2020年のコロナで予測を「大ハズレ」「空振り」し続けた人々がひどかった

医学

2020年のコロナで予測を「大ハズレ」「空振り」し続けた人々がひどかったです。

私は2020年11月下旬にこう書きました。

ここから感染者や死者がフェードアウトして減っていくから経済活動を推奨している人。
あとで空振り三振アウトどころか、予測大外しで大地雷のド墓穴を掘るので、大失敗の赤っ恥で削除する前に魚拓とってあげると良いよ。

結果、12月の第3波。当てたくもないですが、大当たりでした。

2020年の予測「大ハズレ」「空振り」した人の共通点

コロナは中国産ウイルス兵器→空振り
布マスクすごい→空振り
マスク意味なし→空振り
コロナウイルス存在しない→空振り
日本学術会議は中国の手先→空振り
トランプ不正選挙→空振り

今年はデマ信じて予測大ハズレさせながら空振りアウトになりまくってる人を山ほど見ました。

過去記事
なぜ日本政府の配布はマスク2枚だったのか?
「コロナ対策は意味がない」論を一発で論破する方法~マスクは感染防御に意味ない?~
なぜ「コロナは中国の生物兵器」説の人は「ただの風邪」説に変わったのか?
なぜ学問の自由へ政治介入してはいけないのか?~日本学術会議の政治介入に学ぶ~
「コロナは単なる風邪」論を一発で論破する方法

なぜ彼・彼女らが「予測をはずす」かというと、主張に「根拠」がなかったからです。

ショック・ドクトリンを受けて「こわい」「やばい」の恐怖の感情に流されて、「あるか、ないか」の二分法思考になっていました。

二分法思考になっていたので、合理的で理性的な判断ができず、「根拠は?」→「この私がすごいからだ。信じないやつは馬鹿だ。」という自己中心的な世界になっていました。

認知バイアスの罠」にも見事にハマっていました。

政治や経済のことならまだ可愛らしく見えますが、今回は感染症という人命が関わる話の時に、極めて害悪であったと感じます。

対岸の火事は「大問題」。自分のことになると「問題ない」。

今後、三次救急クラッシュしてシャンパンタワーのように1次、2次救急の病院へとしわ寄せが落ちていくから、身近な1次救急まで来たら彼・彼女らは現実に気付くのでしょうか。

いいえ、おそらくまた「大したことない」と言い出すでしょう。

これをダイニング効果といいます。

対岸の火事のうちは「大問題だ」と過大評価するが、身の回りに迫り始めると「大したことない。問題ない。」と過小評価する。

認知バイアス。今後また流行りそうです。

危機的な状況の時ほど判断を誤る!認知バイアスに注意せよ!

ショック・ドクトリンからクルーガー効果と正常性認知バイアスで、問題を過小評価した次には、
自分に都合のいい情報を求めて、どんどん専門家外の情報を信じてしまい、どんどん科学的な理性と合理を失って、最終的に変な新興宗教に求心されて謎の民間療法をやり出すまでの典型的な流れ。

医療重視か経済重視か以前に、前提理解の基礎知識の差がある
頭の悪い人→感染者数が増えても陽性になるのはわずかな高齢者だし大丈夫!不安を煽るな!
頭の良い人→急変する感染症で治療法も未確立。陽性患者で病院が満床になるから通常の病気でも病院に入れなくなる。無自覚に運ぶ無症候性あるから予防しよ。

2011年の東日本大震災のときも「災害より私の方が偉い」という意味不明な人々

2011年の津波のときも、これがありました。

自己が未熟な人だと、外に溢れた注目賞賛を、自分に戻そうとしてしまうのです。

「災害より私の方がえらい」と言う自己愛~どうしてみんな津波に飲まれてるの?私は大丈夫なのに!~

別に空振りしてるのは良いのですが、
空振りした失敗によって、下がった自己評価を、他人の見下しと妄想で補完しようとするのが問題です。
どんどん妄想が膨れ上がって、成層圏を抜けて宇宙でジェットソン(ロケットの切り離し)する始末。
自我統合できずに拡散、失調していくのです。

今年の予測をハズした人々はまた予測をはずす

この一年空振りし続けた人たちは、次は
「ワクチン出たからマスクいらない」か
「コロナ存在しないけどワクチンすごい」か
「コロナ存在しないしワクチンもいらない」

というすべて論理矛盾する意味不明な立場を主張して、墓穴から更に目も当てられない自滅の墓穴を掘ります。

コロナに対して病院のキャパシティが理解されていない

1波の時は3次救急の大病院に極端に患者が集中。
1次救急(診療所やクリニック)との違いを知らない人が、地元の1次救急クリニック見て「空いてるじゃないか!コロナなんて存在しない!マスコミの嘘!」とやらかした。
今もやらかしたままな人がたまにいます。

