ゼルダの伝説BotW(ブレス オブ ザ ワイルド)の世界観を考察する

心理学・精神医学

任天堂Switch(スイッチ)を手に入れてゼルダの伝説BotW(ブレス オブ ザ ワイルド)をやりました。
私は小学校のときに任天堂64の時のオカリナとムジュラの仮面をやって以来の卓上ゲームでした。

文句なしの神ゲーです。

狂うほどハマりにドハマリして150時間ほどあっという間に溶けました。
フィールドが広すぎるまで広すぎる。
時のオカリナのハイラル平原の100倍くらいあるでしょうか。ワイルドに野外キャンプしているようなアウトドア感がたまりません。

さて、ちょっといくつか気になったことがあったので世界観を考察します。

情け容赦なく私の妄想を垂れ流していますが、割と当たっている自信があります。

そのまんまナウシカとラピュタの世界観

世界は厄災ガノンという魔獣が暴れまわった時代から100年後の世界。

この荒廃的な世界設定は、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」です。

そして縄文土器(火焔型土器)をひっくり返したようなガーディアンと呼ばれるモンスターが出てきます。

縄文時代の火焔型土器が

ひっくりかえって・・

襲ってくる!

目のレーザーに当たったら即死する。

元ネタは「天空の城ラピュタ」の巨神兵で間違いないです。

天空の城ラピュタ

巨神兵

とはいえジブリ宮崎駿監督の「ナウシカ」も「天空の城ラピュタ」も元は、
1960年代のアイザック・アシモフの「ファウンデーション ―銀河帝国興亡史」が元ネタなので、本当の元ネタまでたどるとこれになります。

そのまんま京都市

任天堂の公式でも言われていますが、ゼルダの伝説BotWは実際の任天堂の本社のある京都を歩いて距離を測定されています。

ゼルダの伝説のフィールドの時間は現実の1分=ゲームの1時間(つまり24分で1日24時間)で動いていきます。
しかし歩く速度は現実に合わせてあるのです。

歴史の時系列はリンクの大冒険の後

公式のゼルダの伝説の歴史の時系列を参考にすると「リンクの大冒険」の後になるようです。

縄文シーカー文明以前の歴史

・クジラ(恐竜)時代
巨大なクジラがいました。ゲーム中では3体の化石として出てきます。
ヘブライ山の中や、砂漠に化石があることから数千億年前は海だったのでしょう。

・妖精、コログ(デクの木)時代
妖精やコログの精霊が出てきた時代もありました。

縄文シーカー文明

人類が出てきて道具を使うように進化してから自然界のパワーを利用するようになりました。

縄文シーカー文明では、霊場で自然の力を集約します。科学的アニミズム的なものです。

シーカーストーン(スマホ・idadのうなタブレット)に、電波塔、バイク、ヘリ型ガーディアン兵器、回生装置に、超能力・・なんでもありの時代です。

超能力者が祠で導師と呼ばれて即身仏のようになります。

ガーディアンは自然の力を使います。元々はガーディアンは祠の狛犬みたいな存在でした。

よってシーカーの「匂い」のするところへ寄っていくのです。

ガノンの初期形態もクモのガーディアンのような形をしています。

縄文シーカー文明はどこで滅んでしまったのか?

なぜかハイラル王国も禁忌のように扱っています。

どこかでバベルの塔やノアの方舟のような何らかの今までの文明を悔いるほどの壊滅的な「でかいイベント」があったからです。

元々縄文シーカー文明信仰とハイラル女神信仰は表裏一体でした。
縄文シーカー文明信仰だけを禁忌としてハイラルの歴史から封印したのです。

二児山を真っ二つにしたのは厄災ガノン

二児山という不自然にパックリ割れた山があります。

これを作ったのは厄災ガノンでしょう。
おそらくその最終戦争の「でかいイベント」のときに作られたものでしょう。

ラスボスの魔獣ガノンはデンドロビウムのような超遠距離の巨大ビームを口から放ちます。
厄災ガノンのデンドロビウム攻撃で双児山が真っ二つになったのです。

そして二児山には2つの祠が安置されました。

畏れを封じるために、日本の古典アニミズムを修験道や大和神話で塗り替えたりしたのと似ています。

アステカ文明系

~の迷宮系。トカゲみたいな建設物の特徴です。
どれもシーカー文明の祠を密教として、その上にデコレーションされています。
つまりシーカー文明より後の文明です。

ゲルド巨像系

ゲルド地方に見られます。
巨像をヘブライ山まで運んだりしました。
閉鎖的な部族だったため芸術があまり発展してないため彫像が荒削りです。
こちらもシーカー文明を隠すように安置されているのでシーカー文明より後の文明です。

