「退職したら人里離れた田舎の一軒家でも買って自給自足で暮らそう!」「若者はコスパがいい田舎でシェアハウスで独立起業だ!」という話をよく聞きます。
土地や生活費などの経済的なコスパの良さや、地域振興、待機児童になりにくい育児などのメリットがあるからです。
私もこういった意見には賛成です。
田舎暮らしに憧れる人の気持ちも分かります。
私自身も、夜の街灯もなく静寂とした山奥で今もこうしてカタカタとパソコンを打ち込んで広告収入で生活しているからです。
このコスパ良い生活は手放しにくいです。
実際に近所にも同じような目的で都会から移住してきた人もいます。
ただ移住しても数年で離れてしまう人もいます。この違いは何なのか?
移住するにあたっていくらか条件があるので書きます。
・実家が近いところを選べ
・市町村が提供している家はやめておけ
・スーパー・コンビニが5km圏内には最低一つあること
・大きな総合病院が10km圏内にあること
・シェアハウス・空家はやめろ
・国道沿いの家は避けること
・隣家が隣接している家は避けろ
・実際に別荘や転住者がいる場所を選べ
・裏山があったら地盤に注意
・ネット以外の職はないと思え
実家が近いところを選べ
そもそも親元から離れたくて上京したか、あるいは田舎へ移住したいかもしれませんが、もし親や親族と不仲でないのならば同じ市町村か、隣接する市町村を選びましょう。
仮に世帯として核家族になった場合、育児や交通の便でもギブアンドテイクで拠点として利用できるからです。
市町村が提供している家はやめておけ
市町村が移住者誘致のために住宅を格安で提供していることがあります。
しかしこれはおすすめしません。
それ以降、ずっと住み続けなくてはいけませんし、子どもも決められた保育園・小学校・中学校となるので逃げることができません。
隣人が頭のおかしい人でも居続けなくてはいけなくなります。
自治会にも強制参加させられるので、お祭りや行事やゴミ拾いや清掃活動や回覧配布などの無用ないざこざに巻き込まれます。休日も潰れます。
よそ者なので若輩者の異物としてこき使われます。
縛りが強すぎるのです。
自由を求めたはずが、田舎のしがらみに巻き込まれて、都会よりも自由ではなくなります。
家は格安でもそれ以降の一生のしがらみが心理的負担になります。
スーパー・コンビニが5km圏内には最低一つあること
アマゾンや楽天のネット通販があるからいいやと思うかもしれませんが、ちょっと買い物したいときに困ります。
自動車、自転車でギリギリ行けそうな最大距離は5kmくらいでしょう。
コンビニ受取や配達を行うこともあります。
大きな総合病院が10km圏内にあること
総合病院が10km圏内にあるとベストです。
小さなクリニックではなく、全科のある総合病院です。
予防接種程度なら小さなクリニックで可能ですが、健康診断、自分や家族の体調が急変したり、事故した場合は総合病院にお世話になります。
シェアハウス・空き家はやめろ
若者シェアハウスや、空家を提供されていることがありますが、基本的にはやめましょう。
昭和の木造ともなればリフォームや環境整備、虫やネズミなどの害虫・害獣対策で結局お金が飛ぶからです。
シェアハウスもプライバシーが守られない上に、集団となると序列が働いて支配する者が必ず出てきて雰囲気が悪くなります。
もともと流れ者の集まりであれば、流れるのも早いです。
遅かれ早かれ居づらくなって追いやられます。
最初から土地を買って一戸建てを建てて自分の所有として自由にしたほうがいいです。
トイレも水洗・ウォシュレット付き、お風呂もエコキュートやソーラで、キッチンもオール電化、水道もお湯への切り替えありなど、工夫ができます。
あとから切り替えるよりも、経済的にコスパが良いです。
国道沿いの家は避けること
国道沿いだと田舎でも暴走族が走り回ってうるさいことが多いです。
国道に隣接より、少し小道に入り込んだくらいの家が良いです。
自分も車で移動しやすいです。
隣家が隣接している家は避けろ
隣家があってもいいですが、隣接していたら避けたほうが良いです。
騒音の問題だけでなく、ペットや土地をめぐってトラブルになることもあります。
隣家が畑や田んぼを挟んでいるか、少しでも離れている方が良いです。
団地なんてもってのほか。地雷間違いないのでやめましょう。
まして地元のトラブルメーカーの人やクレーマー、頭のおかしい人が住んでいる可能性もあります。
現地情報を聞いて見極めましょう。
実際に別荘や転住者がいる場所を選べ
実際に別荘や転住者がいる場所を選びましょう。
その人たちも良いと思って場所を選んでいるはずなので。
いきなり無人島へいくより、経験者のいる場所のほうが安全です。
お友達になれれば共通の話題もできます。
二度目になりますが、団地なんてもってのほかです。
裏山があったら地盤に注意
田舎の家は裏に山があることが多いです。
しかしその山の土砂崩れリスクは考えましょう。
せっかく家を立てても流れてしまいます。
極端に崖になっていないか、土砂崩れの起こりやすい杉の木など(針葉樹)が多くないかを見ましょう。
竹林や広葉樹なら根が張っているので大丈夫です。
ネット以外の職はないと思え
辛辣に言えば、職は存在しないと考えていいです。
インターネット以外で暮らせるような職種は残っていません。
工場か、アルバイトか、介護職程度ですが、一生続けられるような安定した職ではありません。
医療系の国家資格を有しているか、あるいはインターネットで身を立てて安定してからの移住を考えましょう。
最悪の場合を想定してのセーフティーネットの職は大切です。