天気が、世界地図だと「日本は晴れ」とかアバウトにしか表現できず、「○○県〇〇市は晴れ」のように局所ほど正確になって予測できる。
思想、思考、考え、体験、身体感覚までのマインドマップが、これとよく似てて、
離れた遠い存在から手元の肌感覚まで戻さないと自己理解できない。
思想とかいう誰かが考えた遠い幻想的なものから、自身を構築しようとしているのは、どこかアノミーで帰属意識を求めているからだが、そのきっかけとなった体験の体感的な身体感覚を探るのがとても大切。
「行動変容」を促すために、単に行動をするだけではダメで、その解釈として「快」で自己肯定感を得られる「身体感覚」に結びつかないといけない。
「こう変えたら上手くいった」という些細なことでも「不審なく自覚する」までが根気がいる。
正直、カウンセリングでクライエントが発露する悩みの内容は虚言や妄想を含むので重要度が低い。一番大切なのは「それを受けてどう感じたか?」という情動。情動が身体感覚と結びついているか?を聴かないといけない。
この「掘る」あるいは「潜水」でダイブする作業が「抵抗感」として出るかどうか。
知能指数(IQ)の低い人と会話すると分かるが、理性が低いので五感の「身体感覚」の「不快」を最優先で処理させようとする。
「うざいキモいつまらんめんどい死ね」などの語彙力の低い汚言症へ繋がる回路が、身体の不快感から発して、他人へ再現、あるいはパニック症として。
自傷行為が象徴的。
「理性」に加えて、般若心経のように「無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法」で五感まで消失の危機になると、①の自体愛を自覚するため自体攻撃になる。
知的障がいや、発達障害「自閉症」に自傷行為が起こりやすい理由。
生きるため過去の「固着」を今の身体に留めて置こうとする力。
①自体愛
②自己愛
③対象愛
乳幼児期から三段階で
①自分の身体感覚のみ
②自分の身体のみ愛する(主体化、他人はモノ)
③それが他人も同じと分かって取り込める(客観化、抽象化、共有化、社会化)
対象愛まで脳が発達せず「固着」「執着」が、集団心理に投影する。
精神病のリストカットや知的障害の自傷行為が教えてくれるのは、別に死にたいわけではなく、般若心経でいう眼耳鼻舌身意・色聲香味触の六根五感が無になると身体性の「痛み」に生きてる安心感を得て、自身の実存を自覚せざるを得なくなるから。無明。
逆に身体感覚を言語構造で組み上げる必要がある。
「どんな感じ?」と私がよく聴くのは、「つらい」「むかつく」とか抽象的な感情を、「息苦しい」「首を絞められるような」「水に沈められるような」など感じ方を比喩的な表現で抽出し、それを「どのあたりが?」と具体的な身体感覚に身体化させて自覚させながら消すため。
臨床心理士仲間で会った時も「最近どう?」という聞き方をすると
世間体を気にする人だと「何を成したか」の背伸びした成果の話になってしまい、気力すらない状態だと暗い「鬱話」が展開されるので、
「どんな感じ?」「活動してる?」と身体感覚とADL生活レベルまでハードルを下げるようにしてます
精神病の前段階、神経症は「その程度のこと知っていましたよ」が典型的な合言葉。根拠ない万能感で「見下し」と「全知全能」を自分の前提にしようとする。
全知全能なので、新しいことへの上書き保存・更新ができない。
全知全能のはずなのに、実際は脳が過去で時間停止しているジレンマを抱える。
根底には、見捨てられ不安、不安障害がある。臨床現場では、なぜそう感じるのか?5W1Hの傾聴と、その気持への共感。
幽体離脱して神の如く肥大化してしまった自己愛を、身体感覚へ結びつけて等身大の肉体へ戻す。
しかし通常の家庭や学校や職場に往々にしているので対処できないと人間関係が荒れる。