注射の接種か未接種かで相手に攻撃的になる人がいます。
こういう人はどういう人なのでしょうか?SNSでも予防注射の「接種派」「未接種派」で相手の派閥に対して攻撃を加えてくる集団があります。
未接種の人が亡くなれば「接種しないからだザマーミロ」
接種した人が亡くなれば「接種するからだザマーミロ」
と罵り合いしているのをよく見ます。
派閥で分かれることは当然ですが、違う派閥に対して攻撃するのはなぜでしょうか?
これらの心理は一言で「PTSD」「ストックホルム症候群」と呼ばれます。
順番を説明します。
予防接種でPTSDが起こるまで
1、接種の有無や政治思想でも、その気持ちを仲間と「感情共有」から「社会的共有」で受容的反応されれば心理的安定になる。
2、しかしそれが「内集団バイアス」になると、集団内で裏切り者探しして攻撃する。
3、不安が強く実経験に基づく自尊感情が低い人(「仮想的有能感」)ほど根拠なく他人を見下して攻撃的になる。
4、「攻撃の非対称性」により、外集団に自分より大きな影響力があると知ると、その人は「内集団より攻撃性が増す」。
5、結果、加害者に共感する群集心理で「ストックホルム症候群」のような「PTSD」も生む。
青年期女子における怒りの感情体験による自己成長感の獲得
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsre/20/1/20_1/_article/-char/ja/
「争い」をもたらす人間の心理メカニズムを解明したい
https://www.kochi-tech.ac.jp/power/research/post_52.html
仮想的有能感の心理学: 他人を見下す若者を検証する
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1、「感情共有」を「社会的共有」する段階
まず最初に、人は喜怒哀楽の感情を受けるとそれを他人と共有しようとします。これは自然な行為です。
「楽しかったんだね」「つらかったんだね」「痛かったんだね」と他人と共有して、それを次に「社会的共有」へと上げます。
「みんな楽しかったんだね」「みんなつらかったんだね」「私一人じゃなかったんだね」とより多くの人への承認欲求を満たそうとします。
自然なことです。
2、「内集団バイアス」での裏切り者探し
社会的共有をしていく過程で「いや、そんなことはない」と言う人がいたとします。
すると「受容的な反応」がされないので承認欲求が満たされません。
そこで「内集団バイアス」でくくろうとします。
「みんなは楽しいと言っているのにこの人は違うことを言っている、裏切り者だ」
「みんなはつらいと言っているのにこの人は違うことを言っている、おかしい」
と自分の属する集団にくくりを入れて排除しようとします。
これは誰もが排除的な行動をするではありません。
どういう人がこの行動をしやすいのでしょうか?
3、自信のない人ほど仮想的有能感で他人を見下して攻撃する
内集団で「悪者探し」をする人は決まっています。
自信が最もない不安な人です。
自分に自信が持てないので、根拠に基づかない自信「仮想的有能感」で他人を見下して攻撃します。
4、「攻撃の非対称性」により、外集団に攻撃が向く
仮想的有能感で人を見下す人は不安なので、相手を「踏み絵」のように行動操作して試そうとします。
「はーい!私の仲間の人、手ェ上げてー!私の言うことを聞かない人は裏切り者ねー!」
と自分は棚に上げて相手を動かします。
内集団の中でかなわなくなると、外集団に敵を作って攻撃します。
これは「攻撃の非対称性」と言って、相手が誰が分かっていない時、自分の属する集団より外により大きな集団があると知った時により攻撃性が増します。
不安なので相手が誰か分からず強大な力を持っているのが不安で仕方ないので、とにかく稚拙に攻撃して見下そうとするのが特徴です。
5、加害者に共感する群集心理で「ストックホルム症候群」のような「PTSD」も生む
攻撃性がエスカレートしていくどんどん後に引けなくなります。
最後は全員を崖まで先導してしまい、まとめて落ちてしまいます。
そして一気にうつ病や統合失調症などの精神病へとまとめて誘ってしまうのです。
そもそもなぜ攻撃的で他人を見下す人に従ってしまうかというとPTSDを発症しているからです。
例えば、予防注射の接種の場合「私たちは痛みを乗り越えた仲間だ」「正義だ」という集団心理で、「この痛みを乗り越えないやつは悪いやつだ、弱いやつだ」とPTSDを発症しているのをよく見かけます。
そのため予防注射で重篤な副作用が出ても「弱虫め」と、なぜか加害者である予防接種側に疑問を呈さず、受け入れがたいので否定してやろうと「認知的不協和」で被害者側を叩こうとしてしまうのです。
「他人が早く不幸にならないかな」と願う心理(シャーデンフロイデ効果)が働いて、ひたすらに違うの派閥を叩こうとします。
予防接種でPTSDが起こるまで
1、接種の有無や政治思想でも、その気持ちを仲間と「感情共有」から「社会的共有」で受容的反応されれば心理的安定になる。
2、しかしそれが「内集団バイアス」になると、集団内で裏切り者探しして攻撃する。
3、不安が強く実経験に基づく自尊感情が低い人(「仮想的有能感」)ほど根拠なく他人を見下して攻撃的になる。
4、「攻撃の非対称性」により、外集団に自分より大きな影響力があると知ると、その人は「内集団より攻撃性が増す」。
5、結果、加害者に共感する群集心理で「ストックホルム症候群」のような「PTSD」も生む。
この過程によって多くの人が無自覚なままPTSDになっている様子をよく見かけます。
接種体験を他人と共有することは大切ですが、それを理由に違う派閥を攻撃するのはPTSDであると自覚することが大切です。
例えば、ウイルスによる死も、予防接種による死も、現象として同じ悪い死です。
しかし「予防接種による死はありえない。なぜなら私は大丈夫だったからだ。」と善悪の立場つけて根拠なく弾圧しにいくのは、確かにストックホルム症候群が近いのです。
客観的な判断ができず、なぜか加害した方に協力していることになります。
例えば、それを助長するようなニュースがありました。
2年生2学級の担任がそれぞれ、始業式後の学級活動の時間に、みんなの前で生徒に挙手させたり、個別に聞き取ったりしてワクチン接種の有無を調べたという。
ワクチン接種の有無、生徒に挙手させ調査 奈良の中学校 教諭が謝罪 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210906/k00/00m/040/126000c
これで「全員が手を挙げるように」と目指す人がいたら普通に医療倫理+プライバシー侵害+強要罪+職権濫用罪等々の不法行為で訴えられます。
なぜなら派閥での差別を助長しているからです。