新生児は、まだ体温調節中枢が未熟で、気温と一緒に体温が上下する。室温が高すぎたり衣類や寝具で覆われ過ぎていると、熱がこもって体温が異常に上昇してしまう。逆に寒さにさらされると低体温になる。

夏はエアコンを上手に使って室温は26~28度に設定。冷気が直接新生児に当たらないようにする。
冬の暖房は、設定温度を18~20度。空気が乾燥しないように留意。

むき出しになっている手足は外気温の影響を受けやすい。手足がセンサーとなって体温調節をしている。手足にさわって冷たく感じても、体は意外に温かい。

逆に腹部や背部に冷感を感じる時は、室温を高めるか、衣類や寝具で調節する。
また快適なはずと思っていたのに腹部や背部に発汗があれば、室温をやや下げるか衣類を薄手のものにかえたり、寝具を減らす。

手足は冷たいのに背中に発刊している場合、暑くて汗をかくと、体(血管)の中の水分が失われるため、手足の血管を締めて中心部の血管やその血管が支配する臓器を守ろうとする働きが起こる。
一方、エアコンなどで露出している手足が冷やされすぎると、脳が体温上昇の指令を出し、体温が上がり、背部に発汗することがある。