心理師仲間と話していて、心理学者から見たメンタリストに何か引っかかるのは「効率や金儲けの話に結びつけるのが小賢しく思えるから」と聞いて納得した。
時間かけてゆっくりの治療の「臨床心理」と、即断即決のビジネスでの「ビジネス心理」のニーズが真逆。カウンセリングとコーチングのような差。

どうしてもビジネス視点でコンサルタントやコーチングになってしまい、臨床的に知的障害や発達障害や精神障害の方の治療への視点とは隔たりを感じてしまいますね。


「あの人に相談して良くなりました」は大失敗

「あの人に相談して良くなりました」は相手に転移も依存もさせてるのでカウンセラーとして大失敗。
「効果があったかなかったか分からないが何か気持ちが楽になった」程度の感想を持たれるのがガチのプロ。
クライエントがマイナス心理状態から無意識かつ能動的に意思決定しているので。エンパワメント

究極的にカウンセラーは「タブラ・ラサ」(白紙)が求められるが、そうやって求めることや、クライエントへの労わりさえノイズになる。よっていかに自分の存在が消せるかになる。

心理的な悩みは「祭り」と「踊り」に象徴されるように、「外界との相互関係の雰囲気の内在化」と「五感の身体化」で改善される。

「大したことなかった」と言えるのは健常な人

神経症レベルなら、自分で悩みが言えて言語野で処理できる程度には健康的なので、ガチのカウンセラーに会っても「大したことなかった」と気付かないことが多い。
しかし精神病だと抑圧強すぎてもはや言語も脳も機能不全で生活に支障が出てるので他人を評価するどころではない。

心理師仲間同士で麻痺しているが、ガチの凄腕カウンセラーは本人が統合失調症みたいな雰囲気を醸し出してる。異なるのは精神病の特徴はない。妄想がなく、活字読めて、連合弛緩なく現実整合できる。
しかしその凄まじさを理解できる人が少なく、神経症圏で比較的心理的健康な人には良さが分からない。

優れた役者も往々にして境界性パーソナリティ障害なのと似ている。憑依されたようにその役になりきる。自己が未熟故に理性をコントロールできない。精神分裂して容易に統合失調症やうつ病へ転ぶ。先天で奇跡的にコントロールできてるか、後天的に自覚してコントロールできてるか。


「心のポートフォリオ」を分散投資

心理的に健康に保つためには「心のポートフォリオ」を分散投資させておくこと。自分の心理的な帰属先を増やすこと。その帰属先が芸能人や推しとかではなく普遍的なものであるとより良し。一つ潰れても他にコミュニティがある。
悩みは常に「タテ」の上から来る。人なら「ヨコ」に緩和すること。

中央集権は必ず神様のような存在を持ち出して「増税」してくる。なのでこのタテ社会、神とのタテの契約に対立して切り裂いたのが、人とのヨコの契約。
雇用の契約や、結婚式で「誓います」と人同士がやってるアレ。

国家権力(リヴァイアサン)は歴史的にどの国も「徴税権」「逮捕権」が最大権力になる。税金と警察。そして必ず腐敗する。増税官僚の不労所得の維持に群がるから。

人間の心も同じで、逆らえぬ権力的存在に「理不尽に奪われて」「不自由に規制・監視・弾圧された」体験が悩みの根幹を作る。

リバタリアンとカウンセリングは経緯が似てる

リバタリアンとカウンセリングは経緯が似てる。
古来よりアメリカ保守派だった自由主義(リベラル)が乱立しすぎて大きな政府で増税と、逆のこと言い出したので呼称を古典的自由主義(クラシック・リベラル)→リバータリアンと言うしかなかった。

カウンセリングも専門職以外が乱立しすぎて同じ感じに。

この世では憎むべき絶対悪が存在します。
それが「税金」です。
財産を強奪し、経済の自由を脅かし、規制の権力と監視の利権を与え、差別と貧困と戦争を生む。
「増税」に類することを言った時点で、本気でその人を潰さなくてはいけません。

税金が自由を阻害して問題を生み出し、悩みを生み出す。

人間の心も同じ。

カウンセリングもリバタリアンみたいに
クラシック・カウンセリング(古典派)
モダン・カウンセリング(近代派)

に分けて
思想的な保守派(コンサバティブ)と左派(リベラル)を対立軸に
ネオコン・カウンセリング
ネオリベ・カウンセリング

とか四限マトリックスにしたら。

コロナ禍のオンラインで、トラウマやPTSDに対応してTFT(思考場療法)やブレインスポッティング(BSP)やホログラフィートーク(HT)などの心理療法を画面越しに心理師仲間と試してみて有効すぎたので実用化したい。