なぜ日本の竪穴式住居は廃れたのか?をずっと考えていて脳が割れそうでした。調べても見つからなかったのでまとめます。
具体的に俗説では以下のものが見つかりました。
様々な俗説
・日本は湿度が高いので地面は水浸になって合わなかった説
・米が財産だったので高床式倉庫の派生で柱と床ありが流行った説
・長く土着する慣習と社会性からより良い四角い家を目指して家を継いだ説
私は当初、竪穴式住居=縄文時代のものなので
・大陸から渡来人が稲作もちこんでから弥生時代以降に古い文化として消されたの説
を邪推していました。
しかし竪穴式住居は江戸時代まで使われていた(アイヌ民族も伝統的に用いていた、特に寒い地方では温かいと重宝されていた)ので民族的な差別もなかったようです。
つまり竪穴式住居は
・江戸時代まで使われていた
・住むのに温かい
・建てるのに効率も良い
でメリットもあるはずなのです。
ではなぜ日本の竪穴式住居は廃れたのか?
家族構造が変わった説が一番説得力がある
その中でたどり着いたのが
・一族住まい→家族住まいに家族構造が変わった説
でした。(参考1)
竪穴式住居は10人以上向けの「一族」の集団生活から、少人数の「家族」の制度に変わってから廃れたという説です。
おそらく一族住まい→家族住まいへと檀家制度で家族成員が変わって、生活スタイルが変わったのです。
江戸時代の前と後で変わったことと言えば「檀家制度」です。
檀家制度とは、徳川幕府の下、地方のお寺が管轄して「家を継ごう」「先祖(お墓)を大切にしよう」という制度です。
これで家族成員が区切られ、今まで一族で集団生活していたものが分断されました。
家族成員が「家族型」で決められたことにより、サルの群れのように生活する「一族集団型」の竪穴式住居が廃れていったのです。
文化が先に来たのではなく、社会性の生活様式が先に来てそれに適応していった日本人らしさを感じました。
(参考1)
竪穴式住居から見えてくる、古代日本の文化と性
https://hobbytimes.jp/article/20170128c.html