私の祖母は難聴・聴覚障害と診断されて一年後には認知症が発症して脳が縮まっていきました。
そして3年後にはもう家族のことも誰か分からなくなっていました。そして衣食住や身の回りのことができなくなって要介護になりました。
「耳が聞こえにくい」「声が遠い」「大きな声で話さないと分からない」
難聴・聴覚障害と診断されたらすぐに補聴器・集音器を買うことをおすすめします。
軽い難聴でもすぐに買ったほうが良いです。
難聴・聴覚障害から認知症になる
難聴・聴覚障害から認知症になることは統計学的にも明らかにされています。10年以上の長期間の約1000人を調査したもので相当に信頼性の高い研究です。
995名のうち、難聴と軽度認知障害は、それぞれ、24.3%と44.5%に認められました。難聴は軽度認知障害の有症率上昇と有意な関連を認め、補正後のオッズ比は1.86 (95%信頼区間: 1.32−2.62)でした。
愛媛大学が主導する共同研究チームが難聴と軽度認知障害有症率との関連について発表
https://www.ehime-u.ac.jp/data_relese/data_relese-101715/https://www.ehime-u.ac.jp/wp-content/uploads/2019/08/69ebd042a5f30d31aa57797d51233aec.pdf
脳の萎縮を防ぐためには早い段階で補聴器を買う必要があります。
しかし補聴器は高い!どうすればいい?
しかし・・
・補聴器は補装具費支給制度(※1)使っても40万円と高額すぎます。
・数千円程度の安物は、絶望的に質が(本当に)ダメです。ハウリングというノイズがひどすぎます。まるで子どものおもちゃです。(※2)
・耳に入れる(カナル型)は、小さいので認知症の健忘症(痴呆症)で紛失でなくしてしまいます。
・しかもボタン電池なので交換が難しく、小指の爪先で押すようなスイッチが高齢者には押せません。
(※1)
補装具費支給制度・・難聴・聴覚障害の場合、医師に障害者手帳の診断を受け役所に申請し、障害者自立支援法による補装具費支給制度を受けて補聴器を補装具費支給を受けて(障害等級や所得で上限あり)で購入する
(※2)
例えばですが、
沐光集音器 【2年間保証】 充電式 耳かけ 軽量 高齢者 日本語取扱説明書付き モデル1204(シャンパン)
このような「耳かけ型」の集音器です。
「耳掛け型」が目立たなくていい!という意見もあると思います。
しかし、高齢者が使う場合で高確率で「耳掛け型の補聴器」は紛失してなくします。
落としても気付かず、小さいので探すことも困難。小さくて操作しにくいからです。
結局、無くすか紛失するかで使わなくなります。
これらは私の祖母が失敗したことです。私自身も装着してみて感じました。
この解決法は、
補聴器は必ず有線コードのイヤホン式にすること
です。
有線のイアホンにすれば無くすことはなくなります。
そしてアマゾンでも難聴の音域を十分カバーできる補聴器は安く売っています。
近年の技術進歩は目覚しいもので、どんどん新しい市販で高性能な補聴器が開発されています。
(「補聴器」とは難聴の中度以上向けで、軽度は「集音器」と呼ばれることが多いです。)
有線コードのイアホン式の補聴器とは?
