先日、心理士仲間とシン・エヴァンゲリオン劇場版:||を見てきました。
おそらく「?」という感想を持った人が多いのではないでしょうか。
そして「あれは良かった」「あれはよく分からなかった」「あれは悪かった」というもそっとした感想が残ると思います。
エヴァは色々な人から良い洞察考察の玉石混交の賛否両論が山ほど出てくるので私からは多くは語りません。
初見として
・一度因数分解してもう一度再構築させたような形でカタルシスと経験的な開放感。
・構造的には「君の名は」と似ている。
・精神病治療のプロセスをそのまま。
・シナリオはオマージュとメタ表現が多数。
・深層心理への階層的な構造。時間退行からの日常再体験と記憶の再合成。階層を下がるときに必ず生贄のように犠牲者が出る。
・死者の霊魂が「魂の器」=「首のない多数の女体」として復活。
・後半からアニメ→特撮→現実と現在への日常回帰。
・シンジ=庵野秀明、マリ=妻のモヨコ。
・父ゲンドウの悪い面と良い面の投影像の浄化作業。
・ゲンドウの良い面=渚カヲル(渚司令)として登場。
・内在化されていた母ユイを再発見して統合して終結。
このような印象を受けました。