新型コ口ナウイルス感染の有無を調べるPCR検査が作為的に行われていたことが厚生労働省の管轄である保健所の所長から暴露されました。

日本の感染者数の統計データは、意図して少なく見積もられていたということです。

新型コ口ナウイルス感染の有無を調べるPCR検査が、さいたま市では2カ月で約170件だったことについて、市の保健所長は10日、記者団の取材に「病院があふれるのが嫌で厳しめにやっていた」と発言した。
「病院あふれるのが嫌」と保健所長 2020/4/10 共同通信
https://this.kiji.is/621304569613403233?c=39550187727945729

公衆衛生学では統計データが基本です。

その母集団のデータから改ざんされていたのであれば正確な数値ではありません。


何が問題なのか?

①統計データとして信頼がない

今後、感染症対策・疫学研究において厚生労働省の2020年1月~4月の罹患者数のデータを使う場合、元データから操作されているので信頼性が低いのです。

患者はもっと早い段階でいたのに診断されず、間質性肺炎などの他の疾患として処理されていたのでデータに出てきていない可能性があります。

例えば、厚生労働省の2020年の疫学罹患者の統計データを参照する場合、3月末に(東京オリンピック延期のニュースが流れて)から爆発的に増加していますが、「そもそも検査をしていなかった」という外部要因を考慮しなくてはいけません。

統計データを鵜呑みにできなくなります。もっと潜在的に罹患者がいたのです。

実際に検査までたどり着くまでにも困難を極めるように仕込まれていました。

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②医療従事者が事実を操作してはいけない

保健所所長は公衆衛生専門の医師か、あるいは公衆衛生学の専門の医師と同等以上の知識を有すると認めた者のはずです。

保健所長のような公衆衛生専門家が「病院にコロナ患者が来るのが嫌」という私情で決めたのであれば、医療従事者としての倫理綱領違反。

同時に感染者数を少なく見積もった統計の公文書偽造、虚偽記載罪になってしまいます。

医療者の風上にも置けないので免職される可能性があります。

厚労省管轄である保健所がPCR検査を抑止していたという事実が保健所長自身によって暴露され、今後の歴史においても日本の感染者数が統計データとしての信頼性を失った瞬間でした。

2020年2月28時点で海外にはバレていた

日本の報道にはされませんでしたが、2月28日時点で海外の記事のBloombergにもすっぱ抜かれていました。

私も周囲から聞いていました。

まさか保健所所長から「検査を意図して抑止していた」と暴露される結果になるとは驚きでした。