授乳(ポジショニングとラッチオン)

心理学・精神医学

授乳にはポジショニングとラッチオンがあります。

ポジショニング

ポジショニングには様々な姿勢があります。

横抱き姿勢

1、胎児が胸の高さにくるように抱く。腕で乳児を包み込むようにしっかりと支え、自分の方へ抱き寄せる。(支えている腕の下にクッションなどを入れると安定する)
乳児の鼻が乳頭と同じ高さにくるように抱く。
2、乳児が大きな口を開けるまで待つ。片方の手で乳首の上方を軽く押さえ、上を向くように押さえてすばやくおっぱいをくわえさせます。
3、乳児の顎が一番最初に乳房に触れるよう、乳児の首、肩、お尻をまっすぐにしたまま引き寄せる。乳児の顎は乳房にくっつき、鼻の頭は乳房から離れ上を向かせる。正しく飲めていると赤ちゃんの唇は外側にめくれたようになる。

交差横抱き

1、授乳する反対の手で、乳児の頭の後ろから首の付け根のあたりを支えるように抱く。
2、左側の乳房の授乳の時は乳児を右腕で支える。乳児のお尻を母親の肘ではさむように脇をしめ、右手のひらで頭を支る。
3、左手で左側の乳房を支える。乳児の下唇を乳頭で軽くなぞる。 (乳児は口を開ける)
4、乳頭をくわえる時に、乳頭が赤ちゃんの口の上側に入るよう、左手の親指を使って乳頭を上向きにする。 肩とお尻を包み込むようにして乳児を抱き支える。
5、乳児が乳房をくわえている時は、乳児のあごは乳房にくっつき、鼻の頭が乳房から離れ上を向く。

脇抱き / フットボール抱き

1、乳児のお尻を身体に抱き寄せ、巻きつけるようにする。乳児の腹部が母親の腹部と向き合うようにする。
2、乳児を支え、乳児の下唇を乳頭でやさしくなぞり、大きな口を開けるまで待つ。
3、乳児の首の後ろから肩の部分を軽く支える。乳児のあごが乳房にくっつくように姿勢を調節。

サイドライイング/添え乳

1、側臥位になる。(リラックスできるようも必要に応じて背中に枕・クッションなどをあてるとよい。)
2、乳児の肩がお母さまの肋骨近くにくるよう寝かせ、母親にぴったりと寄せ、顔も母親の方へ向かせる。
※乳児の口がお母さまの胸の高さより低い位置に来るようにする。母親の乳頭と乳児の鼻もしくは眉間が同じ高さになるようにする。
3、乳児は乳頭を探索してくわえる。
この時、乳児のあごが乳房にくっつき、鼻の頭が乳房から離れ上を向き、お互いの目を見る事ができる。

ラッチオン

ラッチオンとは、授乳するときの児のおっぱいのふくませ方のこと。
乳児が浅くおっぱいを口に含んでいるとトラブルが起こりやすい。
児の唇が内側に丸まっていたり、浅くくわえて飲んでいる状態を続けていると傷ができる原因になる。
その場合、もう一度深くくわえ直す必要がある。

正しいラッチオンのポイントは、
・児が口を開けたタイミングで乳輪まで大きく深くくわえさせる
・児の口が「アヒルの口」でくわえることができているのが目安
・鼻は塞がらない程度に乳房に近く、あごは乳房に近いか接触していること

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