「気付いたら弱者同士で潰し合っていた」
「結局、得をしたのはお上だけだった」「気付いたら弱者同士で潰し合っていた」
「何と戦っていたのだろう?」
「結局、得をしたのはお上だけだった」

こんなことありませんか?

対立するものを意図的に作り出して「潰し合わせる」という構図を作るのを「プロパガンダ」といいます。


プロパガンダの仕組み

「対立するのを作って本質を隠す」のがプロパガンダの仕組みです。

「広告の父」とも呼ばれる心理学者フロイト甥エドワード・バーネイズが考えました。

「プロパガンダ」エドワー・バーネイズ 中田安彦 著

当時、バーネイズはタバコの危険と安全を別会社に同時コンサルタントして儲けました。

アメリカでタバコを普及させるために「タバコを持つ姿は自由の女神のようだ」という肯定的な広告と同時に、
裏で「タバコは健康を害する」という否定的な広告を出しました。

肯定派と否定派の両方に広告を売ることで儲けたのです。

それ以降、全世界のマスコミの常套手段で使われるようになりました。

例えば、戦争は代表的です。ベトナム戦争ではアメリカもベトナムもお互い同じ武器で死んでいます。
結局、儲かったのは敵と味方の両方に武器を提供していたアメリカの軍需産業でした。

例えば、今の日本でいうと朝日(左翼)vs産経(保守)、中国・朝鮮 vs アメリカ、経団連 vs 労働組合、法人税 vs 消費税、原発再稼働派 vs 反原発派・・いろいろあります。

対立する2つが出てきたら、必ず裏で隠しているものが何かあります。

根っこは同じなのです。

根っこが同じ状態でプロパガンダを使うと大衆を扇動することができます。

国を頼るのをやめなさい~パノプティコンを知ろう~

プロパガンダに気付く方法

プロパガンダに気付くためには

「相手の立場」と「対立の結果、起こり得ること」を考えると見抜けます。

基本的に、プロパガンダを仕掛ける人は「規制して増税したい」(楽して儲けたい)という目標を持っています。

つまり税金で生きる官僚・公務員の思考なのです。

このために「弱者を利用」します。

「私が規制してカネほしいので争って下さい」なんて言ったら反対されるので、

「弱者のために」「社会福祉・社会保障のために」という「表面的で綺麗事の建前」を作ります。

これを言う人が「立場」として官僚公務員や国会議員などの公人だった場合、まずは疑います。

官僚・公務員や国会議員は「国を愛し、国民を愛して、国民の負担を減らそう」とする人のはずです。

なので自分の給料である「税金」を減らすために「減税」するか、負担をかける「規制」を減らす「規制緩和」を主張しないとおかしいのです。

歴史的にも官僚や議員は「ボランティア」でやるのが本来の姿なのです。

しかし「弱者のために増税して福祉をしよう」「弱者のために規制を作ろう」と言い出すのです。

福祉をやろうとすれば税金が必要ですし、規制を作れば規制を監視する機関が必要なので税金が必要になります。

「税金でやろう」という発想が出てくるのがまずおかしいのです。

行政改革の本丸は公務員の削減。政治改革の本丸は議員数の削減。

プロパガンダの根っこは、官僚が一番得をするようになっています。


「弱者同士、叩き合わない」ことが最強の理由

もし強者が仕掛けるプロパガンダに気づけたら大切なのは、そこで「弱者」で「協調行動」を取ることです。

協調行動とはゲーム理論で「どの立場にも敵対せず協調的な行動をする」ことです。

ゲーム理論では、
短期的には「敵対的」(裏切り)な行動をすれば得をすることができますが、

長期的には「協調的」な行動を取ることが最も得になります。