「コロナはインフルエンザと同じ」という例えをする人がいます。それを根拠に「だから大丈夫なんだ!」は危なすぎます。

正確に言えば、

「コロナはよくある軽自動車と同じ。しかしブレーキはついていない。」と例えないと治療法が未確立の現行としてはまずいです。


コロナはよくある軽自動車と同じ。しかしブレーキはついていない。

コロナウイルスがインフルエンザと同じだという根拠は致死率と感染性の過去のグラフから来ています。

インフルエンザとは違う恐ろしさ
新型コロナウイルスでは、元気な方でも急激に悪化し亡くなることがあります
ワクチンがなく、誰もが感染する可能性あります。中国らの報告では、感染すると、20%程度の方は重症化します。息切れ、激しい咳、高熱が続きます。有効な薬はないため、患者さんは耐えるしかありません。5%くらいの方では、1~2週間で呼吸困難となり、人工呼吸器が唯一の治療法となります。人工呼吸器が不足すると助かる命が助かりません。80歳以上では15%くらいの致死率です。20代、30代であっても、感染者500人に一人くらいが死亡しています。日本のデーターでも感染者の4%くらいは、集中治療室での治療や人工呼吸器が必要となり、その半分は亡くなっています。発症してから数週間で急激に亡くなるのが特徴です。

(中略)

季節性インフルエンザ
ワクチンがあり、ある程度の予防が可能です。多くの治療薬が開発されています。インフルエンザがきっかけで、1000人に1人くらいが亡くなると考えられています。しかし新型コロナウイルス肺炎のように急激に悪化し亡くなる方は少ないです。高齢者や免疫力の弱っている方がインフルエンザに感染すると、それがきっかけで細菌性の肺炎になったり、持病が悪化して亡くなることがあります。

致死率と感染性
致死率も感染性も季節性インフルエンザや2009年の新型インフルエンザより高いことが、今回のパンデミックにつながっています。

新型コロナウイルスとは 山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/cont1/main.html

このように問題は、その致死率の高さにあります。

「インフルエンザと同じだから大丈夫」という論理は、ワクチンや治療薬が確立されているから大丈夫なのであって、現行で確立されていないコロナウイルスに対してその論理は通用しません。

だからブレーキがついていない自動車と同じなのです。

ブレーキが付いていない自動車の止まり方

ブレーキがついていない自動車の止まり方は4つあります。

・ゆっくりスピードを落ちるのに期待して自然に止まるのを待つ(自然免疫)
・走り続けてどこかの壁や電柱にわざとぶつかって強制的に止まる(人工呼吸器やエクモ)
・そのままスピードを緩めずどこかに突っ込んで死ぬ(深刻)
・そのままスピードも緩めずに他人も巻き込んで死ぬ(もっと深刻)

このようにどれを選んでも安全で大丈夫な要素なんてないのです。

過度に不安になる必要はありませんが、過度に対策しておくことに越したことはありません。


普段からできるだけの感染対策を

なので継続して感染対策をする必要があります。

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