看護師国家試験はいつから、どれだけ、どうやって勉強すればいいのか?
よく聞かれるのでお答えします。
レビューブックとクエスチョンバンク(QB)は早めに買うこと
まずは5~8月頃には最新の「レビューブック」と「クエスチョンバンク(QB:キュービー)」を買っておくといいです。
レビューブックは参考書。クエスチョンバンクは問題集になります。
5月頃には自分の受ける年のレビューブックとQBは発売しています。
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そして「Narsing Navigator」に無料登録して、「QB Online」で過去問題を解きまくることをおすすめします。
Narsing Navigator
https://www.mm-nursing-navigator.com/
ただこの時点では「買うだけ」で良いです。「用意するだけ」で良いです。解かなくても良いです。
なぜ早めに買っておくと良いかと言うと、「私は絶対合格するんだ!」みたいな意識高い系の人たちが早めに買うからです。
後から遅れたように買うと、「え!?なにそれ!?みんなやってるの!?」と乗り遅れたような気分になります。
なので別に自分はやる気はなくても、早めに買っておくだけで「あぁ、持ってるけどまだ手を付けてないなぁ。(キリッ)」と友達にも先生にも言い訳ができます。
まずは「看護roo!&さわ研究所」のアプリの「必修」だけを解きまくること
9月~10月頃には「看護roo!&さわ研究所」のアプリの「必修」だけを解きまくるようにしましょう。
iOS版
看護師国家試験4000問 看護roo!&さわ研究所
Androidb版
看護師国家試験4000問 看護roo!&さわ研究所
これは無料アプリですが、他のアプリと比較しても最も必修の過去問題が多くて充実しています。
慣れて来れば頭文字を見ただけで答えも瞬発的に押せるようになります。
ただしあくまでこのアプリは「必修」だけ使います。
「一般状況設定問題」まで使うと、量が膨大すぎる+情報が古すぎるので、多すぎるのに疲れて達成感が感じにくくなります。
自分の苦手な、気になるワードを検索できる「フリーワード」検索の機能が便利なので、必修以外ではそういうときにまた使うと良いです。
11月頃には一般状況設定問題に取りかかること
10月~11月頃には一般状況設定問題に取り掛かります。
やはりここでもアプリが良いです。
先程の
「Narsing Navigator(ナースナビゲーター)」の「QB Online」。
「Narsing Navigator」に無料登録して、「QB Online」で過去問題を解きまくることをおすすめします。
Narsing Navigator
https://www.mm-nursing-navigator.com/
そしてナース専科。
ナース専科
https://recruit.nurse-senka.com/html/app/kokushi/index.html
この2つのアプリは必須です。
なぜ2つかというと両方とも微妙に問題を改変していたり違いがあるからです。
この2つのアプリの一般状況設定問題を解けるようになっておけば最強と言えます。
ネコナースは解説がしっかりとしています。
主にネコナースをスマホでポチポチ解いて、たまーに分からない所はクエスチョンバンク(QB)で覗く程度でいいです。
細かい解説はレビューブックで確認します。
ナース専科は回答後のレスポンス(反応)が早いのでサクサク解けて効率がいいです。
私が最終日まで解き続けていたのはナース専科のアプリでした。
医学書院の系統別看護師国家試験問題集の「予想問題」が当たる
そして余裕があれば医学書院の問題集も買いましょう。
最新版の「医学書院 系統別看護師国家試験問題集」をAmazonで見る!
