ワクチンは安全なのか?正しい知識で語る大切さ

医学

ワクチンは安全なのでしょうか?

前記事で、私はワクチンを選択肢が広がるので肯定しつつも、絶対に賛成・反対でポジショントークせずに「慎重」にすることが最も安全であると書きました。

前記事
なぜワクチン接種は「慎重派」が安全なのか?~賛成・反対でポジショントークする危険性~

結論からいうと

A. おそらく安全に接種できますが、主治医に相談しましょう。

この回答が最適解です。

なぜなら患者の個別性が多様すぎるので、十把一絡(いっぱひとからげ)で安全・危険を一括で言いきれることは絶対できないからです。

◯ワクチンに対するQ&Aの良い回答例

ちょうど同じ時期にQ&Aで別の医師が同じような質問に答えていたので紹介します。

これは良い回答例だと感じます。

Q. 副反応はどれくらいの頻度で起こるの?
A. 接種部位や全身のなんらかの副反応は半分以上の人にみられます
ファイザー社のmRNAワクチンは基本的には安全性に大きな問題はないと考えられています。
しかし、どんなワクチンであっても100%安全なものはありません。

Q. アナフィラキシーが起こる頻度は?
A. 20万人に1人程度のようです。

Q. 長期間が経ってから明らかになる副反応が今後問題になる可能性は?
A. なくはありませんが、可能性は高くないでしょう。

Q. 妊婦さんや授乳している人は新型コロナワクチンを接種できる?
A. おそらく安全に接種できますが、主治医に相談しましょう。

本日国内承認 ファイザー社の新型コロナワクチンQ&A 忽那賢志 感染症専門医 2021/02/14
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210214-00222168/

ここではメリット・デメリットの両方の立場で書かれています。

✕ワクチンに対するQ&Aの悪い例

こちらのQ&Aは、(申し訳ないですが)上と比較すると、不安軽減目的なのでしょうが「メリットに前のめりになりすぎている」という悪い回答例です。

・新型コロナワクチンの副反応が心配……大丈夫なんですか?
新型コロナワクチンは、接種部位の痛みや頭痛などが出やすいとされています。ほとんどは2~3日で良くなります。

・新型コロナワクチン、重い副反応はありますか?
非常にまれですが、アナフィラキシーの報告があります。起こる割合は100万人に2.8~5人で、インフルエンザワクチンによるアナフィラキシーより高く、抗生剤によるアナフィラキシーよりも低い確率です。

新型コロナワクチン、接種する?副反応は? 心配なこと、ぜんぶ専門家に聞いてみた 有志の専門家による医療情報を発信している木下喬弘先生 2021/02/12
https://www.kango-roo.com/work/8025/

医学的なエビデンスではなく、とにかく「ワクチンは問題ない」という宗教になっています。

他のデメリットの可能性を「低い確率」という単語に結論づけて「低い、低い」と切り捨てています。

妊婦や障がい者や既往歴、子どもや高齢者などの「患者の個別性」の可能性を全く考えていないのです。

このような軽率に言ってしまうと絶対あとで「墓穴」を掘ることになります。

なぜかというと例え引く確率であっても「100%安全なものはない」からです。
必ず副作用があります。
副作用がない薬があったとしたら、それは「万能薬」です。まだ人類は開発していません。

まとめ

接種する患者さんは誰しも、
「副作用の確率が低いからー」「デメリットが少ないからー」の損得勘定や
「打たないやつは周りのことを考えてないんだー」「確率は少ないという知識がないんだー」という反発精神や虚栄心で接種するわけではありません。

副作用・副反応の確率が世界的な統計で低かったとしても、その人にとってその低い確率が起こらないとは限りません。

妊婦や障がい者や既往歴、子どもや高齢者だったらもっとデリケートな問題になるので慎重に扱わなくてはいけません。

だからこそ最終的には主治医とも話し合って「本当に自分のため、本人のためになるのか」で自身が意思決定する必要があります。

だから
A. おそらく安全に接種できますが、主治医に相談しましょう。
この回答が補助線を引いた最適解です。

タイトルとURLをコピーしました