病気が進むと腸内細菌も変わる!?研究でわかったこと名古屋大学神経内科准教授・平山正昭さんインタビュー(下)

【要約】
・胃腸を切除した人はパーキンソン病になる確率が半分も低い
・便秘の人はパーキンソン病になる確率が4倍も高い
・腸ではフォーカリバクテリウムが減少、アッカーマンシアが増加(重症者ほど増加)
・病気かCOMT阻害薬の影響か→アッカーマンシアは腸粘膜を食べてしまう→腸から血管にもれでる→発症させる異常タンパク質「αシヌクレイン」→神経や血管を介して脳に到達するのでは

住友ファーマ 患者さんからのよくあるお悩み・質問|食事・栄養の工夫

【要約】
・パーキンソン病薬と一緒に摂って【良いもの】
レモン水など酸性の液体(降圧・血管拡張剤等あったらグレープフルーツジュースはダメ)

・パーキンソン病薬と一緒に摂ったら【悪いもの】
水素水、アルカリイオン水
たんぱく質、ビタミンB6、牛乳
胃酸抑制・中和薬、酸化マグネシウム便秘薬

どこがスタートかは言及できないが、パーキンソン病の栄養禁忌の話と繋がっていて、
元々頑固で神経質な人(自律神経系障害)から便秘、腸から脳へ、副交感神経の働きにくい弱った腸から更に整腸剤でアッカーマンシア菌だけ優位になって食い破らせて、腸から脳への可能性。

そもそも
・コーヒーやお茶のカフェイン好き(リラックス好き=副交感神経優位が好き)
・喫煙者(ニコチン→黒質神経細胞ニコチン性
アセチルコリン受容体を刺激→ドパミン放出)
がパーキンソン病と無縁どころか一部で逆相関すらしているのも、
胃腸がリラックスしているか、脳が興奮しているか。

・器質(外因)
・内因
・心因
脳の器質性の神経疾患のパーキンソン病でもどこの比重が多いか。
原因を辿ると「腸と心」です。

従来、うつ病などの精神疾患は、
・心による心因性
・内臓や感染症による内因性
・脳の器質による外因性
3つから相互的に起こるので1つの原因に特定しなくていい。
あらゆる可能性と通説、異説もある。

1. 国・地域ごとでの有効性評価の必要性
2. L. カゼイ・シロタ株の整腸作用に関する国別での評価状況

Use of probiotics for the treatment of constipation in Parkinson’s disease patients

・パーキンソン病の便秘が乳酸菌で改善された(n=40と少ないが)
・しかしパーキンソン病の薬はカルシウム禁忌のものが多々。
・なのでヤクルト等の乳酸菌飲料で便秘が解消されたとしても、乳酸菌飲料の内容量の脱脂粉乳(カルシウム)が不穏。
・そもそも脳神経性の起因で腸蠕動が弱っているので、単純に腸内細菌で解決できる問題なのか疑問。
・だがパーキンソン病がアッカーマンシアの善玉腸内細菌が優位に増えている→相対的に増えすぎ逆効果で腸内を傷つけ→腸を介して脳へ→パーキンソン悪化の機序の示唆。

あちらを立てればこちらが立たず。脳をたてば腸がたたず。

便秘の副作用のない脳神経性の薬剤か、カルシウムのない乳酸菌があれば…。


アッカーマンシア  ムシニフィラとは?

https://institute.yakult.co.jp/bacteria/5463/

アッカーマンシア ムシニフィラは成人の腸内細菌の総数の1~4%を占め、腸内に大量に棲息する菌の一種に位置づけられます。

ヤクルト公式に質問メールしまくって研究所の論文も読み、良いことは間違いないのですが、どうしても明治や森永との乳酸菌の他社比較はされない。

結果、ワクチン有効系の宣伝論文と同じく「そりゃそうでしょうね」系の報告にしかならない。
乳酸菌の効果論文は、ワクチン有効論文ほどずさんではありませんが…。

ヤクルト1000ブームから

乳酸菌で便秘改善したい→しかし乳酸菌飲料には脱脂粉乳(カルシウム)含有→カルシウムは脳神経系の一部薬剤効果を弱めてしまう、あるいは牛乳アレルギーの人もダメ→乳酸菌飲料とれない→この流れ。

よくPCパーツ屋に貼ってあるグラボやCPUの表のように「intelとAMD、nVidiaを比較しました」が他社の乳酸菌だとやりづらいので「前の自社製品と比べて、今度の自社製品は前より良くなりました」としかできない。結果、他社の乳酸菌比較で優位なのかが分からない。

カルシウム制限者には豆乳グルトが有効…?

同じように悩む人が多いのか、側面に便秘改善医療補助薬ではないと予防線の注意書きが多々。
味は完全に無味でした。糖質制限なければジャムや砂糖とかかけたほうがいいかもです。

パーキンソン病の原因が、脳が先か腸が先かと、鶏が先か卵が先かのように回り続ける。
元々リラックスの副交感神経が働きづらく消化不良で便秘だったのか、パーキンソンゆえに腸蠕動が働かず便秘だったのか、パーキンソン薬の副作用で便秘から脳に漏れ出てパーキソニズムを悪化させているのか。