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医学書院の系統別看護師国家試験問題集は「予想問題」が多々掲載されています。
この予想問題はよく当たると評判が高いです。
重要ポイントだけがまとめた「国試クイックチェック」は最小限の情報で一発で最低限のラインまで引き上げてくれます。
あとは「武器」と「モンスターコレクション」を作るだけです。
具体的なやり方↓
106回の試験は難しく、必修がプチナースの統計から出ていて助けられた面もあったので、あえて難しいプチナースの問題集を解いておくと少しいいかもしれません。
まとめ
このページを見ているのは看護学生の方が多いとは思います。
「看護師がつらいのではない。看護学生がツライ。」という言葉を看護師として働いている今でも聞きます。
本当にその通りだと思います。
採ってしまえばこっちのもの、、なのですが看護師になって、もう完璧だと自分の悪癖や性格まで正当化してあぐらをかいている看護師も多いです。
こうならないように自分の将来にも繋がる勉強だと思って直向きにやることが大切だと感じます。
(おまけ)私の看護師国家試験・就職奮闘記
正直、私は11月末頃から本気で勉強しだしました。
それまで必修も一般状況設定もろくにやっていませんでした。
理由は、就職が全然決まらなかったからです。
10ヶ所の病院に不採用
1年前から病院のインターンシップに参加しました。
私は元々社会人なので就活の予防線として早めの6月から面接を続けました。
「看護学校内でも最も意欲的」と言われていたのですが、大学病院も5つ落ち、総合病院も5つ落ちました。
看護師不足の現状にも関わらず、不採用の最高記録を更新しました。
10箇所目の病院でやっと採用されたのが11月。
周りで採用をまだもらっていないのは自分だけでした。
誰よりも早く1年前から就職活動をして、リクナビで何度も何度も面接の動画を復習し、過度の立たないよう謙虚に清潔感ある好青年の模範のようにハキハキと応対する練習もしていたのですがことごとく不採用。
男性というだけで差別が大きいということ。
社会人ということで差別されているということ。
成績が良すぎると逆に差別されるということ。
心底、差別する業界ということがよく分かりました。
「是非、来てくださいね。」と笑顔で面接をして、平気で不採用にして落としにくる大学病院や総合病院に吐き気を催しました。
社会の闇を見た気がしました。
自分で言うのも何ですが、真面目に実習や勉強をこなしていた自分があほらしくなってきました。
一緒に病院の面接を受けても、採用されるのは真面目に実習も来なかった人や、授業も受けに来なかった人。
まるでアセスメントすらできていない大学病院・総合病院はどこに目をつけてるんだと絶望しました。
ただそれでも自分の努力は否定したくなかったので、最後までやりきる決意は硬かったです。
モスバーガーが勉強の穴場
休みであれば、朝6時に起床し、朝9時までにはモスバーガーに行き、夜0時~閉店(深夜2時)まで勉強していました。
大学の講義と同じように、90分を一コマとして、間に15分程度の休憩を挟みました。
モスバーガーは高いイメージがありますが、セットでジュースも頼むと高くなるのです。
バーガー単品で、ポテトも単品だと500円台に収まります。それをモスカードで月末25日以降にチャージするとポイントも溜まります。
そしてモスバーガーはドライブスルーを利用する客が多いので、店内で食べる人は少ないです。
しかもイメージのせいかマクドナルドよりも品のいい客が来るので治安も悪くないです。
あとは非常食として記憶力を上げる効果のあるカシューナッツと、糖分としてのチョコレートをポリポリ食べていました。
東大生の合格体験記を見ても自室で勉強していた人は少ないです。
元々「合格」には自己承認欲求が伴うので、「誰か人目につく場所」の方が監視&自分の意志を保てるという効果があるからです。
モスバーガーのテーブルで、耳では自分が間違えた問題を教える声を聞き、手はひたすらに間違えた問題を解き、まとめていきました。
具体的なやり方↓
試験前日
試験日前日は1日中、家で勉強していました。
試験日3日前にインフルエンザに罹患して寝込んでしまったので、もはやモスバーガーへ勉強しに出かける時間も惜しく、自分が怠惰にならぬよう人目のつく家の台所で勉強していました。
