毒親という言葉が浸透して久しいです。
毒のように悪影響を子供に及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す俗的概念です。
「子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす親」を指す言葉として浸透しました。
母親を毒母、父親を毒父と呼びます。
特に「母親」である「毒母」。母娘の関係について語られることが多いです。
さてこの毒母ですが、やせている人・菜食主義者の親に多いです。
私は、やせている人や、ヘルシーダイエットにこだわっている人、妙にスピリチュアルや菜食主義や断食に目覚めている人を見るとまず母親との仲を疑います。
なぜかというと摂食障害が関係しているからです。
過去記事
プレゼントを突き返してくる人の心理
ここでも少し書きましたが、
摂食障害とは?
肥満恐怖や痩せ願望などの精神病理を持つ疾患。
自己の内面葛藤を摂食行動にすり替えている。食事・体重をコントロールすることで自己愛的万能感を高める。
しかしその万能感が非現実的なものである。
神経性無食欲症(AN)とは?
・病理・疫学
やせへのこだわりが強い。
患者は痩せていれば何でもできるという信念があり、極端な食事制限を行って異常に体重減少させる。
活動性が亢進する。
やせていても更にやせようと歩きまわる。
母親のイメージが強いのかお米が嫌いな人が多い。
親への反抗としてやっている。
親に体重を管理されてたまるか!と食べ物を食べない。
10~19歳に多い。
最強最低の偽善者である毒母
心理的に健康な人は「毒親」と聞くと虐待のように暴力的な親をイメージしてしまい「そんな支配的なら家出して親を見捨てればいいじゃん!」と気軽に勘違いします。
そうではないのです。
悩んだことのない人は想像力がないのですぐ画一的な言い方をしてしまいます。
当事者ならよく分かると思いますが、呪いのように逃げられない感覚があるのです。
その理由は、「裏切ったらどうなるか」という負のレッテル貼り、子の良心を人質のように利用しているからです。
「他人からどう見られるか」という世間体だけで生きているので、共依存になってしまいます。
故にお互いがお互いに「かわいそう」「離れたら自分が悪く思われる」という強迫観念で離れられないのです。
見た目では、仲良さそうにみせているようで、実はお互いにお互いを縛りあって泥沼化しています。
ごはんが嫌い!=食べたくない!=母親が嫌い!=管理されたくない!=私は菜食主義という合理化
さて、拒食症や神経性無食欲症は
ごはんが嫌い!=食べたくない!=母親が嫌い!=管理されたくない!
という思いを潜在的にも持っていることが分かりました。
ここで食事に対して嫌悪的になり、やせていきます。
そして遅かれ早かれ「私は菜食主義者だ」と後付けのように理由を合理化するのです。
逆を言えば、やせている人や、ヘルシーダイエットにこだわっている人、妙にスピリチュアルや菜食主義や断食に目覚めている人は、毒親に支配された反動である可能性が極めて高いのです。
ただこのように「菜食主義者」と合理化できることは良いことです。
合理化は言い訳のようにも聞こえますが、別に誰かを騙す目的でやっているわけではないので、合理化する理由が多ければ多いほど心理的には健康になれます。
母娘の関係はいきなり裏切られる
なぜやせている人・菜食主義者は女性が多いのか?
男性ではこのような人は少ないです。
これは女性がダイエットにこだわる理由とも似ています。
幼少期の頃までは母親は娘を可愛く育てる傾向があります。
まるで自分のかわいいお人形さんのようです。
しかしある時期を堺に母親は裏切ります。
それは娘が二次性徴で女性性が目覚め始めた頃です。
夫が取られるのでは?という潜在的な不安以前に、
「私が娘に負けてたまるか」という思いが母親に出てきます。
今までお人形さんのように愛でてきたのに、注目賞賛が若い娘に支配されてしまいます。
この時、母親がいきなり娘に冷たい態度や嫉妬、突き放すような言動を多くするようになります。
娘にしてみればいきなり関係を切られたようなショックを受けます。
実は母親自身も自分の母親(祖母)にそのように育てられているため、同じことをしてしまっているのです。
女性はいつまでも自分が最も注目賞賛される人間であり、お人形さんのように他人を管理したいという欲求を持っています。
この自己愛が強すぎる(幼児的すぎる)と毒母となって綺麗事を人質とし、他人を操作・管理しようとしてきます。
冷酷ですが反面教師となって「あんなアホな母親にならないようにしよう」と思うことが自分らしい人生に向かわせるための一歩になります。