病気が存在しないの妄想世界に打ち上げ花火される前に、地元の病院の現場見学会とかやると良いという気持ちになりました。

陽性者からの重症者の確率は低く見えても、それより病院のICUのキャパシティは遥かに低いので、満床にさせて循環が止まります。

平時の病気の患者が押し出されて病院へかかれなくなる。この危うさまで頭が回っている賢い人がどれだけいるでしょうか。

大病院だと1000床とかあるし重症者が440人とか増えても余裕やろとか勘違いしてる人多いけど、
大病院でさえコロナ治療できる患者数は多くても8人〜13人です。

病床使用率、40都道府県で悪化 重症者用、東京50%・大阪49%―新型コロナ:時事ドットコム https://www.jiji.com/jc/article?k=2020112800155&g=soc

例えるなら病院のコロナ重症者へのキャパシティは、
・5席の予約指定席で埋まっているラーメン屋に200人入店させようとしている。
・Ryzen 9 3950XのCPUのパソコンをメモリ1GBで動かそうとしている。
「まぁ有名どころだし何とかなるでしょ」的な感じですが、なりません。

なぜICUは全国約17000床あるのに重症者600人でひっ迫するのか?指定感染症を外すと解決するのか?

医療崩壊はあるのか?

新型コロナによる医療崩壊で何が起こるのか(忽那賢志) – Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201121-00208818/ 乳がん、大腸がん、肺がん、膵がん、胃がんと診断される患者数が減っている 心筋梗塞、狭心症などの患者さんが自然に減るわけではないため「心筋梗塞、狭心症の患者が増えている」

コロナで患者が埋まって、普通の病気の人が病院かかれなくなる。救急車も受け入れられなくなる。小規模な科から停止していく。
コロナ以外の病気になっても病院にかかれない。この全体像に気づいている人がどれだけいるか。

東京 多摩北部医療センター コロナで小児科の入院受け入れ停止
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201122/k10012726551000.html

非情なことに「医療崩壊」の定義がないため(すでに医療崩壊していると思うが)、ずっと「瀬戸際」「ギリギリ」と言い続け、
おそらく事が終わったら「何とか出来てよかったね。みんなすごいね。」と根本解決されずに「生存者バイアス」の罠にハマる。

専門病院でもキャパオーバー

大阪市コロナ専門病院「もたない」 看護師14人が退職
https://www.asahi.com/articles/ASND233XJND1PPTB004.html

わりと本当に一般人と現場の医療従事者に基礎理解の差がありすぎて、医療者の苦労が理解されない状況なので、
かつて阪神淡路大震災で「お前は医療者なのに何で救わなかったんだ」的なPTSDの原因を作り、PTSD研究のきっかけともなった、無知で悲痛な言葉がけをする人が増えないことを祈ります。

夏の、東京女子医科大学病院の400人医師・看護師の希望退職は減給や不当解雇という病院の経営的な問題だけど、
今回の大阪市コロナ専門病院の14人看護師の退職は、本当に現場レベルで医療危機の問題。
切迫して本来の医療が保ててない証拠。患者にとっても、かなり実損的な話。

「病院なんて何百万人と医師や看護師いるでしょ?14人くらいで…」と現場を知らない人は思うかもしれないが、集中治療のコロナの急性期対応できる看護師なんて先鋭で限られる。
例えると、飛行機で機長副機長とCAが全員降りたようなもの、プロ野球で一軍も二軍も全員消えたようなもの。

「COVID-19はただのかぜ」との意見もありますが、このような頻度で、1週間も熱が続いて呼吸不全になるかぜは見たことがありません。「コロナはただのかぜ」説や、「コロナが弱毒化した」という変異説を真に受けない方がいい
ECMOについても「これをやれば助かる」というより、今年の日本シリーズの最終戦、9回表の巨人のような状態

もうCOVID-19診療で現場は限界、すぐに対策を
2020/11/27
岡 秀昭(埼玉医科大学総合医療センター)
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/oka/202011/568003.html

「十三市民病院」医師10人看護職員22人が離職 院長「感染自体抑える取り組みを」 | MBS 関西のニュース
更新:2020/12/03 17:50
https://www.mbs.jp/news/sp/kansainews/20201203/GE00036050.shtml

病院の核であるICUと手術室を渋滞させれば、病院が機能停止して医療崩壊することは現場経験から嫌というほどよく分かる

現状、コロナでICU満床、HCUまで溢れてトリクルダウン。オペしても出口がないのでできない。人手不足でオペ人員を急性期に流す→少数で長時間かけてオペする→通常の助かるはずの疾患の人が助からないリスク。
ハイユニットを拡大しても人員が足らない。平時の慢性期疾患の患者が押し出されていく。

例えるなら、通常の病院という水に、出口の見えないコロナという油を垂らすようなもの。
どんどん広がって水の領域が狭くなっている現状。
この話を、確率論に置き換えて「確率的には小さい」とか、世界規模と比較して「国際比で見ると小さい」とか、矮小化していく人は、デマ拡散レベルでかなり悪質。

油を囲い込むためのICUやHCUを拡大させるのだけど、どんどん水が追いやられる。人員配置が足らずに病棟閉鎖が起こる。ひたすらに人海戦術。しかし急性期に対応できる人員は厳選なので不足。

何でも確率にするのは相対的強度(クオリフィアー:Qualifier)。「~%の確率で」は補強で使う。
これを中心に主張すると土台がもろい。
目の前で火事が起こっている時に、炎の確率1%とか、太陽の炎と比較すると小さいとか。
ディベート議論のトゥーンミンの論理とは?

