ケアの項目 ドライテクニック(全身清拭)
ケアの目的 発汗が始まる生後4~5日まで胎脂をできるだけ取り除かずにそのままにすることで皮膚を保護して体力消耗や黄疸が出るのを防ぐため
使用物品 消毒用アルコール綿、綿棒、着替えの衣服、タオル、ガーゼハンカチ、湯温計、お湯、ベースン
実施方法・手順(事前学習)
【準備】
児と母親への同意
室温26~28℃
湯(夏38~40℃、冬40~42℃)を2/3溜める
爪切り、排泄を済ませる、ネームプレートや指輪を外す
手洗い
【手順】
①衣服を脱がし、分娩時に児に付着した血液などをガーゼハンカチできれいに除去する。
②臍帯の消毒をする。
臍帯の断面と臍輪部を70%エタノールで消毒後、臍帯を臍ガーゼで包み、乾燥剤(50%サリチル酸亜鉛華でんぷん)を散布し、臍ガーゼを包み、絆創膏で固定する。
③顔拭き
顔はまず3を書くように両側を各1回ずつ拭き、
目をなぞるようにそっと拭く。
次はおでこや鼻、口の周りを拭く。
④衣服を着せる
根拠・留意点(事前学習)
感染防止のため
保温に留意する
乾燥剤を使用しない方法、臍帯の断面と臍輪部を70%エタノールで消毒で消毒だけおこなう方法などもある。
臍脱する後の臍処置時には、臍脱部からの出血の有無、臍脱部の乾燥状態、臍脱部の肉芽形成の有無、臍周囲の発赤の有無などの観察をする。