「腹六分の人付き合い」と「ニ割も興味ない」と考えると楽になります。

あなたは人間関係で疲れていませんか?

それは100%の自分を知ってもらおう、相手のことを知ろうとする気疲れから来るものです。

「腹六分の人付き合い」と「ニ割も興味ない」という事実を知ると楽に生きられます。


「腹六分の人付き合い」とは?

以前、シンガーソングライターの美輪明宏さんが「人付き合いはお互いの悪い部分が見えないよう、「腹六分」またはそれ以下にすべきだ」仰っていました。

私もこれは真理だと感じます。

いくら仲の良い人でも、自分の心の確信までズケズケと踏み込まれると抵抗が生まれます。

想像してみて下さい。

いくら親しい友人でも、家の寝室や台所まで踏み込んできて来られたら嫌でしょう。

「人間関係は腹六分」までです。

100%の自分を出さないほうが良い

100%の自分を知ってもらおうとするのは料理を素材のまま出しているのと同じです。

例えるなら、畑で取れた大根を洗いもせず、土のついたまま「これが私のありのままの姿だー!食えー!」とやられて食べたい人がいるでしょうか。

しっかり土を水で洗って、切って味付けして、皿にのせてお出しして初めて食べてもらえるのです。

「人間関係は腹六分まで」を心をがけると、きちんと料理されたものを食べることが出来るので、不満の残るとこはありません。

専門職以外の守秘義務のない人に対して行き過ぎた自己開示は避け、相手のことも無理に知ろうとしないほうが良いです。

自分のことの自己開示は、一番仲の良い人も、多くても「腹六分」「60%」「6割」で止めておくことが最善です。

相手のことも100%知らないほうが良い

相手のことは無理に知らないほうが良いです。

どんな好きな人でもその人そのものと一体となることは出来ません。

あなたが興味を持つ人、好きになる人というのは、自分の中に自分と似ている理想や共感を求めていたときに起こります。

相手を自分に取り込もうとしますが、途中で違いに気付いて拒否反応が起こり、嫌いになってしまうのです。

どんなきらびやかなアイドルでも、どんな地位や名誉があるお金持ちでも、人間なので排便も嘔吐もオナラもするのです。

相手のことを知ることも、多くても「腹六分」「60%」「6割」で止めておくことが最善です。

「ニ割も興味ない」とは?

はっきり言うと「集団であなたのことに興味があるのは多くてニ割もいません。」

集団でも個人でも人類全員そうです。

集団の中での「親友でさえも頭の中でニ割もあなたのことに興味ありません。」

どんなに仲の良い人でも、あなたのことはニ割も興味ないのです。

このニ割を多いと感じるでしょうか?
少ないと感じるでしょうか?

集団に慣れている人なら「2割だけなのは少ない」と感じるでしょう。
集団が苦手な人は「2割なんて多い」と感じるでしょう。

これはパレードの法則と呼ばれ、どんな集団でも、個人でも、多くて2割までしかあなたに注目を向けけるパワーはありません。

大事なのは最初から「周りは2割以下しか自分のことに興味ない」と知っておくことです。

人付き合いが得意な人は過剰な注目称賛欲求を自制できます。
人付き合いが苦手な人は過剰な不安が安心に変わります。

こちらが腹六分までを予防線にしておけば、多くて2割程度の侵食が来ても、ストレスにさいなまれることはありません。


「腹六分の人付き合い」と「ニ割も興味ない」を合わせると楽になる

全人類の認識において、(私も含め)あなたの存在も、プレート料理のパセリ、寿司のガリ、牛丼の紅しょうが程度。

人によって好き嫌いがあり、あってもなくてもどちらでも良いという程度です。

それはあなたから見た相手も同じです。

しかし人によっては、ないと困るという人がいるのでそういう人と腹六分の付き合いをすれば良いのです。

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