妊婦の子宮底長、腹囲測定などの技術

ケアの項目 子宮底長、腹囲測定
ケアの目的 胎児の発育状態を知り、妊婦の週数の診断。異常の早期発見のため。
使用物品 巻き尺、皮膚鉛筆

実施方法・手順(事前学習)
●子宮底長の測定
①体位は仰臥位。両脚を膝関節で曲げ、膝を立てさせ、子宮底の位置を確認。皮膚鉛筆でその部分に印をつける。
②両脚をのばした姿勢に。巻尺の0点を恥骨結合上縁に固定。腹壁の湾曲に沿って巻尺を密着させ子宮底までの長さを測定。
③測定後、衣服を下腹部まで下ろし、妊婦を診察ベッドから降ろして衣服を整える。
④記録をして前回値と比較。
⑤片付け。

●腹囲の測定
①ベッドの中央に仰臥位。両足を伸ばした姿勢。
②腰部を拳上してもらい、その間に背部に巻尺を通し、腰を下げながら両足を進展させ、腰の高さでの腹部周囲の長さを測定。
あるいは、腹囲最大周囲を測定する。
③測定後は、妊婦に再度腰部を拳上してもらい巻尺を取り除く。
④記録をして前回値と比較。(測定値は個人の体型により差がある)

根拠・留意点(事前学習)

腹壁の弛緩により子宮底の位置を明確にする。
測定時の目印。

安定を保つため

転倒を防止する。
診時は弛緩させ測定時は緊張させるため。
巻尺の挿入を容易にするため。
妊娠の時期によって臍の高さが最大周囲とならない場合がある。
巻尺を引き抜くと皮膚を傷つける。損傷を防止すると同時に摩擦熱による妊娠の苦痛を避ける。
腹囲は、胎児の発育と母体機関の増大に伴って大きくなり、正常妊娠末期で85~90㎝

タイトルとURLをコピーしました