シーカー道祖神系

シーカー文明の残滓です。
祠の前にあったり、道端にあったり、行者への畏敬を示しています。

ハイラル女神信仰

キリスト教的なもの。各地に像があります。
ハートの器やがんばりの器をくれるのでライフを増やしてくれます。

元々「祠試練をクリアしないと意味を成さない」のは、シーカー文明の上に乗っかってるからでしょう。
祠の即身仏も「ハイラル女神のご加護があらんことを」と言って試練の証を渡すので、女神信仰とシーカー文明は同時期。

神話として伝えられるが、寺院はありません。
基本的には道祖神的な信仰です。

ただ「忘れられた神殿」の中に巨大なハイラル女神像があります。
大量のガーディアンでガチガチに固められた神殿で、峡谷の谷間にあります。
まるで要塞のような作りです。

これは隠れキシリタンならぬ隠れハイラル女神信仰者の神殿であったことを物語っています。

ハイラル女神信仰とシーカー信仰との関係は、
仏教でいうと、仏教の裏の密教。
ユダヤ教でいうと、カバラのようなものです。

神聖ハイラル帝国時代

始まりの台地の近くにはコロッセオがあります。

その近くに底なし沼があることを考えると、罪人を島流しして処刑していたのです。

神聖ローマ帝国と同じと考えると、ハイラル王国の全盛期は人口多すぎて口減らしにコロッセオとかやっていたのです。

コロッセオ周辺は風化したというよりは、噴火により崩壊したような後があります。

コロッセオの時代が衰退してから放置され、山の噴火により廃墟と化したのです。

イーガ団のコーガ様

シーカー族を恨んで偽シーカー族として活動するイーガ団。

古代シーカー文明の呪術を使えるのは彼らだけです。

イーガ団がハイラル人だけを狙っていることから察するにハイラル人に対して憎しみがあるようです。
察するに、シーカー文明信仰とハイラル女神信仰は元々一体だったのですが、シーカー文明信仰のみを禁忌で異端として切り離したので怒っているという歴史的背景があるのでしょう。

これなら自分たちがシーカー文明信仰のオリジナルだと言い張りたい気持ちも分かります。
実際、インパ婆さんを筆頭とするカカリコ村のシーカー族たちはハイラル女神信仰の傘下で折り合いをつけてしまいました。
シーカー族が、ハイラル人のハイラル女神信仰の傘下でよろしくやってたのに、そこを切り離して異端視されたら怒るシーカー族が出てくるのも分かります。
それがコーガ様なのです。

なぜ「コーガ様の仇!」と口を揃えて言うのかと言うと、元々シーカー族は血族で増えていたのですが、ハイラル人と混血するようになり、シーカー族の純血が薄れていきました。

コーガ様は純血シーカー族の末裔なのです。

そして孤児のような子どもを助けては育てていたのでしょう。
子どもはコーガ様に親以上の「恩」があるので、コーガ様を倒したリンクに対して「仇」という言い方になってしまうのです。

100年前の王立古代研究所

ハイラル城の西には100年前の王立古代研究所があります。

ゼルダ姫によりここでガーディアン(縄文シーカー文明)を研究していました。

りんご畑

ハイラル城の南には広くりんご畑のあとがあります。

これは第一次産業として農業を行っていたことを伺わせます。

ゾーラ族と仲良くしてないと死んでしまうハイラル人

ゼルダの伝説BotWは京都の地図のまんまです。

例えば、京都の東山は琵琶湖から水を引いていました。

京都の地図そのまんまをトレースしたゼルダの伝説BotWを見ると、ゾーラの里からハイラル城へ水を引いているのです。

つまりゾーラ族とだけは仲良くすることが絶対でした。

街道と旗

道には街道で石畳道と、そうでない獣道があります。

ローマ帝国と同じなら石畳の道は、ハイラル王国が支配した領地であることを示しています。

また各地に駐屯所だった場所にハイラルの領地を示す旗が建てられています。

山の頂上にも旗が見られますが、どうもデザインが異なるものです。
このあたりはまた検証してみたいです。

ガーディアンによるハテノ・アッカレ攻防戦

ハテノ砦、アッカレ砦と呼ばれる場所があります。

特にハテノ砦の前には大量のガーディアンがおり、砦の壁は人工的に木で必死に固められた跡があります。

ここを最終防衛ラインとして民衆が必死に抵抗したのです。

ゼルダ姫の覚醒によりガーディアンが止まったはいいものの、魔物に征服され、人類はその奥の高原のハテノ村で住むしかなくなりました。

近くに「やぶさめ」の練習場があるのは、そこで対魔物用に民衆が訓練されていたのです。

アッカレ砦になると難攻不落といった感じで、四方に大砲が置かれ、ハイラルの土地以外からの侵略者にも対応していたことが分かります。

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