VR仮想現実でのウソを見抜く方法~動作・アバター編~

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現実とのVR仮想現実との境目が曖昧になってきています。

現実でもだまされるのに、仮想現実になったらもっとだまされる!と不安になりませんか?

ここでは現実でも仮想現実でも騙されないようにする方法を紹介します。

現実でも仮想現実でもウソを付く人の動作は同じ

VR仮想現実になってもトラッカーやセンサーでモーションを取り込むため動作自体は変わりません。
表情は読み取ることはできませんが、フルトラッキング状態であれば容易に動作で読み取ることは出来ます。

基本的なウソつきの動作は、以下の動作が「4つ同時に頻繁に出ている」ことです。

1腕を組む
2体をそらす
3顔にふれる
4手をさわる

背の高いアバターを信用するな!

コーネル大学の心理学ダリル・ベム(Daryl J. Bem)は自己知覚理論の中で「背の高さと自信は比例する」と言っています。

基本的に相対的に低身長の人は自信がないです。逆に身長の高い人は自信が高く、周りからも権威的に見られます。(※1)

仮想現実ではアバターの身長は自由に設定できます。

通常の身長よりも不自然に高い身長のアバターを使う人は用心すべきです。

なぜかというと、リアルに自信がないので、バーチャルに投影させてアバターを大きくさせているからです。
背伸びした分だけ、自己中心的で傲慢な性格になるので、虚勢を張ってウソをつきやすくくなります。

仮想現実で起こるプロテウス効果とは?

人間は外見を変えると、現実の行動や心理もそれに合わせようとします。

これを「プロテウス効果」と言います。

プロテウスとは、自由に姿を変えられるギリシャ神話の登場人物です。

アバターの設定を筋肉質に変えた。記者の2倍はあろうかという肩幅で、胸筋も分厚い。鏡に映るダンベルはとても小さく見え、いくらでも持ち上げられる気がした。最後にアバターを極度の細身に切り替え、今にも折れそうなか細い腕でダンベルを持つと、同じ重さのはずのダンベルが一気に重く感じた。

このようにアバターを筋肉質に変えるだけでダンベルが軽く感じたという実験があります。

アバターの性格は、リアルでもその行動に反映されます。

装備とパーティクルで分かる性格判断

アバターは身長だけでなく職業や装備も仕込めます。
装備では剣や、銃火器あげられます。
パーティクルとは、コンピュータグラフィックで表現される火や氷や雷などの光跡や呪文の視覚効果。
要するに魔法のことです。

物理系か魔法系か

「物理系」として、銃火器や剣や斧や槍などリアリティの高い武器を所持していれば現実に立脚している人です。
社交的でコミュニケーションが比較的に得意な人が多いです。
ただし装備している時点で「現実でも戦っている」のです。
経済的、金銭的、職業的の人間関係での現実的な葛藤があります。

「魔法系」として、魔法や波動などのファンタジーで非現実的なパーティクルがあります。
こちらは外交的な「物理系」とは逆に内向的な「精神的でメンタルの葛藤」が多いです。
現実に立脚する以前に、自分の過去の悩みのほうがストレスとして大きいです。
コミュニケーションが不得意な人が多いです。

遠距離型か近距離型か

「物理系」も「魔法系」も、装備や魔法が「遠距離型」か「近距離型」かで「悩みとの向き合う距離」が分かります。
長刀や銃火器や広範囲大魔法などの遠距離型であれば「遠くに悩み」があります。
物理系であれば、悩みとの間合いをを取ろうとする。
魔法系であれば、現実逃避に近いです。

短刀や小魔法などの短距離型であれば「近くに悩み」があります。
物理系も魔法系でも近づいてきたら攻撃する。ほとんど悩みが少ない状態です。
ただ「持っていないこと」がベストではあります。

攻撃的か護衛的か

それらの物理や魔法が「攻撃的」か「護衛的」かで使用している「動機」をみます。

攻撃的であれば他罰的なタイプ、護衛的であれば自罰的なタイプです。

他罰的なタイプは自己中心的な自分の話と周りの悪口しか言いません。
自罰的なタイプは内向的ではありますが、自虐的で悲観的でひねくれています。

長身+魔法系+攻撃型が危なすぎる

総合すると「長身+魔法系+攻撃型」というアバターが最も危険度が高いです。

悩みを目に見える範囲まで持ってこれないのに、身長で見下して虚勢を張り、周りを攻撃しているからです。
高確率で人を騙すウソつきです。

なぜプレイ時間の長い人ほどアバター身長が小さくなるか?

VRでは身長は自由に設定できますが、

プレイ時間の長い長時間プレイユーザーほど「アバターが小さくなる傾向」があります。

これはユーザー側からunityやBlenderでモデリングするクリエイターサイドに回るので、ポリゴン数を軽量化していく方向性にいく、
また長時間プレイして様々な人と出会うことで自分の力量を知り「上には上がいる」と自らアバターを小さくしていく傾向があると考えられます。

長時間プレイゆえに謙虚になったのか、劣等感で自虐的になったのかに分かれるようです。(体験談を取材したため要検証)

お砂糖を強化する方法

過去記事
VRで使われる「お砂糖」(おさとう)とは何か?

・「お砂糖」とは「カップル」の意味です。

プロテウス効果に付随して、リアルでも「自分の顔と似ている人に好感が上がる」という効果があります。

もし仮想現実世界で「誰かと仲良くなろう」「お砂糖関係を強化させよう」と思ったら、VRのアバターも同じにすることです。

プロテウス効果でアバターを強くするとリアルも強くなる

仮想現実のアバターで自分を大きく見せるプロテウス効果は悪いのか?

というとそうではありません。

アバターはリアルの自分にも反映されます。

バーチャルの自分とリアルの自分を合わせようとするのです。

ならば良い方向へアバターを改変していけば、現実世界にも反映されます。

「思いやり」は仮想現実から現実へ持ち出せる

現実世界からVR仮想現実へはトラッカーで持ち込めます。
逆に現実世界へ持ち出せるのは「思いやり」です。

「思いやり」は仮想現実から現実へ持ち出せます。

VRで色盲患者の体験をすることで思いやりが増したという研究結果(※3)、米スタンフォード大学のNPO「イクオリティ・ラボ」のジェレミー・ベイレンソン教授は黒人労働者の日常を追体験することで差別を身近に感じるという研究結果(※4)があります。

VRによって「思いやり」が芽生えたきっかけとしてプロテウス効果が指摘されています。

このように仮想現実側の体験は、現実の性格にもそのまま影響を与えるのです。

過去記事
なぜVR感覚が起こるのか?~VR感覚を開発する方法~

VRは臨床心理療法で応用できるか?

(参考)

低身長の心理、仮想実験で調査(※1)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8919/

プロテウス効果 : 仮想空間上のアバタの外見が自己の外向性評価に及ぼす影響分析 (ヒューマン情報処理)(※2)
https://ci.nii.ac.jp/naid/40021215640

VRと思いやりに関する実験を紹介したVRFitnessInsider(※3)
https://www.vrfitnessinsider.com/study-care-others-better-person-vr/

他者に変身 心まで溶かす 仮想現実が拓く世界(※4)
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO4501078020052019TL1000?unlock=1&s=3

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