ご家庭の10万円の世帯主給付で「アルティメット世帯主」(究極の世帯主)が爆誕した話をよく聞くきます。
アルティメット世帯主とは?
アルティメット世帯主とは、
「俺は世帯主だぞー!全て私のカネだー!」と言って給付金を牛耳る世帯主のことです。
アルティメットとは「究極」という意味で、元ネタは「ドラゴンボールZ」です。
ドラゴンボールZの終盤で「アルティメット悟飯」という主人公の悟空の息子が最強のキャラクターとして登場します。
ドラゴンボールにおける悟空の息子の悟飯は実は「修行して強くなった」という経験が少ないです。
ナメック星で長老による潜在能力覚醒も、Zソードの老界王神様によるアルティメット化も「何もせず楽してパワーアップ」しています。
これが根拠がない自信(=仮想的有能感)となり、他者を根拠なく見下して、調子こいて負けるのがパターン化しているのです。
親戚へ世帯主名義で消えた給付金
2020年5月、新型コ口ナウイルスの影響で経済が滞り、給付金として一人10万円が支給されました。
父はパーキンソン病の障害者で要介護で寝たきり。母はパソコンもスマホも使えません。
私が家族分をサポートして申請しました。
そして給付金が振り込まれる頃、
「給付金のお金を全額おろすんや!給付金のお金を全額おろすんや!私は世帯主だぞ!」
と寝たきりの父が言い出しました。
父のこのパターンが起こる時、絶対に嫌な予感しかしません。
「全員に平等に10万円だ」と言って私は断固として断りました。
しかし母が根負けしてお金を父の代理でおろしてきて、父に渡してしまい、
父親が「父親名義」で「いつもお世話になっています。私は元気です。」と「父親の親戚」へプレゼントされました。
「ドヤ!俺は寝たきりだけどカネに余裕があることを見せつけてやったぜ!」
と威張りたいだけです。
私の家は介護資金に余裕があるわけではありません。
介護のお金は父のお金ではなく、私や母のお金です。
介護している自分の家庭の費用ではなく、父親の親戚筋へ「自分が大きな顔したい」がための理由で出されるのが悲惨すぎました。
こうしてアルティメット世帯主によって給付金は消えました。
そもそも給付金は臨時ボーナスではなく、親戚の家でも給付されています。
なのでわざわざ同じものをプレゼントしても何の見栄えもしません。
寝たきりのまま手柄だけ取られた神社掃除
この手口は過去にもありました。
地元の自治会で日曜日に地元の神社へ行事のための掃除の予定がありました。
父は寝たきりで行けないので、母が行くことに。
しかし父は「自治会から連絡で、土曜日の早朝に”家族のみで掃除をしていてほしい”とこのと。日曜日に行事ができるように。やっておかないと地域のみんなが困るから。」と私と母に伝えました。
私も母も慌ててホームセンターで竹ホウキやゴミ袋を買い揃えて、土曜日の早朝から半日かけて二人で地元の神社の掃除をしました。
そして日曜日、自治会から「まさか掃除をあなたたち家族だけで事前にやってくれるなんて驚きました」と言われました。
私は「え?自治会さんから掃除をやっておいてほしいと父から聞きましたが・・?」と返したら、
「え?神社の掃除は地元の清掃作業の一環ですから、そんな決まりはありませんよ。」とのこと。
そして父は「すべて私が掃除しました。」と手柄だけ名乗り出ていたのです。
私「あちゃーーーー。」
私と母は父の手柄だけを持っていこうとする妄言の手口にまんまとハマってしまっていたのです。
それ以降、父が妙なことを言いだしたときは信じなくなりました。
同情的に「操作」に巻き込まれてはいけない
どうしても要介護になると、要介護者は、自分で出来ない鬱憤から、あらゆる手段に出ることがあります。
怒りは分かりやすいですが、「見捨てるのか人でなし」と同情を誘って他人の弱みにつけ込んだり、
金を渡して「金もらったんだから言うこと聞けよ」とか「他人を操作してやろう」としてきます。
人間の本質、プライドから見苦しさが際立ってしまいます。
他人にその役割を演じさせようとしてくる操作です。
やさしい人が引っかかって、何年も操作されて、人生棒に振ることもあります。
これの対策は自分だけの大きな物語を描く必要があります。