おすすめを先にまとめます。こういうものです。
40万円で耳掛け型の補聴器をオーダーメイドすることを考えるととてつもなくお得です。
(最初からこれらを買えばよかった…。)
40dB~50dB (軽度難聴)
[pearl(パール)]フェミミ VMR-M750 (N) Pioneerフェミミ(音・声増幅器) マルチ 日本 F (-)
50dB~70dB (中度難聴)
パナソニック補聴器 アナログポケット型補聴器 WHA-25
70dB~85dB (高度難聴)
[Panasonic] ポケット型 アナログ 補聴器 WH-A27 ホワイト 日本 F (-)
詳しく説明します。
難聴の 軽度、中度、重度 の参考
まずは難聴の 軽度、中度、重度の聴力レベルを知っておきましょう。
聴力レベル
30dB~40dB (軽度難聴)
・小さな話し声やささやき声はききとりにくい。
・普通の会話は不自由がない。
40dB~50dB (軽度難聴)
・1対1の会話では、さほど困難はない。
・3~5m以上離れた場合や集団での話し合いの場合には、普通の話し声では聴取が困難。
・高音域の聴力が落ちでいる場合は、聞き違いが多い。
・話し相手の顔が見えないときには、言っていることが半分くらいしか理解できない。
50dB~70dB (中度難聴)
・1mほど離れた会話は可能である。しかし聞き違いが多い。
・集団での話し合いの場合は聞きとりが困難。
・高音域の障害が大きい場合には、サ行・カ行・タ行の子音が聞きとれず、タ行・ダ行に聞き違いられる。
・補充現象のある場合は、ことばの聞き分けが悪く、大きな音を聞くと耳がガーンとする。
70dB~85dB (高度難聴)
・耳元で言えば会話ができる。
・比較的近いところでの自動車の警笛、犬の鳴き声など、大きな音は聞こえる。
・耳元での母音の聞き分けはできるが、たいていの子音の聞き分けは困難。
・補充現象のある場合は殊にことばの聞きとりが悪く、大きな音を聞くと耳がガーンとする。
85dB~ (重度難聴)
・耳元の大声はかすかに聞くことができる人から、まったく聞こえない人まである。
・母音の弁別がある程度可能な人もいるが、大多数は不可能。
・相当大きな物音にも気付かないことがある。
・太鼓や爆音などに反応することが多い。
・補充現象のある場合は実際以上の大きな音に聞こえ、頭がガンガンする。
おすすめのメーカー
昔から日本の有線の市販補聴器で人気なのが「Pioneer(パイオニア)のフェミミ」と「パナソニックの集音器」です。
長期的にシリーズを出しているので難聴や聴覚障害への対策のノウハウが高いです。
私も実際に使っていました。良かったです。
軽度難聴(40dB~50dB)向け
40dB~50dB (軽度難聴)
[pearl(パール)]フェミミ VMR-M750 (N) Pioneerフェミミ(音・声増幅器) マルチ 日本 F (-)
軽度難聴の方にはフェミミが良いです。
ボタンも分かりやすく、落としても壊れにくく、有線コードなのでなくしたりもしません。
参考
Pioneerフェミミ VMR-M750
https://pioneer-communication.com/kikoe/femimi/vmr-m750/spec/
中度難聴(50dB~70dB)向け
50dB~70dB (中度難聴)
パナソニック補聴器 アナログポケット型補聴器 WHA-25
中度難聴の方向けにはパナソニックのものが対応しています。
国内の会社なので安心して使えますね。
参考
パナソニック ポケット型(アナログ)WH-A25
https://panasonic.jp/hochouki/products/pocket/
高度難聴(70dB~85dB)向け
70dB~85dB (高度難聴)
[Panasonic] ポケット型 アナログ 補聴器 WH-A27 ホワイト 日本 F (-)
参考
パナソニック ポケット型(アナログ)WH-A27
https://panasonic.jp/hochouki/products/pocket/
高度難聴の方向けもパナソニックのものが対応しています。
国内の会社なので安心して使えますね。
まとめ
40dB~50dB (軽度難聴)
[pearl(パール)]フェミミ VMR-M750 (N) Pioneerフェミミ(音・声増幅器) マルチ 日本 F (-)
50dB~70dB (中度難聴)
パナソニック補聴器 アナログポケット型補聴器 WHA-25
70dB~85dB (高度難聴)
[Panasonic] ポケット型 アナログ 補聴器 WH-A27 ホワイト 日本 F (-)
テレビの前にはスピーカーを
これも私の体験談ですが、難聴になると、音が聞こえないのでテレビを見る時に音量をMAXまで大きくしがちです。
あまりに爆音すぎてうるさいです。
なので手元まで聞こえるスピーカーを買うことでより快適にテレビを見ることができます。
近くで音が聞けるので補聴器や集音器も不要です。
[新商品・小型化]テレビの音を聴こえやすい音に変換 ミライスピーカー ホーム MIRAI SPEAKER Home 【特許技術『曲面サウンド』搭載】手元スピーカーの進化系。補聴器や集音機のような装着は不要。