人間関係の中で、「友人を切り捨てるまでがワンパターンになってる人」がいます。

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出会ったことのある人なら「あー、ああいう人ね」と分かるかもしれません。

出会ったことのない場合は、こういう人もいるということを事前に知っておきましょう。


下手(した)に出てきてつけ上がる男性の事例

私は大学で一番前で講義を受けるようなよくいる真面目タイプの人間でした。元々浪人して大学に入っていたので年上ということもあり、あまり馴染めなかったこともあります。

ある日、あまり話もしたことのない同期の男が私の机の前まで来て、
「申し訳ないけど明日、ちょっと大学に来れなくて講義の内容を写したのをあとで見せてくれる?」と申し訳なさそうに頼まれました。
私は「わかったよ」と、翌日に彼に私のノートを見せました。
すると彼は私の机に土足で座り「どれどれ、キミの無能な働きっぷりをこの俺が確認してあげよう。」とノートを取り上げ「はぁ?なんだこのカスは。」とペンで叩きながら我が物顔で私のノートの添削を始めたのです。
昨日、私にごますりしてきた彼がウソのように傲慢になっていました。
私は「あー、そういうことするんだったら、もう見せないね。」と言おうとしたら、隣りにいた友人が先に同じことを言ってノートを取り戻してくれたのでなんだか助けられた気持ちになりました。

腹立たしいことは当然なのですが、仮にも心理学を学んでいる同士だったので友人と「なんでこんなねじ曲がった性格の人がいるのだろう」という話題になりました。

これも「他人を切り捨てるまでがワンパターン(ワンセンテンス)になってる人」です。

他人に嫌なことをする人は「過去を再現」しようとしている

イケメンにモテたい、男装が趣味の女性の事例

これも過去の事例で、男装が趣味の女性がいました。

彼女は男装が趣味でした。
男装が趣味なので、同じ同性の女性に興味があるのかと思いきや「イケメン(男)にモテたい」と言い続けていました。

なので普段はヒラヒラの夢の国の女の子のようなメルヘンな格好を好んでいました。

しかし実際に男性が近寄っていくと「あなたは対象ではない」「あなたなんかゴミ」とバッサリ切り捨てていました。
本当にイケメンだったかとか、本当にタイプでなかったとかではなく、そもそも異性との交友を望んでいませんでした。

これも「他人を切り捨てるまでがワンパターンになってる人」です。

このことは過去記事でも書きました。

思考回路としてはこうです。

まず自分がすごいという理想像を立てます。(そうでなければ他人に自分を魅せるという行動は取りません)
次にその理想像を信奉させるために自分がそれになりきります。
それを相手に認めさせようとします。

一見してみると誰しもがやっていそうなことで、自己肯定感を持つことは大切なことです。

しかし最大の問題は、どこにも「誰かのためになる」という利他的な発想がどこにもないのです。

基本的には「自分が一番かわいい、すごい」「誰よりも目立ちたい」という前提があります。
それを共感して支えてくれる仲間も側に置きたいでしょう。
逆にそれしかないので、それを信奉しない者は徹底的に攻撃的になって嫌うはずです。

いずれにしても、「誰かを喜ばせたい」のではなく、「自分に注目してもらいたい」のです。

(中略)

コスプレイヤーだと女装や男装をする人がいます。
「異性へのなりきり」です。

同性愛の傾向として、幼少期から「異性の親からの虐待」(それに近い行為)を受けているのが共通体験です。

男なら母親、女なら父親。

異性への魅力や興味がないので同性へ向かいます。

その趣向を自分へ向かせるか、他人へ向かせるかの違いだけです。

なぜ読者モデルとコスプレイヤーは性格が悪いのか

このような事例も、人と付き合いたいのに付き合えない「ハリネズミのジレンマ」と同じ「愛着障害」がもたらす症状です。


切り捨てる人は何がしたいのか?

この2事例にある彼・彼女らに共通しているのは、建前上は良く振る舞っているのにすぐ「悪いこと」をして裏切ることです。

そして「ほーら、やっぱり私を裏切るんだー」「他人は嘘つきなんだー」という他人が悪いという結論へ無理やりに向かって行くのです。

これは「愛着障害」で現れる症状です。

幼少期に親に褒められないと、皿を割ってでも、悪いことをしてでも振り向いてもらおうとします。

それが成人以降も、何歳になっても出てきます。

ただ救いとして、「建前」を取り繕(とりつくろ)えるということは、わずかながらも「自分を客観的に見える」という視点があるということです。

程度としては人格障害までいかない「神経症レベル」の軽い症状です。

彼・彼女らは往々にして、自分が起こした行動を「私は何をやっているんだ」と後で後悔しています。

自分がやられて嫌だった過去を「再現」しているにすぎないのです。

我慢しきれなくなり、すぐに他人を誹謗中傷・嘲笑するという行動化で、「再現」しようとするのです。

頭のなかで呪文のように唱えている言葉は「周りが悪い、周りが悪い、周りが悪い、周りが悪い」だけです。

脳の神経回路がそこだけ開拓されているので、「自分が悪い」といった瞬間に、「怒り」や「悲しみ」と言った動物本能的反応しかできないのです。

他人に嫌なことをする人は「過去を再現」しようとしている

解決策としては、厳しいようですがやられた人は、無理に彼・彼女らの「幼児敵操作」に引っかかる必要はありません。

公然と「そういうのは嫌いです」と距離を置くようにしたほうが、彼・彼女らのためです。

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