当日前夜は夜21時には寝て、早朝3:00に起きて勉強しました。
さすがに試験が始まるまで何の勉強もしないのは頭が回らないからです。
最低でも6時間の睡眠は確保するのがいいです。想起が違います。
ラッシュに巻き込まれぬよう始発の電車で学校の乗り合わせのバス停のある駅へ。
寒い風の吹く中、ナース専科を解き続けていました。
そして相変わらずカシューナッツとチョコレートを持って食べていました。
カシューナッツは記憶力を高める効果があり、チョコレートは短時間で糖を脳に回してくれるからです。
試験1時間前にはポカリスエットと軽くチョコで糖を補完してブーストをかけました。
ポカリスエットは大塚製薬が出しているように薬です。ちなみにアクエリアスはジュースなのでポカリスエットとは異なります。
ポカリスエットが最も栄養補給に適しています。
その他、納豆や野菜ジュースも摂取していました。
ひどすぎる厚労省のテスト作成者
2017年度の看護師国家試験(106回)は過去最高に難しく、一般・状況設定問題の平均点も105回の181点から171点に。合格ボーダーラインも151点から142点になりました。
長文も多く時間がなくなったり、過去問題とまるで違う傾向の問題が多く出題されたのでびっくりした受験生も多くいました。
受験直後のTwitterでは「くたばれ厚労省」と叩くツイートが散見し、看護師を増やしたいはずなのに減らしにくる問題の作り方に厚労省までクレームが行ってニュースにもなりました。
「日本は看護師減らしたいんか」
第106回の看護師国家試験は2月19日に東京や大阪など11都道府県で行われたが、直後からこんな嘆きや不満の書き込みがネット上で相次いだ。
書き込みによると、今回の出題では、過去問をたくさん解いていてもダメで、マイナーな疾患や食品衛生法などの法律の知識が求められた。また、長文問題が増え、時間が無くなったといった感想が漏れていた。計算問題は比較的易しかったともいうが、全体的な難易度アップに試験会場は溜め息に包まれたとの報告さえあった。
看護師不足と報じられていることから、「日本は看護師減らしたいんか」「くたばれ厚労省w」といった疑問や批判も出ている。ただ、前々回から難しくなった、20年に一度の難しさだなどと情報が錯綜しており、「問題が難しくなってもボーダーが下がるだけ」と冷静にみる向きもある。
引用:看護師試験、突然難しくなった 「くたばれ厚労省」受験生不満爆発
看護師試験、突然難しくなった 「くたばれ厚労省」受験生不満爆発2017年の看護師の国家試験について、例年と出題傾向が違い、難易度がかなり高かったと、ツイッターなどで受験生らの悲鳴が上がっている。厚労省では、難易度を上げたことは否定している。「めっちゃ難しかった」「尋常じゃない手汗で答案がべちゃべちゃ」...
普段の模試で200点採れている自信満々の人も、自己採点したら160点だったりして嘆くツイート。
私も試験が終わって「これはダメだった」と確信しました。
気分が悪すぎて一週間ほどは自己採点しませんでした。
結果として、私は必修48点、一般状況設定184点でした。
全体の人数のうち、150点台が12%、160点台が22%、170点台が27%、180点台が19%、190点台が8%だったので上位20%以内。
かなり上位で合格しました。
しかし元々、統計学を大学で専攻していた私としては「平均点を10点も下げるような試験を作るのは、作る側が悪い。」と感じました。
教授が経産省のTOEFLの試験を作っていたのですが、
「難しい問題を作る方が簡単。例えば、私の母親の好きな食べ物は何でしょう?とか誰もしらないような問題を作ればいいから。しっかりと過去問題のデータの統計値から項目応用して作成しなければならない。」と言っていました。
106回目の看護師国家試験はそんなことを考慮した痕跡はなく、単純に作成者が変わって適当に問題を総変えした印象を受けました。
難易度を上げたいのであれば過去問から分析しなくてはなりませんが、平均点を10点も下げるような試験を作るようでは素人としか言いようがありません。
必修問題は45点、一般・状況設定問題は180点で安心領域ではあります。
まずはここを目指していくのが良いかと感じます。