1万円台でフローリング廊下リフォーム住宅改修できて助かった方法を紹介します。

具体的には介護保険制度を利用しました。


経緯

実家の廊下が段差がひどくて沈没しつつあり、要介護4で車椅子の障害者の父と要介護5で寝たきりの祖母のために、
バリアフリー化も兼ねて高さ3cmの段差を解消するためリフォームを検討しました。

「なに!?福祉制度を利用するとはけしからん!」と思う人がいるかも知れませんが、
こういう時のために国が用意している制度なので有効活用しましょう。元々は自分の納めた税金です。

90%割引で住宅改修ができる

利用するのは「介護保険制度の住宅改修」という制度です。

要介護・要支援認定を受けた方が、生活のために住宅改修をするときに改修費用の9割(一定以上所得者は8割)の保険を受けられるという制度です。上限は20万円までです。


大前提

家に介護が必要な人がいて本人が「要介護認定」をされていることが前提です。

まだであれば要介護・要支援認定を受ける必要があります。すでに受けている人は②へ進んでください。

①要介護・要支援認定を受ける


要介護申請と認定はお住まいの市区町村の役場の福祉課へ行って「要介護認定の申請をお願いします」と言って申請します。
(代理人でも可)
→市区町村により指定された介護認定調査員が自宅にきて、要介護認定を取得する本人や家族の状況を調査します。
→その後、病院のかかりつけ医に書いてもらう意見書をもらえます。
→本人が病院へ行って医師に診断してもらい、意見書を提出します。
→数ヶ月語に結果の通知が家に来ます。

要介護認定に係る制度の概要 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/gaiyo1.html


②介護保険制度の住宅改修を利用する

①の段階で「居宅介護支援事業(あるいは地域包括支援センター)のケアマネジャー」という人がついています。
ケアマネジャーに「介護保険制度の住宅改修を利用したいです」と言いましょう。
ケアプランと住宅改修理由書を作ってくれます。

もしケアマネジャーのことなどよく分からなければ、
住宅改修もお住まいの市区町村の役場の福祉課へ行くか電話して「介護保険制度の住宅改修を利用したいです」と言えばつないでくれるでしょう。(相談だけなら代理人でも可)

③住宅改修の業者を選ぶコツ2つ

居宅介護支援事業(あるいは地域包括支援センター)のケアマネジャーさんが、委託している住宅改修の業者のリストを持ってきて選ばせてくれます。

正直、いきなり知らない工事業者を比較してもよく分からないと思います。
よく分からないまま「ケアマネさんのおすすめのところで」とやらないほうがいいです。

1、住宅改修の業者をリストから選ぶコツは「20万円以内でやってくれる業者」を選ぶことです。

なぜなら
・住宅改修工事は「20万円を限度額に9割引だから」です。
・つまり工事業者は20万円まで国から補助金のお金がもらえるので、20万円以上の見積もり価格にして利益を出したがります。
・20万円以上は超えた分はこちらの負担が大きくなってしまいます。
・20万円を超えないか、多くて1万円超えるか程度がギリギリ妥当な見積額の範囲です。

もし居宅介護支援事業(あるいは地域包括支援センター)のケアマネジャーさんが委託している住宅改修の業者のリストから選ぶなら「20万円以内でやってくれるおすすめの業者をお願いします。」と言いましょう。

2、また住宅改修業者に「福祉住環境コーディネーター」がいるかが、いいバリアフリー業者かの見極めポイントにもなります。

福祉住環境コーディネーターとは福祉建築環境の資格です。バリアフリーに特化した工事を学んでいる人がいるということです。

【重要】必ずリショップナビで価格比較するのがおすすめ!

必ず同時に「リショップナビ」で無料見積りすることをおすすめします。
私はいつも利用しています。

リショップナビ
https://rehome-navi.com/

ここで無料で見積りをしてもらえば「適正価格」の工事料金が分かるからです。

例えば、
居宅介護支援事業(あるいは地域包括支援センター)のケアマネジャーさんが委託している住宅改修の業者が工事見積書で提示された額が「15万円」。
リショップナビで工事見積もりで提示された額が「5万円」だったとしたら・・。

あなたが支払うのは1割負担なので、前者だと1万5000円、後者だと4500円の負担です。

前者が不当に価格を高くしていることが分かります。

もしリショップナビの方が、居宅介護支援事業(あるいは地域包括支援センター)の委託している工事業者の見積額より安いのであれば、リショップナビで見積もってもらった業者を選びましょう。

リショップナビ
https://rehome-navi.com/

リショップナビからの見積書を、居宅介護支援事業(あるいは地域包括支援センター)のケアマネジャーに渡しましょう。


【私の体験談】危うく高額を支払うことになりそうだった!

