「もうFacebookアカウントは削除します!私と友達でいたい人は、○日内までに個別で連絡を!」
「もうLINEアカウントは削除します!私と友達でいたい人は、○日内までに個別で連絡を!」
「もうTwitterアカウントは削除します!私と友達でいたい人は、○日内までに個別で連絡を!」
「もうメールアドレスを変更します!私と友達でいたい人は、○日内までに個別で連絡を!」

まるで判を押したように典型的にこのような行動を取る人がいます。

周りからすると「またあの人、アドレス変えてるよ・・」「またあの人、アカウント削除しているよ・・」と言われます。

別にアドレスを変えたり、アカウント削除することが危険なのではありません。

この行動はなんなのか?

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行動の根本に「見捨てられ不安」があることが危険なのです。


境界性パーソナリティ障害の行動の典型例

行動の根本である「見捨てられ不安」

この行動を取る人は、ほとんどが境界性パーソナリティ障害(境界性人格障害、ボーダーライン)と言われています。

過去記事
二分法思考はいつ植え付けられるのか?~強迫性・自己愛性・境界性~

神経症→人格障害→精神病の認知の変化まとめ

「唐突な気分」で「破滅的な行動」を取ります。

パターンとしては「破滅的な行動に周りを巻き込もう」とします。

きっかけとして一人の彼氏や彼女にフラれただけかもしれませんし、転んで過去の嫌な思い出をトラウマ的に思い出しただけかもしれませんし、天気が悪くて気分が悪いと感じただけかもしれません。

理由は何であれ、
友達全員へ「リセットボタン」を押すのです。

別に周りはそんなに注目も賞賛もしていない

境界性パーソナリティ障害は自分への「注目賞賛欲求」が高いです。

ほとんど同じ層(クラスタBと精神病診断のDSM専門用語で呼びます)性格気質を持つ自己愛性パーソナリティ障害も同様ですが
「自分は全人類から注目、賞賛されるべき」と神話のように妄想して考えています。

これは幼少期に親へ向けられたもので、当時の満たされなかった思いが大人になっても「見捨てられ不安」として表出します。

なので自分が落ち込んだとき、注目賞賛されていないと思ったとき、「見捨てられ不安」として「死んでやるー」と言ったり、「アカウントを削除してやるー」「アドレス変えてやるー」とやるのです。


死ぬ死ぬ詐欺の可愛い版

「死ぬー死ぬ-」と言い続けて周りの興味を引こうとする手段を使いますが、狼少年のように言い過ぎると価値が薄れて、その言葉を誰も信じてくれなくなります。

「ほーら、やっぱりみんな私を裏切るんだ-」という自己陶酔しながらの自己嫌悪へと向かうわけですが、何の解決にもならずそのまま本当に死の道へ向かうのです。

別にすべてをリセットしなくてもいい件

本来、すべてをリセットしなくても、個別ブロックにしたり、個別ミュートにしたりすれば済む話なのです。

しかし友達全員を巻き込んで、自分の思い通りに「操作」(幼児的操作)しようとするので、仲良かった友人からも後々嫌われていくのです。


本来なら変える側が先に連絡する件

もし正しくアカウント削除・連絡先変更をするなら、
自分から先に「今度、連絡先が変更になりますのでよろしくお願いします。今後の連絡先は○○です。」とやるべきはずです。

わざわざ「今度、連絡先を変える私に、周りは先に連絡しなさい!」と非現実的な幼児的操作をしているのです。

慈悲深く「見守る」ことが大切

周りは「なんて可哀相・・」と思うかもしれませんが、助けようとしたら逆にそれを裏切って信頼度を確かめようとしたり(結局、助けた人を裏切り者呼ばわりする)するので助けることが全く本人のためにならないのです。

これは周囲の人がどうにかできる問題ではなく、本人が気づくことが大切なので、「関わらないこと」が大切です。

よって周囲にこういう人がいたら「あっ個別メールで連絡しなきゃ!」と心配して後追いする必要はありません。
それが彼・彼女らの幼児的操作。狙いなのです。
追っていくと遅かれ早かれ「裏切り者め!」と不本意に殴られます。

最初は「ありがとう~~」とか言われてあなたも有頂天になるかもしれませんが、それで貸しを作った気になって、
次に境界性パーソナリティ障害は「やっぱり良い人面した裏切り者め!」「アカウント削除してやる!」「アドレス変えてやる!」「私がいかに怒っているか周りにも知らしめてやる!」
と行動します。そこまで予定調和の織り込み済みです。

後追いすると不本意に善意を裏切られて傷つきます。

「可哀相」と思うことは大切ですが、一回目の時点で「そういう時期なのだ」「私から離れる時期なのだ」と思って慈悲深く突き放して「見守る」ことが大切です。