これ本当にすごすぎる。3000円台のスマートウォッチ。T98。
体温、脈拍、血圧、酸素飽和度の基本バイタル4つと、睡眠状態やカロリー運動量、歩数、飲水時間や座位時間まで測れる。
しかも24時間リアルタイム管理で経時記録。当初口コミに半信半疑でしたが買ってよかった。

 

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今回は日常でバイタル測定をする医療者の私がこの面白い商品について感想と検証をまとめたいと思います。


バイタルをすべて測れるスマートウォッチはレア（2023年現在）

探してみると分かりますが
・基本バイタル（体温、心拍、血圧、血中酸素飽和度）
・24時間リアルタイム経時測定記録
・睡眠・運動量
これら全て測定できる条件をすべて満たしたスマートウォッチはかなりレア。

令和最新版の安いおもちゃかと思いましたが、価格のわりに性能がお得感ありますね。

体温と脈拍と血圧と酸素飽和度の基本バイタル4つをフルコンプ機能＋24時間リアルタイム管理記録できるスマートウォッチは探しましたが本当に希少。普通は高額なのに3000円と激安。

病院でさえ持続血圧測定や心拍は集中治療室や手術室で高額な保険点数を取ってやる。それが腕時計でやれるのが革命的。

【検証】実測値と比較してみた

体温

脈拍

血圧

酸素飽和度（SpO2）

3000円で全バイタルをリアルタイム経時測定記録できるスマートウォッチT98。

オムロンやテルモの測定器で何度か実測して比較してみましたが体温、脈拍、血圧、血中酸素飽和度（SpO2）大きくて誤差0.5程度。

血圧がやや変動大きいですが参考に使えそうですね。



デメリットとして平時の血圧は大体あっていますが、運動時や緊急時の血圧は全く合っていません。
特に血圧に関しては半信半疑で使うといいでしょう。


バイタルがすべてわかるのでアセスメントできてしまう

体温と脈拍と血圧と酸素飽和度の基本バイタル4つをフルコンプ機能＋24時間リアルタイム管理記録できるスマートウォッチは探しましたが本当に希少。普通は高額なのに3000円と激安。

病院でさえ持続血圧測定や心拍は集中治療室や手術室で高額な保険点数を取ってやる。それが腕時計でやれるのが革命的。

令和最新版の何かのおもちゃかと思ってスマートウォッチ買ったら、めちゃくちゃ高性能な化け物でびっくりしました。
特に腕時計なのに持続血圧が経時的に測れるのはやばい。

体温、心拍、血圧、酸素飽和度SpO2のバイタル4つをコンプするのでアセスメントできてしまう。

【日本語 24時間体温監視】多機能 スマートウォッチ 体温測定 血中酸素濃度 スマートブレスレット T98 1.4インチ大画面 iPhone Android Line対応 活動量計 歩数計 心拍数 IPX67防水 カロリー 睡眠検測

 

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誤差は？

3000円で全バイタルをリアルタイム経時測定記録できるスマートウォッチT98。
オムロンやテルモの測定器で何度か実測して比較してみましたが体温、脈拍、血圧、血中酸素飽和度（SpO2）大きくて誤差0.5程度。血圧がやや変動大きいですが参考に使えそうですね。

スマートウォッチ（3000円）。実験中。体温、心拍、血圧、酸素濃度の4バイタル全部測れて、精度も誤差0.5程度でそこそこ合ってる。

血圧が継続経時で24時間リアルタイムで測って記録できるのは価格に対してすごすぎないか…。病院ならICUや手術の全身管理で保険点数取れる


なぜブランドメーカーは開発できなかったのか？

バイタルが腕時計ですべて測定できるのはもっと未来の話だと思っていました。

体温、心拍、血中酸素飽和度は測定はできますが、血圧が実際の圧迫を伴わないといけない（と思っていた）ので難しいからです。

なぜブランドメーカーは開発できなかったのか？

令和最新版のアレなスマートウォッチは3000円ですでにバイタル全て測れるのに、ブランドメーカーほど逆に遅れているのは医療承認審査等で慎重になりすぎてるのです。

開発できないわけではなく、慎重になりすぎて遅れているのです。

「Apple Watchで血圧測定」早くて2024年か。血糖値測定は「数年先」との噂【Gadget Gate】

ブランドメーカーのスマートウォッチで「心電図」や「血糖値」の高度な機能の方向へ高額になる一方で、
令和最新版が「体温、心拍、血圧、血中酸素度」の基礎バイタル4つ機能を早々にコンプリートして格安化。
もう最低限これでいいや感がありますね。

