンセラーというとどんなイメージがありますか?
相談室や精神科でのカウンセラーをイメージする人が多いのではないでしょうか。
実は心理学を専攻研究する人(心理学者)には2種類のタイプがいることをご存知ですか?
それが「臨床系」と「データ系」(非臨床系)です。
「臨床系」では、事例をもとにカウンセリングを重視します。臨床心理士や公認心理師が臨床系です。
「非臨床系」は、臨床の根拠となるデータを分析します。統計を主に使います。
臨床系
日本では心理系の大学で指定の単位を修めると認定心理士というカウンセラーの資格を得ます。
その後の進路は様々です。
全員が相談室のような場所で働いているわけではありません。
病院や学校などで働く人のことを「臨床系の人」と俗に呼ばれています。
こちらは相談室や精神科でのカウンセラーのイメージです。
公認心理師や臨床心理士がそうです。
カウンセリングでクライエント(相手)の話を聞くことに特化しています。
データ系(非臨床系)
もう一つが「データ系の人」です。
臨床系の根拠となるデータを分析します。心理学統計を主に扱います。
調査をして臨床系に向けてデータを提供します。
心理学統計データを分析することに特化しています。
例えると、お店でカレーを提供しているのが臨床系、じゃがいもやにんじん等の素材を臨床系に提供しているのがデータ系です。
(ちなみに私はこちらです。)
明確な区別はないが特化している部分が違う
これらは明確に区別できるものではありません。
実際、臨床系もデータ系も両者とも同じように心理学は習っているので心理学者同士でもお互いに区別はしていません。
しかし専門に習った指導教官が違うので、臨床系だとデータ分析は慣れない、データ系だと対人の臨床現場は慣れない、という傾向が確実にあります。
プロになればなるほどこの違いは大きいです。
両者とも特化した人は滅多にいません。相当な熟練者です。
専門になるほど、この区別があるいうことを知っておきましょう。
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