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恩を仇で返す人の心理
の関連記事です。

誰かにプレゼントをあげたとき、「早く返してこい!」と突き返してくる人がいます。

やられた側はとても不愉快な思いをして、「もう二度とこいつに物を渡さないようにしよう」と固く誓うはずです。

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いくら嫌いな人からのプレゼントであっても、明らかな嫌がらせでもない限りは受け取るのが大半です。

「サイズが合わないから交換してほしい」なら理由がまだ分かります。

しかしなぜか無料で受け取ったものに対して、「見た目が悪い」だの「こんなものくれるな」など難癖をつけて突き返してくる人がいます。

どのような心理なのでしょうか?


人格障害圏・精神病圏に多い愛着障害

・世話になる
・助けてもらう
・恩を受ける
優しくされる、良いことをされる

この私が他人に頭を下げなければならない
感謝を要求されている

あいつは悪人だ。復讐してやる。

の幼児的な思考回路の中で、「善か悪か」の二分法思考でしか物事を考えられないので「悪だ!制裁を加えてやる!」「返してこい!」となってしまうのです。

神経症→人格障害→精神病の認知の変化まとめ

なぜ神経症・強迫性障害は非現実欲求になるのか

理不尽なのは「悪意を証明させよう」とする人

検索 二分法思考はいつ植え付けられるのか?~強迫性・自己愛性・境界性~

そもそも他人からの頂き物を口に入れることを拒む

神経性無食欲症(AN)により、「母親から与えられたものを食べてたまるか!」という延長線上で、他人の物をことごとく嫌う人もいます。

やせた若い女性に多いです。

摂食障害の人の可能性も多くあります。


摂食障害とは?

肥満恐怖や痩せ願望などの精神病理を持つ疾患。
自己の内面葛藤を摂食行動にすり替えている。食事・体重をコントロールすることで自己愛的万能感を高める。
しかしその万能感が非現実的なものである。

1、神経性無食欲症(AN)

・病理・疫学
やせへのこだわりが強い。
患者は痩せていれば何でもできるという信念があり、極端な食事制限を行って異常に体重減少させる。
活動性が亢進する。
やせていても更にやせようと歩きまわる。
母親のイメージが強いのかお米が嫌いな人が多い。
親への反抗としてやっている。

親に体重を管理されてたまるか!と食べ物を食べない。
10~19歳に多い。


2、神経性大食症(BN)

・病理・疫学
極端な食事制限を試みた後、引き続いて過食が起こる。
誰にも見られないように盗み食いを行ったり、夜中に冷蔵庫の前に座り、むさぼり食うなどの行動が見られる。
またその後には自己誘発性嘔吐したり、下剤を大量に服用したりする行動が日常的に見られる。
体重は比較的正常。

看護・治療

感情を吐き出し、自己主張する。
体重を少しずつ回復させる。
食事記録(具体的な目標と照らし合わせる)、認知の修正、食行動の修正、入院治療、家族関係の修復、集団療法、アルバイトや趣味、問題行動が目立つ場合は心療内科よりも精神科へ。
無月経は婦人科へ。
嘔吐や下痢をよくする。
20~29歳に多い。

この2つがありますが、前者のANの可能性も考えられます。

対策

プレゼントして唾を吐きかけられるように返却された側としてはたまったものではないですが、そうやって怒ることまで踏まえて彼・彼女らの「幼児的操作」なので、それ以降、絶交して関わらないようにすることが、自分のためであり。その人のためになります。