スマートウォッチで血圧を測る仕組み【まとめ】

血圧が測れるスマートウォッチ的なやつの仕組み。


◎光学的カフレス血圧計

オシロメトリック法の小型化版
・普通の血圧測定法を小型化したもの。バンドが手首の橈骨尺骨動脈を絞めて測定。

トノメトリ法（ABPM）
・圧力センサーにより動脈に圧をかけて測定する。

光電脈波系（AppleWatch等。だいたい今はこれが多い。）
・脈波伝搬時間測定法（PTT）→脈波や心電図の速度と時間の相互関係から同定し推定。

・パルス輪郭法（PCM）→脈の抹消の反射から血圧推定。

・加速度脈波法→脈波の原波形と2次微分波形の各特徴量と時間を重回帰分析することで血圧を推定。

※この中でも課題が多い。
ノイズが大きい。ほとんど誤差はないものの。
圧力センサーのトノメトリ法は動脈を必ず圧迫できるとは限らない。
脈波センサーは、抹消ほど狭くて動脈壁が厚くなるので測定しにくい。年齢や個人差もある。血流速度も投薬によって異なる。

（参考サイト）
カフレス血圧計開発の現状と今後(pdf)

圧力センサによるトノメトリ法，カフなしの測定方法は光電脈波を用いた脈波伝搬時間測定，パルス輪郭法，加速度脈波法

Apple Watchで血圧測定可能にする新たな特許申請〜睡眠中もセンサーで自動計測 https://iphone-mania.jp/news-331576/
手首に装着した電圧測定センサーを用いて左心室の血液駆出を検出、そこから脈波がApple Watchを装着した手首に到達するまでの時間を測定し、PTTによる血圧値の算出


なぜ私がスマートウォッチなど非観血的な血圧法を待望したいか

なぜ私がスマートウォッチなど非観血的な血圧法を待望したいか。
・在宅による安価なリアルタイム経時継続管理
・A圧による患者への侵襲が古典的で悲惨だと思うから。
ヘパリンの準備時間の手間も。手術中だとA圧側で血圧測定できなくなるリスクも多々あります。

特に手術中など急性期の患者に正確な動脈測定をするために「Aライン」という方法で動脈測定をします。
これを「観血的血圧」と呼びます。

もう一つNIBPと呼ばれる血圧測定法もあります。

AラインとNIBP。
動脈血流と振動の違いです。

観血的血圧と非観血的血圧。

非観血的では高血圧領域では低く、低血圧領域では高い血圧を表示する傾向。

もちろんAラインで正確な血圧は測定できますが、緊急時に患者へ動脈穿刺することは身体的負担が強いと感じます。
加えてAラインの準備は薬品やルートの準備などとても時間がかかって手間なのです。
患者さんが緊急時に準備がまどろっこしいのです。

なぜそこまでして血圧を動脈測定にこだわるか？

なぜそこまでして血圧を動脈測定にこだわるか？

それは「観血的動脈圧測定」で保険点数化されてしまっていることがあると思います。

Ｄ２２５ 観血的動脈圧測定（カテーテルの挿入に要する費用及びエックス線透視の費用を含む。） https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?File=ika_2_3_3_3%2Fd225.html
(１) 観血的動脈圧測定は、動脈圧測定用カテーテルを挿入して測定するもの又はエラスタ ー針等を動脈に挿入してトランスデューサーを用いて測定するものをいう

つまり本当は体に針を刺さなくても、動脈を傷つけなくても血圧は測定できる（非観血的）のに、わざわざ観血的な方法を取っているのです。


パーキンソン病ねたきりの父にスマートウォッチをつけたら分かったこと

私（健常者）

父（パーキンソン病障がい者）

スマートウォッチで私（上）とパーキンソン難病で要介護で寝たきりの父（下）の睡眠状態をモニタリング比較してみましたが、
・父の深い眠り（ノンレム睡眠）の時間が少なすぎる
5日ほど経過を見ましたが、2日に一度20分程度の深い眠りがあるだけ。あとは浅い眠り。深夜1時にはもう目覚めてる判定になっている。つまりほぼ眠っていない。
表面上は眠っているようには見えるので測ってみないと実情は分からなかった。
これはパーキンソン病のドーパミン減少により日中のセロトニンが減少したためなのか、アセチルコリンを抑える抗コリン薬の副作用による睡眠障害なのか。

パーキンソン病で寝たきりの父にスマートウォッチつけたら8時間以上も爆睡しているように見えて、毎日のノンレム睡眠時間が10分程度しかなく。99.9％が浅い眠りのレム睡眠。確実に睡眠障害。測定するまで分からなった。
パーキンソン発症した40代の30年前から元々こんな睡眠だった可能性とかかりつけ医から言われました。

「波がなく、ずっと時間が連続していて平坦」というパーキンソンの時間の連続性の間隔。
やけに幼少期から発想が変わっていない強迫性と潔癖性。
睡眠がないとは、なんとなく察する気がします。

やにこさとパーキンソン病の時間の連続性について

このような発見もできるので、スマートウォッチT98おすすめです。

 

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