Go to Eatはお得なのか?

はっきり言えば、食べる側にとってはお得です。
グルメサイト経由で予約して、ランチ500円、1000円分のポイントのバックが貰えるからです。

しかし飲食店のお店側にとっては大多数のお店で損です。

大多数のお店とは1000円以上のランチを提供していない、高級料理店以外です。


タダ飯で上で金だけ集める仕組み

Go to Eatで飲食店で客きても、飲食店はネットグルメ予約サイトのぐるなびやホットペッパーに手数料を払わなくてはいけない仕組み。親会社がリクルート社と知ると、あぁ…と全ての合点がいきます。

タダ飯を外食産業で回して、上で金だけ徴収する。

うまくできています。(皮肉)

高級料理店以外の大多数の店は損

飲食店のお店側にとっては大多数のお店で損です。
大多数のお店とは1000円以上のランチを提供していない、高級料理店以外です。

「Go to Eatで飲食店は本来は高い広告料が安く掲載できた!飲食店にありがたい!日本政府さんありがとう!」
なんてトンデモない意見を見ましたが、
・1000円以下を食べても1000ポイントもらえてしまうこと
・2回目以降もポイントが使えること

この2つの条件を見落としています。

この2つを考えれば、明らかに1000円以下の食事をすれば、次が無料で回り、集客にはつながっても手数料を払わなくてはいけない仕組みなので、お店にとってマイナスなのです。

700円の食事をして、1000円のバックをもらえば、お店は-300円です。
さらに予約サイトへも200円の手数料を支払わなくてはいけません。
単純な引き算。明らかにマイナスです。

そもそも少しだけ得するのは普段から1000円以上で2名様からのコース料理等を提供している高級料理店。

飲食店で1000円以下の料理を提供しているお店のほうが多数派です。ランチでもディナーでも広告掲載でマイナスになります。


安楽亭焼肉や鳥貴族で1000円以下を食べる修行僧

例えば、安楽亭や鳥貴族で毎週1000円以下の焼肉や焼鳥ランチをGo to Eatで1000ポイントバックのご加護を受けて、連続的に実質タダ飯を食らい続ける。

不浄な「焼き肉修行僧」が涅槃浄土に至って悟りそうです。

航空会社のJALではマイルを貯めるために無駄に航空サービスを利用する人をマイラー修行僧といいますが、それと同じことが起こりそうです。

「Go to 就活」もやったらどうか

これだけ失業者が増えたのだから、同じリクルート社ならGo to Eatと同じ仕組みで「Go to 就活」をして、リクナビ経由で就活したほどポイントを付加させればいいのです。
不採用になってもポイントを次の就活資金に回せます。雇用機会が増えます。
就職活動以前に、交通費で破綻している人も多いからです。

「Go to Eatでお店は少額利用されたら可哀想だなぁ、コース料理ができない零細飲食店は参加すらできないのにな…」と経営事情まで察しながらも、グルメサイトで鳥貴族乞食や安楽亭焼肉修行僧のような1000円以下の錬金術が可能な抜け道をつい探してしまう。

追記:鳥貴族の少額利用は規制されました。

鳥貴族、GoTo予約をコース限定へ 少額利用相次ぎ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64719670X01C20A0000000/