私は今回、実家の廊下が沈没しつつあり、廊下フローリングの3cmの段差を解消するためバリアフリーのリフォームを検討しました。

【プロフィール】
・要介護度4
・パーキンソン病(ほぼ寝たきり。要介護すり足歩行、車いす、転倒の可能性高い)

【希望】
・車いす、福祉住環境に適したフローリング廊下の板素材
・介護保険(上限20万円)を利用して廊下8㎡の廊下(1m×5m程度の長さ)をリフォーム(重ね張り?張替え?)したい
・介護保険の上限20万円前後で適正な価格と品質で施工してくれる業者

経緯
→1m×5m程度の長さではあるが予算どれくらいかかるかで地元の居宅介護支援事業所の提携の工事業者に相談。
廊下の張替えではなく、重ね張りという工法もあると聞く。

→フローリング工事、工事の見積もりが届く。
「介護保険の20万円以内でお願いします」とお願いしたが見積もりは「27万円」。(介護保険を適応しても自己負担額5万円程度を自己負担で支払う)

→8㎡の廊下(1m×5m程度の長さ)の重ね上張り工事。12mmの複合フローリング板を使うそうだが。そんなに高くなるものだろうか?と疑問に。

→5m程度の廊下に上に板を乗せるだけの工事で25万円は疑問。
地元の居宅介護支援事業所の提携の会社だったが、他の業者も比較したほうが良いのかもしれない。

→リショップナビ
https://rehome-navi.com/
で比較。
見積もりとしては13万円~15万円程度が適正な価格と診断される。

27万円!?ウソだろ?

27万円のリフォーム業者の見積もり書を改めて見ると
コンパネ:21万円
リフォーム框(かまち):3万円
運送料:3万円
とざっくりしすぎていました。

しかもコンパネは屋外で、通常は屋内の床には使わないのではないかと・・。
「コンパネ12mm=1枚2万6千円」とありましたが、ネットで調べてもコンパネは「1枚2500円程度」のはず。
10倍も高く見積もられていました。

これも
→リショップナビ
https://rehome-navi.com/
で価格比較して適正価格を知らないと気付けなかったことでした。

危うく「なるほど、27万円が妥当なのか・・」とだまされるところでした。


さすがにおかしさに気づく

私のような工事の素人でも5m程度の廊下の上に板を乗っけるだけで27万円は疑問に感じました。
介護保険サービスを使うと20万円以内であれば1割負担でいいのですが
+7万円はさすがにおかしい気がしました。

5m程度の廊下に上に板を乗せるだけの工事で27万円は疑問です。
地元の居宅介護支援事業所の提携の会社だったけど、他の業者も比較したほうが良いのかもしれない。

リショップナビで適正価格で工事!

→リショップナビ
https://rehome-navi.com/
で価格比較して適正価格で工事しました。

介護予防住宅改修費支給申請書

16万円のリフォーム業者の見積もり書には、内容のベニヤ板の材質や型番や金物と角材まで詳細に書いてありました。
材質を検索してもネット価格と遜色ない妥当な単価でした。

工事の見積書の比較は大事だと学びました。

ベニアを廊下に重ねるような形で張っていきました。

実家の廊下のバリアフリーの住宅改修工事リフォーム終了。床を3日かけて新居のようなフローリングになりました。
自己負担は1万5944円で済みました。

このように床を張り替えなくても重ね張り(上張り)工法で介護保険の20万円枠内でできます。
車椅子移動がスムーズになりました。


フローリング住宅改修につかう「ベニヤ」とはどんなベニヤか?

16万円でやってくれた業者の見積書には「ベニヤ」とだけあったのでどんなベニヤか?も聞きました。

どんなベニヤか?

一枚の板がベニヤ板と呼びます。1枚1300円前後です。
ベニヤ合板は、普通合板と構造用合板とコンパネがあります。

ベニヤ合板の種類

・普通合板・・用途が決まっていない合板。主に屋内で使用されます。
1枚1600円前後です。

・構造用合板・・住宅構造用の合板。建設構造用の下地として使う。目に見える場所には使われない。
1枚2800円前後です。

・コンパネ・・コンクリート型枠用。耐水性に優れているので屋外で使用する。屋内では使われない。
2000円~ ウレタン塗装だと1万円以上も。

ベニアの質 1~3類

合板には耐水性を示すスタンプが烙印してあります。

・特類:フェノール樹脂接着剤
雨や湿気に強い。住宅の耐力壁や足場に使われる。

・1類:メラミン樹脂接着剤
湿気に強く屋外の使用が可能。住宅外装や基礎型の枠などに使用される。

・2類:ユリア樹脂接着剤
多少の湿気がある場所なら使用が可能です。
主に住宅内装などで使用されます。

・3類:増量ユリア樹脂接着剤、カゼイングルー
湿気に弱いので今はほとんど使用されていません。湿気に弱いということは貼り合わせた合板が剥がれる可能性があるということです。

基本的には屋内は適材適所で普通合板の2類が使われています。

ベニアの等級

ホルムアルデヒド放散等級
F☆☆☆☆(星4つの合板)

このような烙印もされています。
等級が低いとアトピーやシックハウス症候群などのアレルギーのある方は発症しやすくなります。

不当に高額なオプションがないか?

不当に高額なリフォーム框(かまち)や手すりやスロープや踏み台をつけていることがあります。

今回私の利用した業者にもついていましたが、インターネットで調べた結果、適正価格での提供だったのでつけてもらうことにしました。

必ず事前に調べておくことが大切です。

まとめ

工事の時は
→リショップナビ
https://rehome-navi.com/
で必ず価格比較して適正価格で工事しましょう。