業務上の失敗であるインシデント(ヒヤリハット)は多くあります。事故(アクシデント)として出てくるのは氷山の一角。
その下に多くのインシデント(ヒヤリハット)があります。

しかしこのインシデント(ヒヤリハット)はパワーハラスメント(パワハラ)によっていくつか作り出されています。

行動よりもその環境によってアクシデントが作り出されるのです。


パワハラからのヒューマンエラー(インシデント・アクシデント)

職員が「顧客支援より下の職員のヒヤリハットをあら捜しして足を引っ掛けて報告させる嫌がらせ業務」で過労。
端的にいうと「パワハラ」なのだけど、結果、本当にヒューマンエラーが多発して、本物のアクシデントが増える。

未熟な指導者のいる医療施設だと「これだけ感染がリスクなのにヒヤリハットが少ない。これはおかしい。」と、「ヒヤリハットを増やすこと」を目標にしてしまい本末転倒やっています。

いかに他の職員からヒヤリハットとインシデント・アクシデントを出すかという、足を引っ掛ける行動を最優先してしまうのです。

例えるなら、警察が「殺人事件が少ないのはおかしい。殺人事件を起こさなくては。」とノルマを達成しようとやってしまうようなものです。

上司という立場を利用した職権濫用罪

「上司になったら裁判官のように他人を断罪・公開処刑することができる!」と勘違いして、正義の名の下ナイフ振り回して部下を攻撃しまくってる悪い組織は多々あります。

なぜか上司は部下と同じヒヤリハットをしても報告に上がらないのです。

この場合は、すぐ更に上の上司か、労基へ報告をしましょう。


問題ないことを妄想でインシデント・ヒヤリハットにさせる

例えばよくある事例だと
上司がミスする(ヒヤリハットの事実)
→「上司がミスするはずない。これは昨日、部下が挨拶が足らなかったせいだ」
→部下へヒヤリハットを書けと強要
→上司「やっぱりこいつのせいだ!全員の前で謝罪しろ!」

と本来のミスが消され、他人のせいにされ冤罪が作り出されていました。

インシデント・ヒヤリハット報告で重要なのは個人を責めないこと

ヒヤリハットは「問題」を全体の貢献のために共有することであって個人を責める目的は絶対ダメ。
・匿名性が保たれること
・個人を責めないこと(断罪しない)

は基礎の大前提です。
これを忘れている組織はヒヤリハットを報告するとデメリットしかないのでもみ消されて腐敗するのです

これが起こってしまう時、
集団に「なにか望ましくないことが起こった時、必ず誰かのせいにして断罪せずにはいられない。」という強迫性で神経症的かつ、他人を貶めることに躍起な幼児脳な人が絶対にいる。

その諸悪の根源の芽を摘む方が早いのです。