「現場感覚ではもう今が限界」埼玉医大教授のSNS投稿が拡散 コロナ楽観論を懸念

毎日新聞2020年12月4日 11時41分

「若い人には風邪のイメージですが、1週間も熱が続いて呼吸不全にこんな頻度でなる風邪は見たことないです」「このまま無策では今後1~2週間でさらにピークは高まり、それに遅れて、1週間後に重症者がピークになります。今の医療体制で限界ですので、つまり2~3週間後に医療崩壊を迎えます」と指摘。「もう波は起きてしまいましたが、波の高さピークはまだ変えられます」と、早急の対策を呼びかけている。

今後どこかでフェードアウトしていく場面は当然あるけど、次に患者「押し出し」のトリクルダウンが起きて二次的な病床の圧迫することまでイメージできている人は少ない。

「百聞は一見にしかず」ここまで噛み締めたことはなかった

この一年「百聞は一見にしかず」

ここまで噛み締めたことはなかった。

医療者はインパール作戦というか、朝鮮出兵の時の加藤清正みたいな気分。百聞は一見にしかず。
コロナ存在しないー!フェードアウトしているガー!指定感染症をはずせガー!時短制限解除せいー!マスコミ不安扇動ー!とか
「お殿様は高みの見物で脳がパッパラパーのお花畑でいいですね」という感じでした。

大学以前に本当に義務教育を学んできたのかな…?信頼を失いました。

医療重視か経済重視か以前に、基礎知識の差がある

頭の悪い人→感染者数が増えても陽性になるのはわずかな高齢者だし大丈夫!不安を煽るな!

頭の良い人→急変する感染症で治療法も未確立。陽性患者で病院が満床になるから通常の病気でも病院に入れなくなる。無自覚に運ぶ無症候性あるから予防しよ。

陽性者からの重症者の確率は低く見えても、それより病院のICUのキャパシティは遥かに低いので、満床にさせて循環が止まります。
平時の病気の患者が押し出されて病院へかかれなくなる。この危うさまで頭が回っている賢い人がどれだけいたでしょうか。

その通り。インフルが減ったらコロナも減らないとおかしい。
インフルエンザが減った→コロナは風邪、存在しない!
じゃなくて、
インフルエンザが減った→コロナが増えた→なぜ?→つまり単離された別の病として存在している分かりやすい証左

「コロナ患者が受け入れ拒否されて閉鎖している」という意見を聞いて、
「あー…やっぱり全体像を理解してなかったか」と納得した。
「コロナ患者を受け入れて、それ以外の通常の患者が押し出されて閉鎖している」のが正しい認識

北海道や大阪、東京、埼玉、神奈川、千葉。
時間差で今週や来週には愛知、静岡、奈良、京都、愛媛。
何が起こっているのか、身近で分かるようになってくると思います。

経済の既定路線は決まっていてあとで政治が乗っかる

経済の既定路線のシナリオがすでに決まっていて、あと付けで政治の政策が乗っかって、下落したら自動的にコロナのせいになるという、
今までどこかの国や企業にババ抜きさせられていたのが、コロナという最強の呪い人形の責任にできるからです。
ひたすらに言い訳作れて、上げ続けることのできる相場です。

12月上旬は、なぜか毎週ごと交代でアメリカ製薬会社が好材料のワクチン実験成功ニュースを出して暴騰させて売り抜けるという、連続大縄跳びみたいなイベントを仕込んでいました。
偶然にしても機械的すぎて結託しているとしか思えない流れした。

今後2020年12月18日以降にコミットしていること

11月28日に「3週間の時短制限」と言ったのは、18日の日銀政策会合後の19日からにぴったり合わせてある。偶然にしては出来すぎ。
そこで緊急事態宣言のような、年末年始の「外食禁止令」「移動自粛令」が出るでしょう。
今週と来週がギリギリ動ける範囲。また買い貯めが起こりそうです。

アメリカのFRBと情勢に追従する通りだとすると、
経済では日銀から追加緩和等の楽観的なポジティブニュースを出すと同時に、
政治では外出外食自粛令(緊急事態宣言のステージ3以上の限定版)のようなネガティブなニュースが出る。
株価乱調整まで折込済みでしょう。

4月の緊急事態宣言の時はノックインしないよう18000円台の上になってからを発令のターゲットにしていたからです。
今は26700円で余裕ありすぎですが、基本は米国株式をフォローアップしているだけです。

下げ幅を見込んで、19日後に意外にも好感してそのまま更に来月から上げるというプランも考えられます。

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